エンジニアリングマネージャーになるために
はじめに
製造業のDX推進組織でテックリードエンジニアっぽい仕事をしています。
今後、マネージャクラスへとステップアップするため、必要なマインドセットや振る舞いについて、学んでおきたいと思いました。
そこで、Become an Effective Software Engineering Managerと翻訳本であるエンジニアリングマネージャーのしごとから学びました。本稿では学んだ内容をシェアしたいと思います。興味持った方は是非、書籍をご購入ください。
1on1が、マネージャーとして最も重要な活動
組織運営で重要なのは、一体感。すなはち、組織が同じベクトルを向いていることだと考えます。
そのためには、各人の認識の見解について「一致している部分」と「一致していない部分」を可視化して、一致しない部分について、対応することが必要です。
このような認識のズレを1on1でコミュニケーションすることで、把握します。
そのためにマネージャーは、1on1ミーティングを毎週繰り返し実施しましょう。
1on1で聞きたいこと
- チームやチームのパフォーマンスに対する意見
- それぞれの人となり
- どのような働き方をベストと考えるか
- 組織の中でのどう役割を果たすか
Become an Effective Software Engineering Managerから抜粋
このようにベン図の形にして、
- あなたとメンバとの見解
- あなたと上司との見解
- 上司とメンバとの見解
の3つにおいて、一致する部分と一致しない部分はどこにあるか、スナップショットをつくりましょう。
一致していない部分は、コミュニケーションを取りながら認識を合わせていきましょう。
情報収集、意思決定、ナッジング、ロールモデル
マネジメント活動は以下の4つに分類されるとインテルの創業者が言っています。
- 情報収集
- 意思決定
- ナッジング
- ロールモデル
情報収集
意思決定するための土台となります。積極的に質問する、追求するなど知りたがりになりましょう。
他の人と話したり、つながりを作ることも重要です。
意思決定
休暇申請を承認するのか。
インフラをクラウドに移行するのか、自社のデータセンターに留めるのか。
意思決定を真剣に行い、結果に対して責任を持ちましょう。
ナッジング
議論に対して自身の観点を提供することで、決定に影響を与えることです。
オフィスを国内におくか海外に置くべきか。自分の意見を主張します。
ロールモデル
スタッフや同僚に自分がロールモデルとして、実例を示しましょう。
もしオフィスに夜遅くまでいるとしたら、ロールモデルではありません。
すぐ帰宅しましょう。
マネージャのアウトプット
マネージャの計測可能なアウトプットとは何でしょうか。
アンディ・グローブが以下の方程式によって計測できると主張しています。
マネージャーのアウトプット=
あなたのチームのアウトプット + あなたが影響を与えた他のチームのアウトプット
- チームのアウトプットに責任を持ちます。チームがうまくいかないなら改善するのが仕事です。
- チームのアウトプットは、自分のアウトプットより重要です。自分のタスクを潰すよりも、権限委譲やコーチング、メンタリングに尽力すべきです。
- 他のチームに影響を与えましょう。ナッジングする。ロールモデルになることが重要です。
おわりに
有能なマネージャーと無能なマネージャーとの差はどこにあるのでしょうか。
私自身感じるのは、有能なマネージャは、自分個人の成果にとどまらず、チームとしての成果を最大化する、さらに他のチームの成果を最大化するような行動をとっているなーと感じます。
私も、 「チームとしての成果を最大化+他のチームの成果を最大化する」 といった意識や行動を変えていきます。
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