ネットワークの基礎を整理してみる:インターネット、LAN、閉域ネットワーク
はじめに
ネットワークについて、普段なんとなく言葉を使っているものの、「インターネットとLANってどう違うの?」とか「閉域ネットワークって何?」とか、けっこう曖昧なままになりがちです。
自分も正直そこまで詳しいわけではないので、今回あらためて整理してみることにしました。
この記事では、ネットワーク関連で「よく聞くけどモヤモヤしてる」という人の参考になるよう、分かりやすく紹介していきます。
そもそもネットワークとは?
IT系の勉強をしているとよく出てくる「ネットワーク」という言葉。
ざっくり言うと、コンピュータや機器同士が情報をやり取りできるようにつながった仕組み のことです。
- 家のPCとプリンタをつなぐ → 小さなネットワーク
- 研究室のPCやサーバをつなぐ → LAN(ローカルネットワーク)
- 世界中のPCやスマホをつなぐ → インターネット
つまりネットワークは「つながりの規模」や「公開範囲」によって呼び方が変わるイメージです。
インターネットとLANの違い
基本中の基本である「インターネット」と「LAN」。
どちらもネットワークなんですが、スケール感と使われ方が大きく違います。
-
インターネット
世界中のコンピュータやスマホがつながる巨大なネットワーク。
誰でもアクセスできるオープンな空間。
→ Webサイトを見たり、クラウドサービスを使ったりするときに必ず通る道。 -
LAN(Local Area Network)
家や研究室、会社の中など、限定された範囲で構築されるネットワーク。
いわば「ローカル専用の小さなネットワーク」。
外からは直接アクセスできないことが多い。
→ 同じ建物や組織の中で機器同士をつないで使うのがLANの世界。
💡イメージ:LANをいっぱいつなげた巨大な集合体がインターネットです。
閉域ネットワーク
「閉域ネットワーク」というのは、特定の人や組織だけが使えるように閉じたネットワークのことです。
インターネットにつながっていないので、誰でもアクセスできるわけではなく、限られた利用者だけがアクセスできます。
- 研究データや機密情報を扱うシステム
- 病院の電子カルテシステム
- 金融機関の専用ネットワーク
セキュリティ面では安全ですが、そのぶん外部から直接アクセスできないので、利便性よりも安全性を優先する場面で使われることが多いです。
LANと閉域ネットワークの違い
閉域ネットワークは、LANとよく混同されますが少し違います。
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LAN は家や研究室など「物理的に限られた範囲」で構築されるネットワーク。
多くの場合はルーターを通じてインターネットに接続されます。 -
閉域ネットワーク はインターネットに接続されず、独立して存在している
LANは「インターネットとも行き来できるネットワーク」、閉域ネットワークは「インターネットとつながらないネットワーク」とイメージすると分かりやすいと思います。
VPN(Virtual Private Network)
VPNは「インターネットを通して、あたかも閉域ネットワークのように使える仕組み」です。
通常、インターネットは誰でも通れる“公道”のようなものですが、VPNを使うとその上に「自分専用のトンネル」を作れます。
このトンネルを通した通信は暗号化されるため、安全にやり取りができます。
- 社外から研究室LANにアクセスするとき
- 在宅勤務で会社のファイルサーバにつなぐとき
こういったケースでVPNが活躍します。
VPNは「インターネットの上に仮想的に閉じた道を作る」イメージです。
イメージ図
「インターネット」「LAN」「閉域ネットワーク」の簡単にイメージを図にまとめてみました。

まとめ
今回はネットワークの基礎をざっくり整理してみました。
- 各LANはインターネットを通じて外の世界とつながっている
- 閉域ネットワークはインターネットにはつながらず、独立して存在している
ネットワーク関連の用語って、普段なんとなく使ってしまいがちですが、
こうやって整理すると「どの範囲で」「どこにつながっているのか」がスッキリ見えてきますね。
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