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Single Pair Ethernet(SPE)についてまとめてみる
Ethernetのケーブルは通常は2本のツイストペアケーブル(4本),4本のツイストペアペアケーブル(8本)を使用し10Mbps〜1Gbpsまでの通信を実現していますが,Single Pair Ethernet(SPE)は1本のツイストペア線(2本)でデータの送受信を実現する規格です。SPEは,小型化・コスト効率に優れた安定した通信に加えて電力供給(PoDL:Power Over DataLine)を実現します。
SPEの規格
SPEは主に車載やファクトリオートメーションの規格が決まっています。
規格 | 名称 | 速度 | 規定周波数帯域 | 伝送距離 |
---|---|---|---|---|
IEEE802.3bw | 100BASE-T1 | 100Mbps | 200MHz | 15m |
IEEE802.3bp | 1000BASE-T1 | 1000Mbps | 600MHz | UTP:15m STP:40m |
IEEE802.3ch | 2.5G/5G/10GBASE-T1 | 2.5G/5G/10Gbps | 4GHz | 15m |
IEEE802.3cg | 10Base-T1S | 10Mbps | 20MHz | 1000m |
10Base-T1L | 10Mbps | 20MHz | 25m |
SPEのコネクタ
SPEは産業用のため,RJ45ではなくSPE用のIEC 63171-2(IP20)コネクタ,IEC 63171-5(IP67)などやIEC63171-6(M8コネクタ)が使用されます。