正規化/標準化を使って複数指標を可視化する
複数の指標を1シートで表現するスモールマルチプル
TableauなどBIツールで可視化する際によく目にしますね、スモールマルチプル。
複数の指標の傾向などをいっぺんに確認したいときに使いことが一般的でしょうか。
今回はこちらを参考にスモールマルチプルでの可視化の際に使った正規化/標準化について。
正規化/標準化とは
そもそも正規化/標準化とはなんなのでしょうか。
わたしもどういったものかは知っていたつもりですが、実際の可視化で使ったのは今回がはじめてです。
「Tableau 正規化」で検索するとひっかかるこちらのページから引用させていただくと、正規化とは
単位や大きさの幅が異なるデータを比較する際に使われる手法の1つに正規化があります。正規化(Min-Max正規化)は、データの値を0~1の値にする方法で、対象とするデータの単位や大きさの幅が異なっても、相対的に比較することができます。
とあります。要するに比較しやすいそうにデータを揃えること、と言えます。
実際に正規化/標準化してみる
今回の可視化では各サブカテゴリに対する売上や利益、利益率などの推移をひとつのシートで表現しています。
この売上や利益、利益率などを標準化して各チャートにプロットしています。
標準化は前述のサイトにもあるように計算式が決まっていますので、Tableauの計算フィールドで各指標の値をこの計算式に当てはめていきます。
( [対象の値] - [データ内の最小値] ) / ( [データ内の最大値] - [データ内の最小値] )
今回の値を当てはめると、例えば売上の場合
( SUM([売上]) - WINDW_MIN(SUM([売上])) ) / ( WINDW_MAX(SUM([売上])) - WINDW_MIN(SUM([売上])) )
となります。
※2025年1月18日、数式に誤りがありましたので修正しました。
標準化した各値をシートに配置する
標準化した各値を使って可視化した結果が下記になります。
ダッシュボードはこちら
メジャーバリューの軸のヘッダーを非表示にしていますが、すべてのサブカテゴリで0-0.5-1.0となっています。
可視化しての感想
今回はじめてTableauの可視化にて正規化/標準化を使ってみましたが、表計算関数を使って表現するのか、などあらたな気づきありました。
おそらく正規化/標準化しなくても軸の設定から「各行または列の独立した軸範囲」を使えば同じような表現は可能かと思います。
また、Tableauの標準機能である軸の設定を使うほうが推奨されていることもあり、よいかもしれません。
ただ、こういった手法を理解しておくことに損はないですし、可視化してみて軸が揃うことは単純に気持ちがいいな、と感じました(こういうことってけっこう重要!)。
最後に、参考にした記事・サイト
#TableauChallenge : 複数の指標を1シートにまとめる
Tabろぐ : Tableauで正規化(Min-Max法)した値を可視化してみた
@IT : 正規化(Normalization)/標準化(Standardization)とは?
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