【AZERO.ID】Aleph Zero でドメインを取ってみる
Aleph Zero とは
Aleph Zero は、高スケーラビリティとプライバシー保護を重視した分散型ブロックチェーンプロジェクトです。略して AZERO とも呼びます。独自のコンセンサスアルゴリズム「AlephBFT」を使用した高速で効率的なトランザクション処理や、ゼロ知識証明技術を活用したプライバシー保護機能が特徴です。ネイティブトークンは $AZERO です。
AZERO.ID とは
AZERO.ID はオンチェーンでデジタル ID を管理・認証するサービスです。早い話、ENS の Aleph Zero 版です。
[基本]AZERO.ID でドメインを取得する
以下の流れでとても簡単に取得することができます。以降、全ての操作は基本的にテストネットで行います。
AZERO のウォレットとトークンの用意
こちらにテストネットの AZERO.ID にをサポートしているウォレットの一覧があるので、ここから好きなものを1つインストールするといいでしょう。私は SubWallet を利用しました。
テストネットのトークン(TZERO と呼びます)は以下から取得可能です。
取得するドメインの指定こちら)
名前を入れると、下に選択したテーマに合わせた他の候補の名前が表示されます。
1つ決めて Register をクリックすると、ウォレットの接続を求められます。
トランザクションを実行して取得
ウォレットを取得すると、有効期限など購入条件を設定する画面が開きます。1年あたり10TZEROのようです。ウォレットに複数の AZERO.ID が紐づいている場合は、primary domain に設定された AZERO.ID の名前が表示されます。どの ID を primary にするかは後で変更することも可能です。
トランザクションが完了したら取得成功です。
[基本]AZERO.ID の管理・メタデータ設定
ダッシュボードで接続中のウォレットに紐づく AZERO.ID が確認できます。以下は2つの AZERO.ID を取得した状態です。上に表示されているものが primary domain になります。
ID の MANAGE ボタンをクリックすると、以下のページが開きアイコン画像や X アカウントなど様々なメタデータを設定することができます。設定項目の一覧はこちらにあります。
上記で設定したプロフィールは、以下のページから誰でも閲覧することができます。
API も提供されておりこちらからも取得可能です。
[発展]ロール管理
AZERO.ID では Owner, Controller, Resolving address の3つのロールがあります。デフォルトでは登録したウォレットアドレスが全てのロールを保持していますが、これらのロールを別のウォレットアドレスに付与することで、操作権限の一部を別のアドレスに移譲することができます。各ロールの実行可能な操作は次の通りです。
Owner
全ての操作ができます。
Controller
Controller と Resolving address に指定するウォレットアドレスの更新と、メタデータの更新を行うことができます。
Resolving address
dApp 等が AZERO.ID を解決(紐づくアドレスを取得)した時に表示されるウォレットアドレスです。
設定は先ほど紹介したメタデータなどを設定できるページで行えます。
[発展]ドメインNFT
ドメインの譲渡や所有権の放棄は設定ページから可能ですが、NFT を利用することで所有権を売買することもできます。ドメインを取得した時点で NFT も発行されており、この NFT をマーケットプレイスで取引することで、ドメインの所有権も売買することが可能です。
こちらは ArtZero という NFT のマーケットプレイス上に用意された AZERO のコレクションページです。実際にドメイン NFT が販売されてます。
こちらは私の ArtZero のページですが、確かに先ほど発行したドメインの NFT が表示されています。
公式ドキュメントによると、現在はメタデータの JSON の構造が PSP34 と AZERO で異なることへの改善や、NFT の画像を文字以外も変わるようにするなど、ブラッシュアップ中のようです。
基本部分のドメインの取得などはプログラミング不要でとっても簡単に行えます。先ほど紹介したように自身のプロフィールページも作れるので、ぜひ皆さんも試してみてください。
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