macOS + VS Code での Java 開発環境構築手順
概要
この手順は macOS 上で JDK をインストールし、Visual Studio Code (VS Code) で最初の Java プログラム(Hello World)を実行するまでを説明します。手順に沿って操作すれば、すぐに Java 開発が始められます。
1. JDK のインストール
- 以下の公式サイトから JDK(Java Development Kit)のインストーラをダウンロードします。
https://www.java.com/ja/download/ - ダウンロードしたインストーラをダブルクリックして開き、画面の指示に従ってインストールを実行します。
- インストールが完了したら、macOS の「システム設定」に Java が表示されているか確認します。
JDKとは?
JDK(Java Development Kit)は、Javaでプログラムを開発するためのソフトウェア開発キットです。主に次のものが含まれます。
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Javaコンパイラ(javac):Java のソースコード(
.java
)をバイトコード(.class
)に変換するツール - Java実行環境(JRE):コンパイルしたバイトコードを実行するためのランタイム
- 開発用ツール:デバッガやパッケージ作成ツールなど
JDK は開発に必須の基盤です。実行だけなら JRE でも可能ですが、開発(コンパイルやデバッグ)するには JDK が必要です。
2. インストール確認
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してインストールが正しく行われたか確認します。
java -version
正しくインストールされていれば、Java のバージョン情報が表示されます(例: java version "17.0.x" など)
3. VS Code の準備
Visual Studio Code を起動します。
拡張機能マーケットプレイスで Extension Pack for Java を検索し、インストールします。
このパックには Language Support for Java、Debugger for Java、Maven for Java などが含まれます。
拡張機能をインストールしたら、VS Code を再起動して拡張機能が有効になっていることを確認します。
4. Hello World プログラムの作成と実行
- VS Code で新規ファイルを作成し、Hello.java として保存します。
- 以下のコードをファイルに貼り付けます。
public class Hello {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, Java!");
}
}
- ファイル内でクラス名(Hello)の上または左に表示される Run ボタン(またはエディタ上部の実行ボタン)をクリックします。
- VS Code のターミナル/デバッグコンソールに Hello, Java! と表示されれば実行成功です。
補足(よくある確認ポイント)
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java コマンドが見つからない:java -version がエラーになる場合、インストールが正常に終わっていないか、パス設定が必要な場合があります。公式インストーラを再実行するか、Homebrew で OpenJDK を導入する方法(brew install openjdk)も検討してください。
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VS Code で Run ボタンが表示されない:Extension Pack for Java のインストールが完了しているか、VS Code を再起動しているか確認してください。ワークスペースに Hello.java が正しく保存されていることも確認します。
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クラス名とファイル名が一致しない:public class Hello の場合、ファイル名は Hello.java にする必要があります。名前が一致しないとコンパイル/実行エラーになります。
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