macOS + VS Code での Java 開発環境構築手順
はじめに:この記事の対象読者と前提知識
本記事は、macOS 上で Java の開発を始めたい方向けに書かれています。
特に「これから Java を勉強したいプログラミング初心者」を対象読者に想定しています。
想定している読者レベル
- OS:macOS を日常的に利用している
- エディタ経験:VS Code を触ったことがある(拡張機能のインストールやファイルを開く程度)
-
ターミナル経験:
cd・ls・pwdなどの基本コマンドを使ったことがある - プログラミング経験:他言語で簡単なプログラムを書いたことがある or Java の文法を少し触ったことがある
⚠️ 完全初心者(プログラミングもターミナルも初めて)の方には、少し難しい部分があるかもしれません。その場合は「ターミナル入門」など基礎記事を併せて読むことをおすすめします。
概要
この手順は macOS 上で JDK をインストールし、Visual Studio Code (VS Code) で最初の Java プログラム(Hello World)を実行するまでを説明します。
手順に沿って操作すれば、すぐに Java 開発が始められます。
インストール手順
- 上記リンクから最新版の JDK をダウンロード(例: Java 21 LTS)
- ダウンロードした
.dmgファイルを開き、インストーラに従ってインストール - インストール完了後、macOS の「システム設定 > Java」で確認可能
1. JDK のインストール
目的
Java のソースコードをコンパイル・実行するために必要な JDK(Java Development Kit) をインストールします。
最終的に java -version を実行したときにバージョンが表示されれば成功です。
JDKとは?
JDK(Java Development Kit)は、Javaでプログラムを開発するためのソフトウェア開発キットです。主に次のものが含まれます。
-
Javaコンパイラ(javac):Java のソースコード(
.java)をバイトコード(.class)に変換するツール - Java実行環境(JRE):コンパイルしたバイトコードを実行するためのランタイム
- 開発用ツール:デバッガやパッケージ作成ツールなど
JDK は開発に必須の基盤です。実行だけなら JRE でも可能ですが、開発(コンパイルやデバッグ)するには JDK が必要です。
手順
- Oracle の公式サイトから最新版の JDK をダウンロード
- ダウンロードした
.dmgファイルを開き、インストーラに従ってインストール - インストールが完了したら、macOS の「システム設定 > Java」から確認可能
2. インストール確認
目的
インストールが正しく行われたか確認します。
手順
ターミナルで次のコマンドを実行:
java -version
正しくインストールされていれば、Java のバージョン情報が表示されます(例: java version "17.0.x" など)
3. VS Code の準備
目的
Java プログラムを快適に書くために、VSCode の環境を整えます。
手順
- VSCode を起動
- 拡張機能タブのマーケットプレイスで Extension Pack for Java を検索し、インストールします。
- 拡張機能をインストールしたら、VSCode を再起動して拡張機能が有効になっていることを確認します。
これにより、Java プログラムの作成・実行がスムーズに行えるようになります。
4. Hello World プログラムの作成と実行
目的
Java の基本動作確認として、定番の「Hello World」を出力するプログラムを実行します。
手順
- 任意の作業フォルダに移動し、Hello.java ファイルを作成
public class Hello {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, Java!");
}
}
※ クラス名 Hello とファイル名 Hello.java は一致させる必要があります。
2. VS Code で Hello.java を開く
3. ファイル内でクラス名(Hello)の上または左に表示される Run ボタンをクリックします
4. VS Code のターミナル/デバッグコンソールに
Hello, Java!
と表示されれば実行成功
ターミナルでの実行方法(補足)
VS Code を使わなくても、ターミナルで以下を入力すれば実行できます:
javac Hello.java
java Hello
まとめ
この記事では以下の流れで Java 開発環境を整えました:
- JDK をインストール
- ターミナルでバージョン確認
- VS Code に Java 拡張機能を導入
- Hello World を実行
ここまでできれば、Java の基本的な学習を始められる準備は完了です。
次のステップとしては、変数・制御構文・クラス設計 などを学び、簡単なアプリケーション作成に挑戦してみましょう!
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