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パラレルSCSIとシリアルSCSIの違い

TaiyoTaiyo

SCSIはこんなもの

説明文

パラレルSCSI vs シリアルSCSI(SAS)

項目 パラレルSCSI(並列) シリアルSCSI(SAS)
データの送り方 複数の線で「同時に」送る 1本の線で「順番に」送る
転送速度 遅い(最大320MB/s) 速い(最大12Gbps)
ケーブルの長さ 短い(1.5m~3mくらい) 長い(10m以上OK)
接続台数 最大15台(物理的制限あり) 最大1000台以上(SAS拡張OK)
ノイズ耐性 弱い(ケーブルが長くなると干渉しやすい) 強い(長いケーブルでも安定)
使われてる場所 ほぼ絶滅 サーバー、データセンターで現役

なぜ「パラレル通信」なのにSAS(シリアルSCSI)より遅いの?

パラレル通信は「同時に送れる」けど、結局遅くなる理由がある!

  • ケーブルが多いと信号がぶつかる(ノイズ問題)
     → 「このデータどこ?」「エラー出たからもう一回送るわ」みたいなロスが発生

  • 信号を合わせるのが難しい
     → 複数の線で同時に送るから、全部がピッタリ同じタイミングじゃないとダメ
     → 高速になるほどズレやすくなる

  • ケーブルが短いと不便(物理的な制約)
     → 1m以上の長さになると 信号が不安定になりやすい
     → データセンターみたいな広い環境では不向き

シリアルSCSI(SAS)が勝った理由

✅ 1本の線で安定してデータを流せる(ノイズに強い)
✅ データ転送速度が上げやすい(最新SASは12Gbps)
✅ たくさんのデバイスをつなげる(パラレルSCSIは15台まで、SASは1000台以上)
✅ ケーブルが長くできる(データセンターでも使いやすい)

💡 まとめ

  • パラレルSCSI は「並列でデータを送る方式」だったが、信号ズレ・ノイズの影響で速くできない
  • シリアルSCSI(SAS) は「1つずつ順番に超高速で送る方式」で、安定性・拡張性・速度で圧倒的に有利
  • 結果 → ほぼすべてSASに置き換わり、今もサーバーやデータセンターで現役!

📌 シンプルな結論
✅ 「たくさん送れるのに遅い並列通信」より、「1つずつだけど超速いシリアル通信」が勝った!