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IPアドレスのクラスについて

IPアドレスのクラスについて
主に「A」「B」「C」「D」「E」の5つのクラス
クラスA
- 最上位ビットが 0
- 1つのネットワークに大量のホスト(最大1677万台!) を持てる
- 企業や政府などの超大規模ネットワーク向け(昔のIBM、MITなどが持っていた)
- 例: 10.0.0.0(プライベートIP)
クラスB
- 最上位ビットが 10
- ネットワーク部16bit、ホスト部16bit(最大65534台)
- 中規模ネットワーク向け(大学・中規模企業)
- 例: 172.16.0.0(プライベートIP)
クラスC
最上位ビットが 110
- ネットワーク部24bit、ホスト部8bit(最大254台)
- 中小企業や家庭向けのネットワーク
- 例: 192.168.0.0(プライベートIP)
クラスD
- 最上位ビットが 1110
- これは マルチキャスト専用(特定のグループ向け通信)
- 通常のユニキャスト(1対1通信)には使えない
クラスE
- 最上位ビットが 1111
- 未来のために予約されているアドレス
- 実際には使われていない(IPv6が登場したので不要に)
簡単なまとめ
クラス | 範囲 | ネットワーク部 | ホスト部 | 先頭ビット | 使用例 |
---|---|---|---|---|---|
A | 0.0.0.0 ~ 127.255.255.255 | 8ビット (1バイト) | 24ビット | 0 | 大規模ネットワーク(企業、ISPなど) |
B | 128.0.0.0 ~ 191.255.255.255 | 16ビット (2バイト) | 16ビット | 10 | 中規模ネットワーク(大学、企業など) |
C | 192.0.0.0 ~ 223.255.255.255 | 24ビット (3バイト) | 8ビット | 110 | 小規模ネットワーク(家庭、オフィスなど) |
D | 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 | マルチキャスト用 | なし | 1110 | マルチキャスト配信 |
E | 240.0.0.0 ~ 255.255.255.255 | 予約されたアドレス | なし | 1111 | 実験的な用途 |
クラスフルアドレスが廃止された理由
クラスAやBは 無駄が多い のが問題だった。
- 例: クラスAの 10.0.0.0 は 1677万台も使えるが、実際にはそんなに使わない
- → その結果、一部の企業がIPアドレスを持ちすぎて枯渇する事態に💀
そこで、1993年以降に CIDR(Classless Inter-Domain Routing) が導入され、クラスに関係なくサブネットマスクを自由に設定できるようになった。
グローバルアドレスとプライベートアドレス
グローバルアドレス (Public IP Address)
- グローバルアドレスは、インターネット上で一意に識別されるIPアドレスのことだよ。ネットワーク上で他の機器とやりとりをするために必要なアドレスで、インターネット上で直接使われる
- クラスA、B、Cに含まれる範囲のIPアドレスで、通常、インターネット接続用のサーバーやルーターに割り当てられる
プライベートアドレス (Private IP Address)
- プライベートアドレスは、インターネット外のネットワーク内で使うためのIPアドレスで、通常は家庭や企業内のLAN(ローカルエリアネットワーク)で使用される。プライベートアドレスは、インターネット上で直接通信できないけれど、NAT (Network Address Translation) 技術を使って、インターネットとやり取りすることができる
- プライベートアドレスは、クラスA、B、Cの一部で定義されている範囲に属していて、これがクラスに関連している
どこがプライベートアドレス
- クラスA: 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 (プライベート)
- クラスB: 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 (プライベート)
- クラスC: 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 (プライベート)
💡覚えるコツ
- クラスA: 10.x.x.x → 10の時点でA、プライベート(一番小さい範囲、身近なネットワーク)
- クラスB: 172.x.x.x → Bの後に来るのは16~31(16~31って覚える)
- クラスC: 192.x.x.x → Cの後に来るのは168(192と168、覚えやすい)