Sitecore Send の情報をPower BI Desktopと連携する
はじめに
Sitecore Sendには外部連携可能なAPIを提供しています。これを利用することで、画面上で確認できるレポート情報を別の切り口で参照したり、BIツール連携し別管理マーケティングデータと連携し、さらなる分析ができるようなります。今回はSitecore Sendのキャンペーンデータと、代表的なBIツールであるPower BI Desktopとの連携をお見せします。
Sitecore Send API キーの取得
管理画面でのAPIキーの取得
Sitecore Sendにアクセスし、設定 > APIキーを選択してください。こちらの情報をKEYとして、利用環境のAPIにアクセスできるようになります。
API Callのテスト
APIキーを用いて今回はキャンペーンデータを取得するAPIをCallします。
対象のAPI名はGet all campaignsとなります、詳細は以下のURLでご確認ください。
今回CallするAPIは以下の構成となり、
GET https://{hostname}/v3/campaigns.{Format}?apikey={ApiKey}
今回は以下の値を設定します。
パラメータ名 | 値 |
---|---|
hostname | api.sitecoresend.io |
Format | json |
ApiKey | 設定画面で取得したAPIキー |
Getで取得できるため、パラメータを設定してブラウザ上でCallしても以下のように値を取得できます。
Power BI DeskTopの設定
Power BI DeskTopのインストール
Power BI DeskTopをインストールしていない場合は以下よりインストール可能です。
データソースの設定
まずは、Sitecore SendのデータをAPIで接続します。
ホーム > データを取得 > Web を選択してください。
詳細設定を選択肢、URL部分にhttpから始まるAPIエンドポイントを(APIキーを含め)入力します。
それ以外の項目は入力不要です。
接続が成功するとPower Query エディターが立ち上がり、APIのデータが参照できます。
今回はデータを未加工で利用するので、そのまま 閉じて適用 ボタンを押します。
グラフの追加、及び設定値の変更
ホーム画面に戻ると、データパネルにcampaignsというデータが表示されています。このデータを可視化するため、視覚化パネルから積み上げ横棒グラフをドラッグアンドドロップします。
ドラッグアンドドロップ後、マッピングさせるデータを選択します。
キャンペーンごとに、送付数、開封数、クリック数のパフォーマンスを分析したいため、今回選択するデータは、以下を設定しました。
Context.Campaigns.Name
Context.Campaigns.TotalSent
Context.Campaigns.UniqueLinkClicks
Context.Campaigns.UniqueOpens
また、フィルターパネルでテストデータなど除外することが可能です。
また別のグラフ(パーツ)をドラッグアンドドロップで追加することで、先に追加したグラフと連動できます。挿入 > レポートに別の視覚エフェクトを追加 で追加可能です。
以下はファネルというパーツを追加しました。
ファネルにも以下のデータの設定をしました。
Context.Campaigns.Name
Context.Campaigns.TotalSent
Context.Campaigns.UniqueLinkClicks
Context.Campaigns.UniqueOpens
完成イメージ
グラフの凡例、フォントサイズは変更できるため、好みの設定をしてください。
以上がSitecore SendのAPIを活用して、Power BI Desktopと連携する手順となります。今回の記事を通じて、Sitecore Sendの利用イメージをしていただければ幸いです。
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