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解釈学

佐藤 匡剛佐藤 匡剛

解釈学の三大語義

  1. 古典的意味。「諸々のテクストを解釈する技」。神学(聖なる解釈学)、法学(法の解釈学)、文献学(世俗的解釈学)。
  2. 十九世紀、ディルタイの解釈学。すべての人文学(文学、歴史学、神学、哲学、社会科学)の方法論上の基礎としての解釈学。
  3. ディルタイの解釈学に対する反動としての解釈学。解釈の普遍的な哲学。ニーチェ、ハイデガーの解釈学。
佐藤 匡剛佐藤 匡剛

解釈と理解の合目的性の関連

  • 解釈 = 意味の理解に達することを可能にする方法ないし作業

解釈の二つの方向

  1. 思考から言説へ。(表現の修辞学的努力)
  2. 言説から思考へ。(意味の説明という解釈学的努力)
佐藤 匡剛佐藤 匡剛

アウグスティヌスの解釈学

  • すべての学問は事物(thing)、もしくは標(sign)に関わる
    • 標に対して事物が優先する
  • 二つのタイプの事物
    • それ自体で享受され、それ自体のうちにその目的を有する事物
    • 別の目的のために人が使う事物
  • 永遠の事物だけが本当の悦びを提供し、それらを知ることが最高善に合致する
  • 解釈学の第一の原理
    • あらゆるテクストは、すべて移ろうものを不変のものへと送り返すこの愛の掟に即して解釈しなければならない
  • 聖書の解釈学:聖書の転義(文彩を見抜き、本来の意味と比喩的な意味とを見分けること)を修辞学に基づく