【オープンデータ分析②】世界の幸福度
今回のデータ分析
Tableauは1ヶ月ぶりくらいです。がんばります。
とりあえず何かデータを探すだけでも非常に時間がかかります。
たまたま図書館でTableauの本を見つけたので、そこに付録としてあったデータをお借りすることにしました。
ほんとはサンプルデータを元に、適切なビジュアライゼーションで体系的に学びましょう的なテキストですが、ここは勝手に分析してVizを作りたいと思います。
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世界の幸福度ランキング
テキストにダウンロードサイトがあったので一旦入手しました。
すると...
おーーー。いっぱいある。これならデータ探しは苦労しない気がするので、遊び尽くします。
気になったやつでいくと、world_happinessというcsvファイルがあります。
世界の幸福度ランキングっぽいですね。これを題材にしましょう。
中身を見てみると...
Overall rank | Country or region | Score | GDP per capita | Social support | Healthy life expectancy | Freedom to make life choices | Generosity | Perceptions of corruption |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Finland | 7.632 | 1.305 | 1.592 | 0.874 | 0.681 | 0.202 | 0.393 |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
なるほど。
うん、わからん。
とりあえず、ChatGPT先生教えてください。
もちろんです。以下はそれぞれの項目の日本語訳です。
1. Overall rank - 総合順位
2. Country or region - 国または地域
3. Score - スコア
4. GDP per capita - 一人当たり国内総生産(GDP)
5. Social support - 社会的支援
6. Healthy life expectancy - 健康寿命
7. Freedom to make life choices - 生活選択の自由度
8. Generosity - 気前の良さ
9. Perceptions of corruption - 腐敗の認識
いろんな項目を数値化しながら、各国の総合順位を出しているわけですね。
しかし、以下の2つが意味がわかりません。
-
- Generosity - 気前の良さ
-
- Perceptions of corruption - 腐敗の認識
これも先生に聞いてみましょう。
User
generosity をもう少しわかりやすく教えて
ChatGPT
もちろんです。"Generosity(気前の良さ)"は他人への物質的または精神的な支援や援助を提供する意欲や行動を表します。これは他人に対する思いやりや親切心を示す度合いを示します。具体的には、寄付や支援、他人への時間や労力を提供することなどが含まれます。
User
Perceptions of corruption
ChatGPT
"Perceptions of corruption(腐敗の認識)"は、個人や組織が政府、ビジネス、あるいは他の機関において腐敗や不正行為がどれだけ存在すると感じているかを示す指標です。一般的に、この指標は公務員や政治家、企業の幹部などが贈収賄、権力乱用、不正取引などの行為を行っている可能性についての人々の感覚や認識を測定します。
なんかわかったようなわからないような。
generosity:積極的に寄付や募金をする指標
Perceptions of corruption:不正や犯罪の検挙率や表沙汰になっているかの指標
かなと、自分の中で解釈しました。
分析開始
データを中身はなんとなくわかったのでTableau触ります。
まずはどの項目が幸福度に寄与しているのか相関分析してみます。
傾向線を引いて、R^2の値を比較してみます。
項目 | R^2 |
---|---|
一人当たり国内総生産(GDP) | 0.64 |
社会的支援 | 0.56 |
健康寿命 | 0.60 |
生活選択の自由度 | 0.30 |
気前の良さ | 0.02 |
腐敗の認識 | 0.16 |
結構はっきりと分かれました。自分の感覚的に0.6以上になってくるとまあまあな相関です。
日本とフィンランドで比較
ここで一旦、日本の立ち位置について確認します。で、比較対象として世界一位の幸福度を誇るフィンランドと並べてみます。
日本の場合
フィンランドの場合
数字を拾って、平均と合わせて比較してみます。
項目 | 日本 | フィンランド | 平均 |
---|---|---|---|
ランキング | 54 | 1 | 78 |
一人当たり国内総生産(GDP) | 1.29 | 1.31 | 0.89 |
社会的支援 | 1.46 | 1.59 | 1.21 |
健康寿命 | 0.99 | 0.87 | 0.60 |
...そんなに差があるように見えない。
ましてや健康寿命については日本の方が上です。
どちらも先進国なだけあって、さすが平均よりは高い数値となっています。
どこに違いがあるのか
ぐるっと一周して、「generosity(気前の良さ)」「Perceptions of corruption(腐敗の認識)」について比較してみます。
これは明らかな差がありますね。
それぞれ2.6~3.0倍近く開いています。
日本の幸福度がまだまだなのは、もしかしたらこういった側面に課題があるのかもしれません。
まとめ
今回、数値化されたデータを元に分析した結果となりました。
実際に深掘りしようとすると、各国毎にどういった政策や法規制、支援を行っているか定性的に把握する必要もあると思います。闇雲に調べるのではなく、切り口を絞るという意味ではこういった分析もアリかなと考えています。
↓今回作成したViz
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