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Google Analytics4について学ぶ
概要
Google Analytics 4について学んだことをの備忘録
ウェブとアプリ計測の歴史
過去のGAの課題
- プライバシーに配慮した進化が必要だった
- GDPR(EUのデータ保護規則)、CCPA(カリフォルニア州の消費者プライバシー法)などの規則によりプライバシーの尊重が強まった
- Cookieは匿名化された情報だが、GDPRやCCPAでは
個人情報
として扱われる- 日本は他の情報と紐付けることで個人情報扱いとなる場合があったり、Cookieの取得や利用に関して同意やオプトアウトの仕組みが必要になった
- Cookieで追跡する方法を脱するための大幅アップデートだった
- スマホの普及によりアプリを加味した解析環境のニーズが高まった
ウェブとアプリを統合した解析
- ユーザーの特定をどうしている?
- デバイスID、User-IDに加えて、
Googleシグナル
を用いることで実現している
- デバイスID、User-IDに加えて、
- データストリームという概念の追加
- ウェブ、iOSアプリ、Androidアプリのデータを集約するためのもの
ユーバーサルアナリティクスとGA4の違い
項目 | ユニバーサルアナリティクス | GA4 |
---|---|---|
データ保存期間 | 14~50ヶ月 | 2~14ヶ月 |
カスタムレポートの作成 | ○ | データ探索で代替 |
ビュー単位の計測 | ○ | ✗ |
Google Search Consoleとの連携 | ○ | ○ |
AMPページの計測 | ○ | ✗ |
社内への導入を行うための注意事項
情報システム部門の懸念
- GA4の導入に際して、計測タグの実装コスト
- 切り替えによる不具合リスク
- 使い方に対する問い合わせ
分析の制度が高まることでよりサービスの成長に寄与できる可能性が高まる
以前よりも個人情報保護関連の法律に即したツールとして改善されている
GA4はしばらく旧バージョンと並行して利用することができるので習得期間は組み立てられる
マーケティングや広報
- カスタム性が高くなることによるGA学習コスト
GA4はしばらく旧バージョンと並行して利用することができるので習得期間は組み立てられる
法務
- これまで以上に詳細な分析が可能になった一方で、顧客からデータを不必要に取得してしまうことで法律面で問題がないか?
以前よりもプライバシー保護を加味した仕様に進化している
Cookieオプトイン、オプトアウトの設定表示が済んでない場合は速やかに対応すること
プライバシー・ポリシーの見直しも合わせて行うこと
具体のGA4が取得できる情報についてダブルチェックする場を設ける
GA4への移行
既にユニバーサルアナリティクスを使っている場合2ステップでできる
- GA4プロパティの設定アシスタントを利用
- 計測できているかを確認
Googleタグマネージャー
- GA4以前ではクリック回数を測定したいとき、ボタンやリンクに指定された書式コードをソースコードに直接記載する必要があった
- 複数計測箇所がある場合や管理者が異動になり引き継ぎうまくできない場合管理が複雑化してしまう
- ソースコードの修正ミスで計測できなくなってしまう
これらの課題を解決する有用なツールがタグマネージャー
- タグによってソースコードに直接記述することがなくなる
- YahooやFacebookなど様々なタグをGoogleタグマネージャーで一元管理できる
- 既存のタグは削除しないと2重計測になることに注意
- バージョン管理機能があるのでリバートが簡単
- プレビューモードがあるので動作検証が楽
クロスドメイントラッキング
GA4はファーストパーティCookie(Cookie発行元のドメイン=訪問Webサイトのドメイン)を利用している
よってドメインの異なるウェブサイトに訪問した際はそれぞれのCookieが保存されるため、異なるユーザーとしてカウントしてしまう
そのためクロスドメイン設定をする必要がある
具体的なユースケースとしては
- ショッピングサイトでカートページが外部サイトになる場合
- 自社のサテライトサイトが複数ありサイト間の遷移を把握したい場合
Discussion