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OpenAPIを使ってSpring Boot(Java)でAPIを作ってみる(その1)

2023/11/01に公開

はじめに

  • 実務でOpenAPI✖️Spring Boot(Java)を使ったAPI開発をしています。
    • 前回の記事でOpenAPIについての入門記事を書きました:OpenAPIについて学ぶ
    • 今回は、OpenAPIを使ってSpring Boot(Java)でAPIを作成する方法を書いていきます。
  • OpenAPI定義からコードを自動生成し、Spring Boot上で使えるようにします。

前提条件

OpenAPI定義の作成

  • まずは自動生成するコードの元となるOpenAPI定義を作成します。
    • 今回は、OpenAPIの定義をyamlで書いていきます。
    • 今後、todoリストのアプリケーションを実装予定なので、todoリストアプリで使用するAPIを定義していきます。
    • 作成したOpenAPI定義は、以下のリポジトリにあります。

アプリケーションコードの構成

  • 今回は以下のような構成にしました。
    • 自動生成されたコードの出力先はpresentation/generatedディレクトリ配下にしてます!
    • presentation/generated配下に作成された自動生成のコードは手を入れずに、アプリケーションコードを作成していきます。(Generation Gapパターン
├── application
├── domain
├── infrastructure
├── openapi ※ OpenAPI定義&コード生成用の設定ファイル、shellを配置
└── presentation
    ├── XXXController.java
    └── generated ※ OpenAPI Generatorで生成したコードを配置

OpenAPI Generatorのコード生成

  • OpenAPI Generatorを使って、OpenAPI定義からコードを自動生成します。
    • openapiディレクトリ直下に以下のようなshellを作成しました。
    • 以下のshellを実行すると、OpenAPI Generatorでコードが生成されます。

generate.sh

#!/bin/bash

echo "Starting OpenAPI code generation..."

# シェルスクリプトのディレクトリパスを取得
DIR="$( cd "$( dirname "${BASH_SOURCE[0]}" )" && pwd )"

# 出力ディレクトリの設定
OUTPUT_PATH="$DIR/../"

# 出力ディレクトリの内容を削除
echo "Deleting existing OpenAPI generated code..."
rm -rf "${OUTPUT_PATH:?}/*"

echo "Starting OpenAPI code generation..."

java -jar "$DIR/openapi-generator-cli-6.6.0.jar" generate \
  -i "$DIR/openapi.yaml" \
  -g spring \
  -o "$OUTPUT_PATH" \
  -c "$DIR/openapi.json"

# コード生成が成功したかを確認
if [ $? -eq 0 ]; then
    echo "OpenAPI code generation completed successfully!"
else
    echo "OpenAPI code generation failed!"
fi

openapi.json

{
  "groupId": "com.kuroiwa",
  "artifactId": "todo-api-generated",
  "artifactVersion": "0.0.1-SNAPSHOT",
  "apiPackage": "com.kuroiwa.todo.presentation.generated.api",
  "modelPackage": "com.kuroiwa.todo.presentation.generated.model",
  "java17": true,
  "components": {},
  "info": {},
  "library": "spring-boot",
  "interfaceOnly": true,
  "dateLibrary": "java8",
  "openapi": "3.0.3"
}

shellを実行すると、以下のようなコードが自動生成されます。

イメージとしてはこんな感じ

出典:Udemy Web API 開発入門:Spring Boot と OpenAPI で始めるスキーマ駆動開発

コードを完成させる

  • 自動生成されたコードを使って、アプリケーションコードを完成させていきます。
    • 自動生成されたControllerをオーバーライド(@Override)して、アプリケーションコードを作成していきます。
    • ダミーデータを返すようなコードを書いておきます
@RestController
@RequestMapping("/kuroiwa-todo/v1")
public class TodosApiController implements TodoListApi {

  @Override
  public ResponseEntity<GetTodoItemsResponse> todoListGet(String userToken) {
    // ダミーデータを作成
    final Todo todo1 = new Todo()
            .todoUuid(1)
            .title("買い物をする")
            .description("野菜と肉を購入")
            .completed(false);

    final Todo todo2 = new Todo()
            .todoUuid(2)
            .title("犬の散歩")
            .description("公園まで連れて行く")
            .completed(false);

    final Todo todo3 = new Todo()
            .todoUuid(3)
            .title("宿題を終わらせる")
            .description("数学の宿題")
            .completed(false);

    final List<Todo> dummyTodos = Arrays.asList(todo1, todo2, todo3);

    // ダミーデータをレスポンスオブジェクトに格納
    final GetTodoItemsResponse response = new GetTodoItemsResponse().todos(dummyTodos);

    // ResponseEntity にラップしてレスポンスを返す
    return new ResponseEntity<>(response, HttpStatus.OK);
  }
}
  • アプリケーションを起動して、APIを呼び出してみます!
    • curlコマンドでAPIを呼び出し → ダミーデータが返ってくることが確認できました
curl -X GET \
  http://localhost:8080/kuroiwa-todo/v1/todo-list \
  -H 'Accept: application/json' \
  -H 'user-token: 12345'

最後に

  • OpenAPI Generatorを使って、OpenAPI定義からコードを自動生成し、Spring Boot上で使えるようにしました。
  • また、今回は、Generation Gapパターンでコードを生成しました。
    • 今後、コードを生成する際は、Generation Gapパターンでコードを生成することを意識していきます。
  • 次回以降では、今回作成したコードをベースに、todoリストアプリを作成していきます。
  • 作成したアプリケーションのリポジトリは以下

参考

Discussion