GitHub Projects Beta (Table View) を用いたタスク管理
概要
GitHub Projects Beta でのタスク管理をスクラムに導入してみた話になります。スクラムの話はあまり出てきません。情報の一元管理ができて嬉しいという話をします。
はじめに
つい先日、GitHub からプロジェクト(ベータ)について - GitHub Docs というものがオープン β でリリースされました。(時間がある人は、上のリンクを踏んでください。この記事よりも遥かに多くの情報を得ることができます。)
現在、学校の講義で、スクラムを用いてアプリ開発をしています。バックログアイテムの管理に、Automted Kanban を用いていたのですが、タスクが多くなってくると縦に長くなってしまい、辛さを感じていました。
10/28 に GitHub の公式 Twitter より以下のツイートが投稿されました。これを見た私は、スクラムに取り入れることができないかと思いました。
早速次のスプリントから導入してみました。PO も全体の把握コストが高いと感じており、導入に積極的でした。
使ってみた
リポジトリとオーガナイゼーションの簡略化した関係を先に示します。
Organization
├── GitHub Projects <- 今回の主役
└── Temas
├── Android
├── iOS
├── mock
├── backend
└── uml
新規作成はここから行います。Beta とついている方をクリックします。
外観は以下のようになります。
設定したポイントは
- スプリントゴールをマイルストーンとして設定する
- Android, iOS, Backend などで同名のマイルストーンを設定する
- それぞれのリポジトリでプロダクトバックログアイテムをIssueとして登録する
- Milestone のカラムに対して
Groupted by field
する
- Assignees に対して、ソートを行う
です。他にも細々やっていますが、おおよそこのような設定です。
また、Labels
で Filter by
することもできます。バックエンドというラベルでフィルターすると以下のようになります。マイルストーンと同様に、複数のリポジトリにまたがって、同名のラベルを貼ることで実現できます。
従来の Kanban 形式で見ることもできます。
PR のみも見やすくていいですね。
2021/11/5 追記
Status の Todo/In Progress/Done の表示が見にくかったので、プレフィックスを絵文字にしました。Status のドロップダウンメニューを開き、Edit values... をクリックします。
別ページが開いて、値を編集できます。
感想
デイリースクラムでこの画面を画面共有しながら、今日やることなどを決めています。個人的には従来のカンバン方式よりもテーブル表示のほうが好みです。今の所、大きなバグもなく問題なく使用できています。今後 Workflow などによってより細かく設定できるようになるようなので、機能追加を見守っていきたいです。
欲しい機能としては、
- 複数カラムに対するソートや絞り込み
- ネストしたオーガナイゼーションへの移管
Viewの移動
あたりですね。期待しています。
Viewの移動はアップデートでできるようになりました
終わりに
今回紹介した GitHub Projects Beta は複雑な設定もいらないので、みなさんも導入してみてはいかがでしょうか。
Discussion
GitHub Projects Betaを最近触り始めたところだったので実際の活用例を知れてよかったです。
一点本題とは少しズレますが、文中にでてくる"child-organization"という概念を初めてみました。Teamには階層構造がありますが、Organizationを跨いだ階層がわかりませんでした😭 リポジトリのことでしょうか?
teamsが正しいですね。修正しました。ありがとうございます!