読書感想文「言語化大全」
概要
書籍「言語化大全」を読了しました。
読書感想文を書いてみます。
読もうと思った背景
本屋さんをぶらぶらしていると、偶然目にしました。
過去に「インプット大全」「アウトプット大全」という、似たような書籍を読んだことがあります。
これらの本が素晴らしかった(特に「アウトプット大全」)記憶もあり、類似したこの「言語化大全」でも多くの学びが得られると期待して、読むことを決めました。
(余談)
購入当時は、「インプット大全」「アウトプット大全」と「言語化大全」は同じ著者だと思ってましたw
また、「言語化大全」の中で「インプット大全」「アウトプット大全」の著者の名前が登場します。
このことから、少なくない影響を受けているのかな?と感じました。
前提
本書における言語化の定義は、以下の通りです。
頭の中にある考えや重い、情報などを、
的確に言葉にし、
相手にわかりやすく伝える力のこと
本文 概要
言語化力を上げるには、以下3つのステップが存在します。
- 語彙力を伸ばす
- 具体化力を鍛える
- 伝達力を磨く
(以降、上記3つのステップを「言語化力の3ステップ」と表記する)
考えをうまく言語化するためには、言語化力の3ステップのいずれも重要だ、というのが、本書の主張です。
- 相手に自分の考えを上手に伝えるには、伝達力を磨く必要がある
- 自分の考えを相手に伝えるためには、自分の考えをうまく形(文面や図表)にする、具体化力が必要になる
- 「具体化力が低い」のイメージ : 主語または述語の省略や、「あれ」「これ」といった指示語を多用することによる、非常に曖昧な表現
- 「具体化力が高い」のイメージ : 具体的な情景までイメージできるような情報
- 考えを具体化するためには、自分の考えを表現できる適切な語彙を知り、使いこなせる必要がある
- 「語彙力が低い」のイメージ : 喜怒哀楽すべて「ヤバい」としか表現できない
- 「語彙力が高い」のイメージ : 喜怒哀楽を異なる語彙で表現でき、「喜」一つとっても、様々な語彙で表現できる
そして、本書では上記3ステップ別に、それぞれ強化する具体的な方法を述べています。
ChatGPTを活用した一人演習方法
本書では、言語化力の3ステップを伸ばす様々な演習を紹介しています。
中には、"ChatGPTを活用し、一人でも実践できる演習" と、具体的な手順(プロンプトとその回答例)を掲載しています。
この点は、非常に大きな特徴だと感じました。
教訓・学び・感想
言語化力の3ステップは説得力があり、自分でも言語化に当たって「ここは苦手だな」と感じる部分がありました。
- 具体的には、自分は「具体化力」が低いと感じました
苦手な個所がはっきりしたのはとても良い収穫でした。
ChatGPT(自分の場合は Copilot for Microsoft 365)を用いた演習も、実践してみて確かに効果を実感できました。
手軽に実践できることもあって、身近な活用例として身に着けやすいと感じました。
書籍内でも紹介されていますが、世の中には言語化力の3ステップの「伝達力」に焦点を当てた情報が非常にあふれています。
- 文章構成や図表の描き方、効果的なレイアウトやデザインなど
上記のような本を読んで「何か違う」「イマイチ上達しない」と感じた方は、本書を読むことで良い気づきが得られるかもしれません。
Discussion