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読書感想文「言語化大全」

2024/04/27に公開

概要

書籍「言語化大全」を読了しました。

読書感想文を書いてみます。

読もうと思った背景

本屋さんをぶらぶらしていると、偶然目にしました。

過去に「インプット大全」「アウトプット大全」という、似たような書籍を読んだことがあります。

これらの本が素晴らしかった(特に「アウトプット大全」)記憶もあり、類似したこの「言語化大全」でも多くの学びが得られると期待して、読むことを決めました。

(余談)

購入当時は、「インプット大全」「アウトプット大全」と「言語化大全」は同じ著者だと思ってましたw
また、「言語化大全」の中で「インプット大全」「アウトプット大全」の著者の名前が登場します。
このことから、少なくない影響を受けているのかな?と感じました。

前提

本書における言語化の定義は、以下の通りです。

頭の中にある考えや重い、情報などを、
的確に言葉にし、
相手にわかりやすく伝える力のこと

本文 概要

言語化力を上げるには、以下3つのステップが存在します。

  1. 語彙力を伸ばす
  2. 具体化力を鍛える
  3. 伝達力を磨く

(以降、上記3つのステップを「言語化力の3ステップ」と表記する)

考えをうまく言語化するためには、言語化力の3ステップのいずれも重要だ、というのが、本書の主張です。

  • 相手に自分の考えを上手に伝えるには、伝達力を磨く必要がある
  • 自分の考えを相手に伝えるためには、自分の考えをうまく形(文面や図表)にする、具体化力が必要になる
    • 「具体化力が低い」のイメージ : 主語または述語の省略や、「あれ」「これ」といった指示語を多用することによる、非常に曖昧な表現
    • 「具体化力が高い」のイメージ : 具体的な情景までイメージできるような情報
  • 考えを具体化するためには、自分の考えを表現できる適切な語彙を知り、使いこなせる必要がある
    • 「語彙力が低い」のイメージ : 喜怒哀楽すべて「ヤバい」としか表現できない
    • 「語彙力が高い」のイメージ : 喜怒哀楽を異なる語彙で表現でき、「喜」一つとっても、様々な語彙で表現できる

そして、本書では上記3ステップ別に、それぞれ強化する具体的な方法を述べています。

ChatGPTを活用した一人演習方法

本書では、言語化力の3ステップを伸ばす様々な演習を紹介しています。

中には、"ChatGPTを活用し、一人でも実践できる演習" と、具体的な手順(プロンプトとその回答例)を掲載しています。

この点は、非常に大きな特徴だと感じました。

教訓・学び・感想

言語化力の3ステップは説得力があり、自分でも言語化に当たって「ここは苦手だな」と感じる部分がありました。

  • 具体的には、自分は「具体化力」が低いと感じました

苦手な個所がはっきりしたのはとても良い収穫でした。

ChatGPT(自分の場合は Copilot for Microsoft 365)を用いた演習も、実践してみて確かに効果を実感できました。
手軽に実践できることもあって、身近な活用例として身に着けやすいと感じました。

書籍内でも紹介されていますが、世の中には言語化力の3ステップの「伝達力」に焦点を当てた情報が非常にあふれています。

  • 文章構成や図表の描き方、効果的なレイアウトやデザインなど

上記のような本を読んで「何か違う」「イマイチ上達しない」と感じた方は、本書を読むことで良い気づきが得られるかもしれません。

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