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合意形成が全て

2024/03/13に公開

どこの組織に行っても「アジャイル」という言葉を都合で良く使う人達が多い印象です。アジャイル開発で感じることは、

  • プラクティスだけをなぞるのはそれ程難しくない。
  • 自律したチームに成長するのは至難であり、かつ時間が掛かる。
  • 適切なプロジェクトの選択 and プラクティスの適用方法の工夫 and チームメンバーの意識・成長。

何が課題となるのか? 何が本質に問題なのか? 下記、私の考察です。

IPA なぜ、いまアジャイルが必要か?
https://www.ipa.go.jp/files/000073019.pdf

  • 私は、p.10(添付の画像)がアジャイルの本質(Why)だと考えます。
  • プラクティスはそのためのHow。
  • p10.は、それに適したプロジェクト and そのプロジェクトへの適用方法の工夫 and チームメンバーの意識・成長が必要です。

では、何に失敗するのか? それはウォーターフォールだとかアジャイルのプラクティスの問題ではないと考えます。

  • 何を作って良いのか、作らせる側と作る側の双方が分かっていない。
    • もしくは、双方にそれぞれの暗黙の了解がある。が、実際は双方に齟齬が発生する。
    • その結果、作らせる側 vs. 作る側 の対立構造となり、相互に大きな溝が出来てしまっている。
      • 自分側が相手側の立場に立ったことがないので、何が課題・根本的な問題なのか理解できない。
      • 自分側が相手に伝えるスキルが低い(かもしれない)。
        • 自分側が自分側の考えを整理するスキル
        • それを相手側に伝えるスキル
    • だから、要求→要件→設計→実装→試験→受入の各段階で、合意形成が大切。
  • 合意とは、第三者に、経緯・背景、課題、結論、結果を追跡可能にすること。
    • それはウォーターフォールでもアジャイルであっても変わらない。
    • それが出来ていない状況で、アジャイルという言い訳になっていないか?

合意形成が全て。

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