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Arweave 2.6 マイニングのメモ

2022/07/19に公開

Arweave 2.6 から SSD の代わりに HDD 利用に移行しました(チェーンのフォークは 2023/03 頃)

後ろのほうで 2.4 での SSD でのマイニングの記録は残しておきます.

2.6 でのマイニング

https://2-6-spec.arweave.dev/

大枠では CPU + HDD マイニングは替わりありませんですが, 細かいところでちょこちょこマイニングの仕組みが変わっているようです.

HDD については,4 TB 単位, 200 MB/s リード速度が求められます(ただそれ以上リードが早くなってもアドバンテージはない).

Barracuda 8TB, WD Blue 8TB あたりだと大体 200 MB/s 満たすかしらん.
(WD Blue は内周速度は 80 MB くらいのようであるが)

2.4 でのマイニング

Chia farming とかで, SSD 領域いくらか開いているのをなんか有効活用したい...

Filecoin は要求される帯域やマシン構成のハードルがちょっと高いね...

最近流行りだしている? Arweave のマイニングをしてみます.
(寝具のエアウェーブではないので注意!)

Filecoin と異なり bandwidth や TB 単位でのストレージ提供しなくても零細 miner でもなんか行けそうな気がしそうかも..

簡単なしくみ

一回保存で 200 年の永続性が得られますが, 単価がそこそこ高い(1 GB 4 ドルくらい)です.

ストレージ保存のインセンティブとして, randomX(CPU mining)とストレージ領域でマイニングする感じっぽいようです.

(ダウロードした)arweave のデータベース(ストレージ)に対してランダムアクセス + randomX PoW のハイブリッドみたいな?

ユーザーからすると Filecoin などのようにデータの取得などにはコストがかからないです. そのぶん Arweave 側は保存時の fee で賄う感じなのでしょうかね(AWS などの費用を 3 年前払いのような感じで, その間 Arweave 運営側は前金で受け取った $AR を運用したりで収益を出すとか?).

あとはスマコンとかも動くようになるので, そちらでも(運営とマイナーは)収益を出して行く感じになるでしょうか.

HW

アルゴリズムは RandomX ですので, つよつよ CPU が推奨です.

https://docs.arweave.org/info/mining/mining-guide

Ryzen 3950X あたりがよいでしょうか.

メモリ量は最低 8 GB 必要ですが, すごい必要というわけでもなさそうです. 32 GB と最近のデスクトップ PC 標準くらいでもいけるっぽそう.

ストレージは SSD 必要のようです. Chia plotter で余った高速ストレージを流用するといいかも.

HDD でもいずれできるようになるっぽい?

https://cminer.net/ar-hdd-mining/

今回は 32GB mem + 3950X + NVMe SSD(Chia plotter 用に調達した 3 GB/s くらい出るやつ)を使いました.

Miner program

プログラム自体は Earlang(!)で記述されていています.
そのためか Ctrl-C とかで終了できないので注意です. tmux あたりで起動させて, 終了するには pkill するしかなさそう.

マイナーの起動自体はそんなに難しくはありません.

ブロックのダウンロードに数十分くらいとそこそこ時間かかります.

今回は virdpool で pool mining にしました.
データの sync(ダウンロード)がストレージの空きぶんかかります. ハッシュレート(spora score)はストレージのサイズにもよりますが1日動かして 250 GB くらい(datasync 0.36%. 全体が 70 TB くらい) で 3950X(eco mode on) で +15 h/s 増えていくくらいでした. 最終的にはデータ全部おとして 2.5 TB で 150 h/s くらいになりました.

Port 解放

ポート解放しないと, 一応動きはしますがとても性能がわるいようです.

ルータとかでポート解放できない環境(CPU, SSD が手元環境でグローバル IP が無いので VPS あたりを踏み台にする場合)では

https://qiita.com/syoyo/items/969f48ce2ce55713056d

や, gost あたりでうまくやりましょう.
Solana validator と異なり Arweave では TCP 1 ポートだけなので対応しやすいです.
(いずれは複数ポート + UDP(QUIC)になるかもですが)

ただ, miner はポート開放されていなくてもとりあえず動いてしまうので, ssh ですと途中でコネクションが切れてしまったりすると性能落ちてしまいます.

pool mining したほうがいいかもしれません.

https://miningpoolstats.stream/arweave

どれくらい稼げますか?

https://explorer.ar.virdpool.com/#/calculator/hashrate_mode=cpu&cpu_model=AMD RYZEN 9 3950X&cpu_count=1&storage_count=1&storage_type=nvme_pcie4&storage_size=8796093022208&raid_type=raid0&arweave_node_penalty_enabled=1

3950X + 8 TB SSD で理論上 spora 880 h/s で 1.2 AR/month(2500 円/月)くらいです... 理論上でも現状では電気代などで赤字ですね(3950X 100W としても, 電気代 38 円 kWh で月 2700 円くらいかかる)

NVMe ですと基本 CPU 性能依存になります. 3950X eco mode + 2.6 TB NVMe で実測で 160 h/s くらいです. eco mode で CPU 性能が 5800X くらいとすると理論上は 140 h/s となり, おおむね calculator 通りという感じでしょうか.

web3 ビッジネスの片手間にやり, 獲得した $AR は HODL して値上がりを狙うのがよいでしょうか...

HDD マイニング?

SSD だと参加できるマイナーが限られる & ストレージ領域がスケールしづらいからか,
2.6 からアルゴリズム(protocol)変えて? HDD マイニングも出来るようになり(Chia のようにあまりランダムアクセスしない形になるっぽい?), また HDD のほうが profitable になる予定です.
(今までは HDD でも出来はするが, ランダムアクセスするからか高 IOPS が要求されマイニング効率はよくなかった)

スマートコントラクトで稼ぐ?

https://arweave.medium.com/introducing-smartweave-building-smart-contracts-with-arweave-1fc85cb3b632

SmartWeave でスマコンが動くようになる予定です. ただ Ethereum などとはことなり, スマコン処理自体は L2 なり各ユーザー(開発者)の計算資源を使って行うようです(したがって Ethereum のようにスマコン実行でメインネット(ストレージ)に対して gas がかかるようなことはない). また validator に対する報酬は同じく $AR で支払われます.

Arweave マイナーとしてはストレージに対して $AR マイニングしつつ, このスマコン実行でも $AR を稼ぐ感じになるのでしょうかね.

Arweave マイニングも, Chia マイニングに近い感じになるのかもしれません.

TODO

  • Web3 ストレージビッジネス(写真共有, NFT ライブラリ)やメタヴァースストレージビッジネス(3D データ保存とか)でがっぽがっぽして, Arweave マイニングの元を取る

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