【検証】GPT-4は歯車の図面を描き出せるのか
概要
Chat-GPTをはじめとするジェネレーティブAIの登場によりホワイトカラーの仕事が奪われるのではないかと多方面で危惧されていますが、その中でも機械の設計は様々な要素が複雑に絡み合うため、まだまだAIにとってはハードルが高いのではないかと思います。
今回は、初歩的な機械要素である歯車をGPT-4に書いてもらうことで現状の実力を試してみます。
検証
現状、GPTシリーズはファイルや絵を直接出力することができないので、一般的なCADファイルであるdxfのデータをpythonで出力するプログラムを書いてもらいます。
まずは歯車自体の説明をしてもらい、プログラムを出力するよう指示してみます。
このプログラムを実行して出力されたのがこのデータになります。
なんとなく歯車らしきものは出力されたものの、明らかに歯車ではありません。
見たままの感想を伝えて、プログラムを修正してもらいます。
あまり大きな変化は見られません。
パラメータの値も見直してもらいます。
やはり大きな変化はありません。
このままでは、一生歯車に近づいていかなそうなので具体的な指示を出してみます。
出力されたプログラムを実行するとエラーが出ました。
修正してもらいます。
プログラムを言われたとおりに修正すると少し図が変化しました。
伝えた通り曲線の要素は取り込まれましたが、まだ歯車からは遠い形状をしています。
一旦リセットして、最初から考えてもらいます。
最初とは違う方向性の図が出てきましたが、歯車ではありません。
もう一度具体的な指示を与えてみます。
美しい幾何学模様が生成されました。これ以上やっても進展がなさそうなので今回はここまでにしたいと思います。
まとめ
今回の検証ではGPT-4は歯車の絵を出力することができませんでした。
歯車に必要な要素などは分かっている期はしますが、実際に自分が出力している図面自体はイメージとリンクしていないように感じます。
今後の進化に期待したいと思います。
以上
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