Crusial T500 SSDを純正ソフトを使用してクローンを行う
Crusial SSDを買うと使用できるAcronis True Image for Crusialを使用してクローニングを行った時のポイント
移行元も移行先もはSSD(NVMe)であり、MBRではなくGPTが使用されている。
OSはWindows10 Pro 22H2 x64、高速スタートアップとBitLockerは無効にしている。
クローニング中は他のソフトやWindows Updateが実行されないようにする。ネットワークを切断することを推奨する。
予めWindows10のインストールUSBを作成しておく。WinREが使用できれば良いため、作業時にはWindows11 24H2のインストールUSBを使用した。
Acronisでのクローン作製時に自動(推奨)を使用しない
自動を使用すると、Cドライブなどがそのままの容量で作成され、余りの部分が回復パーティションとなってしまう(が実は機能しない)。エラーなく終了してもSSDを入れ替えて起動させようとすると、ブート中に「ディスクのエラーを確認しています」と表示され何時間たっても進展しない。
手動を選択して進めるとCドライブが拡張され、末尾に回復パーティションを作成する構成になる。
そのままクローニングに進み、SSDを入れ替える。
クローンしたSSDからではなくインストールUSBからWinREをブートする
作業したPCはHP製だったため、電源投入時にESCキー連打し、オプションが出たらF9キーで
ブート選択を行いインストールUSBからWinREを起動する。
WinREでの回復の詳細オプションからコマンドプロンプトを起動する。
bcdeditコマンドでブート対象が設定されているか確認する。
bcdedit
Acronis True Image for Crusialで作業した場合、SSDの先頭にMSR(予約領域)が作成されてしまうため、WindowsブートマネージャーのDeviceは下記になる。
pertition=Device\Harddisk\Volume2\EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi
問題がある場合は設定値に{unknown}が含まれる。
異常が無い場合でも念のためbootrec /rebuildbcdを実行する。設定が欠けていなければ何も行われない。(先にbootrec /fixbootを実行する必要があるかもしれないが、実施時には/fixbootはやらなくても大丈夫だった。)
bootrec /rebuildbcd
スタートアップ修復を念のため行う
コマンドプロンプトを閉じて詳細オプションに戻り、スタートアップ修復を実行する。
処理が終わり修復ができないとメッセージが出るが、回復の詳細オプションから戻り、WinREのメニューからWindows10を起動する。
この方法で無事Windowsを起動することができた。
しかし、回復パーティションが機能しないため、diskpartコマンドとWindowsのインストールイメージから回復パーティションの再作成作業が必要になる。
回復パーティションの再作成
まず予めPCと同じWindowsのインストールISOを準備する。Rufasを使用すると簡単にダウンロードができる。
下記のURLを参考に回復パーティションの再作成を実施した。
SSDクローン後の回復パーティション再作成手順