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SIerの未来は暗いのか? - SI屋さんの雑記
ベテランのSI屋さんが考えたことを書き残した雑記です。
SI屋さんにしか通じない単語を説明なしに使うので素人は要注意です。
いろいろな意見を欲しているので、つっこみは大歓迎です。
他の記事はSI屋さんの雑記からどうぞ。
はじめに
SIerは何もしてないだの中抜きしているだの不当な評価を受けたりすることが多くあります。
しかし、多くの大手SIerは事業が好調でありSIerオワコン論が指す未来は来ていません。
個人的には、SIerオワコン論は商社不要論と同じ軌跡をたどるのではないかと考えています。
商社不要論とは
知らない方向けに「商社不要論」を解説しておくと、主に商社が企業間の取引に入って中間マージン(仲介手数料)を抜いているだけであり、IT技術の進歩やメーカーの直接取引の増加によって、その存在価値が薄れている、あるいは将来的に不要になるという主張のことです。
現在のSIerと同じようなことを言われてますね。
商社とSIerの類似点
私がSIerの未来が商社と同じだと考える理由は、以下の通り事業特性の類似点が多いからです。
- 日本独自の商習慣である
- 「仲介・調整役」としての立ち位置を務める
- メーカーやベンダーが忌避するリスクを引き受ける
商社不要論の帰結とSIerの未来
「商社不要論」は1960年代に提唱されて1990年代に業界の大規模な再編が起こりましたが、現時点では商社はなくなっていません。それどころか、商社の存在価値はむしろ高まっているとさえ言われています。
おそらく、SIerも同じ道をたどり、旧態依然のSIerは淘汰されるでしょうが、変化できたSIerはより強く大きく日本に不可欠な存在になっていくのだと思います。
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