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ソフトウェア品質ってなに? - ソフトウェア品質用語集

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ソフトウェア品質について様々な観点から考える記事群です。
品質関連の他の記事は「ソフトウェア品質の探求」からどうぞ。

はじめに

品質の定義について考察を深めるための記事です。
現時点では記録としての要素が強く、私の気づきとともに更新していく予定です。
なお、ここでは品質モデルについては言及しません。品質を端的に説明することに意義を見出している記事です。

誰かの定義

  1. フィリップ・B・クロスビー(Philip B. Crosby)による定義

    要件や設計に対して実現できている度合いと解釈しよう。
    システム屋さんも納得のわかりやすさである。
     

  2. ジェラルド・M・ワインバーグ(Gerald M. Weinberg)による定義

    やや抽象的な気がするが理解できる。
    色々な人にとって価値が高ければ、品質も高い。
    誰にとっても価値が無ければ、品質は低い。
     

ソフトウェア品質ってなに(ver 2025.04.09)

ワインバーグの定義で特徴的なのは「誰かにとっての価値」と絶対的な基準がないことを示唆している点だと感じた。「誰か」は「特定の人」を指すのではなく「人による」という意味が出ているためだ。だから、品質というのは画一的に評価できるものではなく、使用する状況や人によって異なるということであろう。

対してクロスビーの定義は一見すると「要求に対しての適合」という絶対的な判断基準があるようにも思える。しかし、ひと言追加して「品質とは誰かの要求への適合である」と言ってしまえば、ワインバーグと同じことを言っているような気がする。

よくよく考えたら当然だということに気が付く。
「価値とは要求が満たされたこと」で発生すると考えられるため密接に結びついているからだ。
そして、ちゃんと原典を読んだわけではないが、ワインバーグはこのことに言及している気がする。(いつか読もう)

今日の推考では、要求を満たして価値を生み出せることこそがソフトウェアの品質なのではないか、と考えるに至った。
せっかくなので、現時点の私の品質の定義を残しておこう。

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