trocco®でファイル名のカラムを追加しながら一括で転送する方法
本記事は、trocco® Advent Calendar 2023 の 19 日目の記事です。
1. はじめに
ファイル名をカラムに追加しながらtrocco®で送付したいことってありませんか?
想定する具体的なユースケースとしては、下記です。
- システムからダウンロードしたファイルのデータ内に日付が存在しない
- このデータがどのファイルから来たのかわからない
日時指定をしつつCSV形式でダウンロードするようなシステムで度々生まれてくる、いつのデータなのか、という要素が存在しないデータです。普段は、ファイル名やシート名などで識別すればよいですが、DWHに格納する際は、カラムを追加する必要があります。
今回は、そういったデータに対し、転送しながらファイル名カラムを追加することで、使いやすい形式に変更するtipsのご紹介となります。
2. 具体的な手順
2-1. データ転送の設定
まずは、データ転送の設定をします。通常の設定に加えて、下記2点を設定してください。
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- 転送元・転送先の設定において、
カスタム変数
を追加し、ファイルプレフィックス
に指定する。
転送元・転送先の設定 > 転送元 Boxの設定 > 基本設定 > カスタム変数、ファイルプレフィックス
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- データプレビュー・詳細設定において、カスタム変数を
新規追加
し、デフォルト値
に指定する。
データプレビュー・詳細設定 > データ設定 > カラム定義 > 新規追加、デフォルト値の設定
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2-2. ワークフローの設定
次に、ワークフローの設定をします。下記の2ステップの設定をすれば完了です。
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- ワークフローに
trocco転送ジョブ
を追加。
ワークフローの定義 > 新規ワークフローの作成 > フロー編集 > 「trocco転送ジョブ」を追加
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- 事前に作成したデータ転送設定を利用し、
転送したいファイル名
を指定。
trocco転送ジョブの編集 > カスタム変数でループ実行 > ファイル名を指定
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2-3. 転送を実行
実行は、転送ジョブの実行ではなく、ワークフロー
を実行します。
実行ができたら、転送完了です。
3. おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、ワークフローの機能を使って、ファイル名を追加しつつ転送する方法をご紹介しました。
ワークフローを使わなくても、転送設定をファイル毎に毎回変更すれば転送できますが、今回ご紹介した方法を使っていただければより便利に利用できると思います。
少しでも、皆さまの力になれましたら幸いです。
4. おまけ
裏話をひとつ。
実は、今回の実装方法は、導入後間もない超ひよっこtroccerだった筆者が(今はひよっこtroccoer?笑)担当CSの方に教えていただいた内容です。
trocco®の魅力として、丁寧なサポート体制があると思います。実装したいことがあったり、困ったことがあったら気軽に相談に乗っていただけますし、様々なサポートをいただけます。
日本語での対応なのも、外資系の企業が多いモダンデータスタックの製品では珍しいです。
そんな魅力もあるなあと感じたので書かせていただきました。
primeNumberの皆様、いつもありがとうございます!
皆様も良いtroccoerライフをお過ごしください。
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