大きくて複雑なコードを読むときの IntelliJ の Tips 2つ
今年も ミライトデザインのアドベントカレンダー を公開しました!
例年によってアドカレ隊長の ほげさん ( zenn ) が、初日の記事をサクっと投稿します。
ミライトデザインのアドベントカレンダーも3年目になりました。
過去2回のカレンダーにもおもしろい投稿がたくさんありますので、ぜひご覧ください。
大きくて複雑なコードって、読むのつらいよね
大きなコードや複雑なコードを快適に読むには、エディタのジャンプ機能だけでは足りない場合があります。
コードを読むときは、一度見たコードを何度も何度も必要に応じて開いて読み返しますよね。
でもそんなときに「メソッドにジャンプしたけどさぁ、メソッドが 500 行あって...いま読みたいのは 300 行くらい下の方なんだよね」とかありませんか?
そもそも「呼び出しが複雑すぎてジャンプでどうやってたどったか思い出せない」とか「特殊ルールにしたがって所定の名前のメソッドが自動で呼ばれる仕組みだからジャンプなんてできない」ということはありませんか?
そんな場合に便利な IntelliJ の機能を 2 つ紹介します。
ブックマーク
IntelliJ では匿名ブックマークを作れます。
( Windows は F11
/ macOS は F3
)
行番号あたりにマークがつきましたね。
つけたマークはポップアップで一覧でき、選択するとその行に移動できます。
( Windows は Shift + F11
/ macOS は Cmd + F3
)
匿名ブックマークだけでなく、名前付きブックマーク(ニーモニックブックマーク)も作れます。
( Windows は Ctrl + F11
/ macOS は Opt + F3
)
ニーモニックブックマークを作成するときにポップアップが開き、任意の番号やアルファベットでブックマークを作成できます。
行番号あたりに1
というマークがつきました。
ニーモニックブックマークは、対応する番号を押すだけでポップアップを開かず移動できます。
( Windows macOS ともに Ctrl + 1
でマーク 1
に移動 )
これでとっさにジャンプができない箇所もすぐ開けますね。
公式サイトのリンクを掲載します、さらに機能を知りたい方はごらんください。
Windows
macOS
構造ツールウィンドウ / ファイル構造ポップアップ
もうひとつは、 構造ツールウィンドウです。
開いているファイルの構造をツリー状に可視化してくれるウィンドウを開けます。
( Windows は Alt + 7
/ macOS は Cmd + 7
)
ここにはクラスのプロパティやメソッドなどが列挙されていて、名前や型情報で要素を探せます。
メソッドがすごいたくさんあるクラスで処理を探すときなどに便利です。
構造ツールウィンドウではなく、ファイル構造ポップアップという機能もあります。
( Windows は Ctrl + F12
/ macOS は Cmd + F12
)
次のスクリーンショットは、ファイル構造ポップアップを開いて vol
と入力した状態です。
「たしか vol
って単語が入ってた気がするんだよなぁ」という状況で、すぐ対象を見つけられます。
この絞り込みが便利で、僕は標準ライブラリなどを開いて「使えそうなメソッドないかな... 戻り値は List<T>
だと思うんだけど...」みたいな探し方にも使っています。
この構造情報は、コードに限らず Markdown や YAML ファイルなどの構造化テキストファイルなどでも活用できます。
文書のヘッダレベルを整理したり、巨大な設定ファイルの構造を把握するのにも活用できます。
公式サイトのリンクを掲載します、さらに機能を知りたい方はごらんください。
Windows
macOS
おわりに
IntelliJ にはコードを書く機能だけでなく読むための機能もたくさんあります。
ぜひ活用してみてください。
続く記事もお楽しみに!
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