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UbuntuとWindowsのデュアルブートを構成したPCで、優先的に起動されるOSを変更する
やりたいこと
Ubuntu 24.04 LTS と Windows 11 のデュアルブートを構成した PC では、デフォルトでは Ubuntu が自動的に起動するため、Windows 11 を起動するには GRUB の画面で明示的に選択する必要があります。この記事では、優先的に起動される OS を Windows 11 にするために設定を変更します。
環境
- OS
- Ubuntu 24.04 LTS
- Windows 11
- CPU: Intel Core i5-13600KF
- マザーボード: ASUS PRIME Z790-A WIFI-CSM
- メモリ: DDR5 4800Mhz 16GB x 2
- ストレージ
- Ubuntu 24.04 LTS: NVMe SSD 512GB
- Windows 11: NVMe SSD 1TB
手順
設定の変更は Ubuntu 側で行います。
1. GRUB における Windows の順番を確認
まずは、以下のコマンドを実行して GRUB の設定ファイルを確認します。
sudo grep -e "^\(menuentry\)\|\(submenu\)" /boot/grub/grub.cfg
menuentry 'Ubuntu' --class ubuntu --class gnu-linux --class gnu --class os $menuentry_id_option 'gnulinux-simple-c9ad25a9-c093-4a30-922a-701c9e646061' {
submenu 'Advanced options for Ubuntu' $menuentry_id_option 'gnulinux-advanced-c9ad25a9-c093-4a30-922a-701c9e646061' {
menuentry "Memory test (memtest86+x64.efi)" --class memtest $menuentry_id_option 'memtest86+' {
menuentry 'Memory test (memtest86+x64.efi, serial console)' --class memtest $menuentry_id_option 'memtest86+-serial' {
menuentry 'Windows Boot Manager (on /dev/nvme0n1p1)' --class windows --class os $menuentry_id_option 'osprober-efi-6AD7-3EFA' {
これを見ると、 Windows Boot Manager
は 5 番目に表示されています。
2. 設定を変更
次に、 /etc/default/grub
ファイルを編集します。
sudo nano /etc/default/grub
このファイルを開いたら、以下の行を探します。
GRUB_DEFAULT=0
この行は、デフォルトで起動される OS を指定する行です。この行を以下のように変更します。この数字の部分は、先ほど確認した Windows の順番に合わせて変更します。
この場合、 Windows Boot Manager
は 5 番目ですが、順番は 0 から始まるので GRUB_DEFAULT
に設定する値は 4 になります。
GRUB_DEFAULT=4
3. 設定を反映
設定を変更したら、以下のコマンドで GRUB の設定を更新します。
sudo update-grub
これで再起動すると、デフォルトで Windows 11 が選択されるようになりました。
参考にした記事など
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