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Respberry Pi Lite OS のパッケージ管理コマンドapt
基本的なパッケージ管理コマンド
パッケージリストの更新とアップグレード
sudo apt update
- 用途: パッケージリストの更新
- 説明: インターネット上のリポジトリから、利用可能な最新パッケージの情報を取得し、ローカルのリストを更新します。パッケージのインストールや更新を行う前に必ず実行します。
-
例:
sudo apt update
sudo apt upgrade
- 用途: システム全体のアップグレード(安全な更新)
-
説明:
apt updateで取得した情報に基づき、現在インストール済みのパッケージを最新バージョンに更新します。依存関係の競合で問題が発生しない限り、既存のパッケージを削除せずに更新します。 -
例:
sudo apt upgrade -y
sudo apt full-upgrade
- 用途: 包括的なアップグレード(依存関係の解決を含む)
-
説明:
upgradeよりも強力で、依存関係を解決するために古いパッケージを削除したり、新しいパッケージを追加したりする可能性があります。システム全体を最新の状態に保ちたい場合に利用します。 -
例:
sudo apt full-upgrade
パッケージのインストールと削除
sudo apt install <パッケージ名>
- 用途: 新しいパッケージのインストール
- 説明: 指定したパッケージと、その動作に必要な依存関係にあるすべてのパッケージをインストールします。複数のパッケージを一度に指定できます。
-
例:
sudo apt install htop git screen
sudo apt remove <パッケージ名>
- 用途: パッケージの削除(設定ファイル残存)
- 説明: 指定したパッケージの実行ファイルをシステムから削除しますが、関連する設定ファイルは残します。後で再インストールする可能性があり、設定を保持しておきたい場合に便利です。
-
例:
sudo apt remove apache2
sudo apt purge <パッケージ名>
- 用途: パッケージと設定ファイルの完全削除
- 説明: パッケージ本体だけでなく、関連するすべての設定ファイルも含めて完全に削除します。システムをクリーンな状態に戻したい場合に利用します。
-
例:
sudo apt purge mariadb-server
sudo apt autoremove
- 用途: 不要な依存パッケージの削除
- 説明: 他のパッケージの依存関係としてインストールされたものの、現在はどのパッケージからも必要とされていない孤立したパッケージを自動で削除し、ディスク容量を解放します。
-
例:
sudo apt autoremove
パッケージの検索と情報確認
apt search <キーワード>
- 用途: リポジトリの検索
- 説明: インストール可能なパッケージをキーワードで検索し、パッケージ名と簡単な説明を表示します。
-
例:
apt search vpn client
apt show <パッケージ名>
- 用途: パッケージ情報の表示
- 説明: 指定したパッケージの詳細(バージョン、説明、依存関係、インストール状態、サイズなど)を表示します。
-
例:
apt show ufw
apt list --installed
- 用途: インストール済みパッケージの全体一覧
-
説明: システムに現在インストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。出力が長くなるため、
grepと組み合わせて特定のパッケージを検索するのに使われます。 -
例:
apt list --installed | grep python
dpkg -l <パッケージ名>
- 用途: 特定パッケージのインストール状態確認
-
説明: 低レベルのパッケージ管理コマンドで、特定のパッケージがインストールされているか、バージョンとステータス(
iiは正常インストール)を確認します。 -
例:
dpkg -l openssh-server
dpkg --get-selections
- 用途: 全パッケージの状態一覧(低レベル)
- 説明: システムに存在する全パッケージの一覧と、それらの現在の選択状態(インストール、削除など)を詳細に表示します。
-
例:
dpkg --get-selections | less
よく使われる具体的なコマンド例
# 1. パッケージ情報を取得し、システムを更新 (非対話的に「yes」を自動で指定)
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
# 2. 仮想端末ツール「screen」とネットワークツール「net-tools」を一度にインストール
sudo apt install screen net-tools
# 3. インストール可能な「docker」関連パッケージを検索
apt search docker
# 4. インストール済みのパッケージから「ssh」関連のものをフィルタリングして表示
apt list --installed | grep ssh
# 5. 「htop」パッケージの詳細情報を表示し、依存関係などを確認
apt show htop
# 6. Webサーバー「apache2」を完全に削除し、直後に不要な孤立パッケージをクリーンアップ
sudo apt purge apache2
sudo apt autoremove
# 7. ログをRAMに出力する「log2ram」の設定ファイルを残してパッケージを削除
sudo apt remove log2ram
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