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Raspberry Pi Lite OS でログをメモリに出力する

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Raspberry Pi OS Liteでは、ログをファイルではなくメモリに出力するように設定できます。
この設定は、特にSDカードの書き込み回数を減らして寿命を延ばすためによく行われます。
この機能を実現するための一般的なツールが log2ram です。

log2ram を使用したログのRAMへの出力

log2ramは、システムログを /var/log からRAMディスク(一時メモリ)にリダイレクトし、定期的に、またはシャットダウン時にのみSDカードに書き戻すようにするスクリプトです。

log2ramのインストール

sudo apt update
sudo apt install log2ram

設定の確認と調整(任意)

インストール後、設定ファイル /etc/log2ram.conf を編集して、RAMディスクに割り当てるメモリサイズなどを調整できます。

sudo nano /etc/log2ram.conf

システムの再起動

設定を完全に反映させるため、システムを再起動します。

sudo reboot

動作確認

再起動後、ログファイルがRAMディスクにマウントされていることを確認します。

df -h /var/log

出力例

/var/log がSDカードではなく、tmpfs(RAMベースのファイルシステム)としてマウントされていることが確認できれば成功です。

Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
tmpfs            98M  4.0K   98M   1% /var/log

これで、システム実行中のログはメモリに書き込まれるようになり、SDカードの寿命を大幅に延ばすことができます。 シャットダウン時には、log2ramが自動的にメモリ上のログをSDカードに書き戻すため、重要なログが失われることはありません。

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