2023年新卒エンジニアの振り返りレポートVol.2
はじめに
今回は「社会人1年目の振り返り」の第二弾として、2023年にエンジニアとして新卒入社された完倉さんにインタビューを行いました。
SUPER STUDIOへの入社理由、エンジニアとしての活動内容や組織の雰囲気、働き方の工夫、入社2年目の意気込みなど、様々なテーマで語ってもらいました。
社員プロフィール
ソフトウェアデベロップメントグループ/エンタープライズ開発ユニット/エンタープライズ開発チーム
完倉 直弥(ししくら なおや)
2022年6月から学生インターンとしてecforceの開発に従事。2023年4月に新卒として入社。
その後、予約販売機能の開発やギフトサービス機能、カスタム項目機能の開発に携わり、現在はエンタープライズ開発チームでシステム移行に必要な機能の開発に取り組む。
目次
1.SUPER STUDIOへの入社理由と入社後の取り組みについて
就職活動当時のことを教えてください
完倉:私は2021年に新卒入社する世代でしたが、2020年4月からドイツに留学するために1年間休学をしていたため、2022年の新卒入社を考えていました。
しかし、渡航する直前に新型ウイルスのパンデミックが発生し、その影響で渡航予定を2020年9月に延期しました。結局それまでにパンデミックは収まらず、留学先の語学学校やインターンまで決まっていたのですが、残念ながら留学を断念しました。
2020〜2021年は既に1年間の休学申請をしていたので、ドイツ留学に充てるはずだった時間はボクシングに打ち込み、プロテストにも合格しました。
SUPER STUDIOには2022年ではなく2023年に新卒入社していますが、なにか理由はありますか?
完倉:実は2022年時にも就職活動をして内定をいただいたき、内定式に出席した企業もありましたが、結果的に辞退しました。
当時は「出世したい」「お金を稼ぎたい」という軸で就職活動をしており、大手証券会社から内定をいただき、入社を検討していました。
しかし、「本当にその理由で決めてしまっていいのか?」と迷う自分がいて、あることをきっかけに辞退を決めました。
どんなきっかけがあったのですか?
完倉:文系出身ながら新卒でエンジニアとして働いている友人がおり、彼が学生インターンの時に作ったアプリを実際に動かして見せてくれたことがありました。その時に、「文系でもエンジニアになれるんだ!」と驚くと同時に、元々ガジェットや便利なアプリを見つけて使うことが好きだったので、自分でも作ってみたいと強く思ったのがきっかけです。
そこから書籍やUdemy(オンライン講座)などで独学し、実際に自分で Webアプリケーションを制作しました。
自分が作ったアプリを友達や家族が嬉しそうに使ってくれている姿を見て、「本気でエンジニアを目指そう」と決意し、2023年の新卒入社でエンジニアとして就職活動を始めました。
エンジニアとしてはどのような軸で就職活動をしていたのですか?SUPER STUDIOへの入社を決めた理由も教えてください
完倉:実際に自分でプログラミングをしてみて思ったのは、自分が興味がある領域か否かで情熱のかけ方や継続性が左右されるということです。受ける会社の事業内容やプロダクトに興味がもてるか、愛着が湧くかという観点は、非常に大切にしていました。
また、働く環境としては、若いうちから大きなことに挑戦できる社風で、リスペクトできる方が多くいる環境で働くことができるかという点も重視していました。
就活時、学生インターンとしてSUPER STUDIOで働いたのですが、一緒に働いていた社員の方々が魅力的で、技術はさることながら人とのコミュニケーションも大切にしている会社だと感じました。ここでなら自分のやりたいことに情熱を注ぎながら成長できると思い、SUPER STUDIOへの入社を決意しました。
2.入社後の業務とエンジニア組織について
入社して1年間はどのような業務に取り組んでいましたか?
完倉:私が入社してからメインで担当していた業務は「予約販売機能」と「ギフトサービス機能」の開発でした。
予約販売機能とは、販売開始前の商品を先行販売できる機能です。
入荷前の新商品や季節商品などの注文を事前に受け付けることが可能となり、商品の販売機会を最大化できる機能です。
予約販売機能の開発においては、データベース設計から管理画面、ショップページの実装までを担当しました。リリース期日を意識したスケジュールとタスク管理を徹底し、中規模以上の障害を0件に抑えながら、開発ロードマップ通りのリリースができました。
ギフトサービス機能とは、商品ごとに熨斗やラッピングの設定、熨斗の名入れ指定などを、ショップページの画面上で行うことができる機能です。
ギフトサービス機能の開発においては、重要度・難易度の高い機能を中心に、UI設計・仕様決めの段階から実装までを一手に担いました。
入社して1年経ち、2024年4月から新しい部署へ異動されましたね。異動先ではどのようなシステムの開発に携わっていますか?
完倉:現在はエンタープライズ開発チームに所属しており、エンタープライズ事業者向けの開発に携わっています。直近では、「カスタム商品選択」という機能開発を担当し、仕様決め、設計、実装まで一手に担い、6月にリリースしました。
「カスタム商品選択機能」を実装することで、購入者がLP上の商品ビジュアルや説明文を確認しながら購入できるようになりましたので、別ページに遷移したり商品名のみの情報で購入を検討する必要がなくなりました。
※イメージはFAQページより抜粋
異動前と後で組織環境において感じる変化はありましたか?
完倉:主に仕事の進め方で違いを感じています。現在の部署では、一人で黙々と開発を進めて行くことが多いです。
設計やレビューのフェーズでチーム内のコミュニケーションは増えますが、開発段階で都度細かなコミュニケーションを取る機会は減りました。
進捗が個人に依存するため、これまで以上に自律が求められる環境だと感じています。
ただ、エンタープライズ事業者向けの開発に携わるということは、技術面に向き合う面白さだけではなく、EC業界・EC事業者に大きく貢献できる要素が多分にあるため、ビジネスの観点でも面白さを感じています。
完倉さんから見たSUPER STUDIOのエンジニア組織はどのような雰囲気でしょうか
完倉:エンジニア同士のコミュニケーションは、落ち着いていたり物静かというイメージを一般的には持たれることが多いのですが、SUPER STUDIOのエンジニア組織は明るく和気あいあいとした雰囲気だと思います。
スクラムイベント内においても仕事の話に終始するのではなく、雑談も交えながら和やかに進めています。
SUPER STUDIOが「何をやるかより、誰とやるか」という価値観を大切にしているため、その想いに共感して入社する社員が多いこともあってか、お互いを理解し合うためのコミュニケーションが活発に行われている印象です。
また、エンジニア同士だけではなく、ビジネスサイドとの関係性も良好です。双方がリスペクトし合いながら、様々なプロジェクトを進めることができています。
3.働き方/リモートワークについて
リモートワークにおけるコミュニケーションの取り方や時間の使い方で工夫していることはありますか?
完倉:普段からSlackやMetaLife(バーチャルオフィス)を利用してコミュニケーションを取っており、その時の困り事や相談をリアルタイムにしています。
スクラムイベントでは雑談も交えながら会議を進めていくため、リモートワーク中心の働き方でもコミュニケーションが不足することなく働けています。
リモートワークは周りの目がない分、集中して効率よく働くためにスケジュール管理の徹底が重要だと思っています。私は1日の始まりにGoogleカレンダー上でタイムボックスを設定しています。
予定通りのスケジュールで業務を進めることができなくても、ネガティブに捉えることはしないようにしています。
差し込みで入ってくるタスクや、適宜メンバーとのコミュニケーションも発生するため、予定通りに進まないことのほうが多いですし、柔軟に対応して軌道修正できるマインドセットを心がけています。
とは言え、開発に集中する時間を作ることも大切なので、差し込みタスクや会議が少ない早朝や夜は、一気に作業を進める時間として活用しています。
Slackは通知が目に入ると気が散ってしまうので、重要なものだけ把握できるようにセットしています。
フレックスタイム制度の活用についてはいかがですか?
完倉:フレックスタイムのおかげで、通院などの用事がある日でも有給を使用するケースは少ないですね。
コアタイム以外の時間帯であれば、気分転換に日光浴や散歩、ボクシングをして頭と気持ちをリフレッシュさせることもできます。忙しい時にこそ、敢えてそういう時間を取るようにしています。そうした瞬間に、煮詰まっていた問題を解決する新しいアイデアが、ふと思い浮かんでくることもあります。
フレックスタイムを上手く使うことで、頭や気持ちのオンオフを切り替えることができますし、時間に縛られすぎることなく成果を出すことに繋げられていると思います。
※一日のスケジュール例
4.最後に
最後に、改めて社会人1年目の振り返りと2年目に挑戦していきたいことを教えてください
完倉:1年目を振り返ってみると、インターン時代からecforceの開発に携わっていたこともあり、良い意味で「新卒」として扱われることが少なかったと思います。
新卒で入社直後から重要度、難易度の高い機能の開発を任せてもらえたことはプレッシャーもありましたが、大きな成長とやりがいに繋がっていたと思います。
入社時は、エンジニアとして技術を磨いていくことへの興味関心が強かったのですが、実際に「お客様に利用いただくプロダクトを開発しているんだ」ということを日々実感していく中で、「お客様の課題を解決する」という言葉の本質的な意味を理解できるようになりました。また、自分一人で仕事を進めるのではなく、他部署と連携しながら業務を進めていくことや、関わる方々と信頼関係を構築しながら業務を進めることの大切さに気づかされる瞬間も多々ありました。
1年目に得られた学びや気づきを踏まえて、2年目からは「顧客課題の本質的な理解」と「他部署とのコミュニケーション活性化」を向上させていくことにフォーカスしています。
特に現在はエンタープライズ事業者向けの開発案件に関わっているため、自分の仕事の影響範囲は広がってきていると感じています。お客様が直面する課題やニーズをより深く理解し、ビジネスを成長させるために何をすべきかの視点を持ってプロダクト開発に取り組んでいます。
自分自身、今の時点での技術力に満足しているわけではないですし、顧客課題を本質的に理解し、その解決に貢献していくためには、他部署との連携を深めながら社外やお客様の情報を精度高く収集できるかが鍵になると思っています。
そのために、業務上で発生するコミュニケーションだけではなく、ビジネスサイドのメンバーと会話を増やしたり、役員や他部署のマネージャーが参加している社内の部活動に顔を出したり、業務以外でもメンバーと関係性が深められるように意識しています。
もちろん、中長期的には技術力が高いエンジニアを目指していますが、今の自分にできることにフォーカスし、お客様の課題解決に繋がるプロダクト開発に貢献できるよう泥臭く取り組んでいきたいです。
SUPER STUDIOの採用について
SUPER STUDIOでは、エンジニアを採用しています。
少しでも興味がありましたら、以下をご覧ください。
下記の記事は、SUPER STUDIOのキックオフイベントで表彰されたエンジニアのインタビュー記事です。
SUPER STUDIOのエンジニア組織をより理解できる内容となっておりますので、ご一読ください。
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