Cursorの知るべき10個のTips
Cursor を使い始めた時に知っておきたかった 10 個の Tips を紹介します。これらの Tips を活用して Cursor を最大限に活用してください。
1. VSCode のキーバインドを設定する
Cursor のセットアップ時に VSCode のプリセットを選択しても、キーバインドが完全に同じではないことに気付くかもしれません。特に、⌘K関連のキーバインドが⌘Rにリマップされていて、簡単には変更できません。例えば⌘+K Uで未保存ファイルを閉じたり、⌘+shift+Kで行を削除したりするのに慣れている場合は、キーバインドを変更したいと思うでしょう。
⌘R関連のキーバインドを元の⌘Kに戻すには、まずworkbench.action.keychord.leaderを⌘Kに変更する必要があります。その後、元のキーバインドを設定できるようになります。
また、VSCode Keybindings for Cursorの拡張を使用することも可能です。
2. 各 AI の種類を理解する
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オートコンプリート: 文字を入力すると Cursor が補完候補を提案し、tabキーで受け入れることができます。 -
インラインチャット:⌘Kで開くインラインチャットです。現在のファイルのみを編集する場合に便利です。 -
サイドバーチャット (Ask):⌘Lでサイドバーチャットを開きます。特定のファイルやプロジェクト全体について質問できます。 -
サイドバーチャット (Edit): サイドバーチャット内で"Edit"モードに切り替えると、複数のファイルを編集できます。 -
サイドバーチャット (Agent):⌘Iで"Agent"モードのサイドバーチャットを開きます。このモードでは AI が複数のステップで大規模な編集を行い、IDE のエラー修正やターミナルコマンドの実行が可能です。これは、Cursor の AI 機能を最大限に活用する最も有力な方法です。 -
ターミナルチャット: ターミナルがフォーカスされている場合、⌘Kでターミナルチャットを開きます。やりたいことを伝えると、AI がコマンドを作成してくれます。
3. ツールやフレームワークのドキュメントを活用する
Cursor には、多くの人気ツールやフレームワークのドキュメントが AI 用に用意されています。@Docsを入力すると、簡単にコンテキストに追加できます。
リストにないドキュメントを追加したい場合は、@Docsコマンドで新しいドキュメントを追加するか、@Webを入力すると AI が Web 検索を行います。
多くのドキュメントが/llms.txtページを提供しており、AI が必要なコンテキストを取得できます。例えば、これはturbo.build の llms.txtです。
4. ファイルやフォルダを参照する
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@Filesは、特定のファイルを AI のコンテキストに追加できます。 -
@Foldersは、フォルダ全体を追加し、AI が内容を解析できます。 -
@の後にファイル名やフォルダ名を直接入力して追加できます。 - チャット内で
/コマンドを使用すると、開いているすべてのファイルをコンテキストに追加できます。
5. 画像や他のファイルを添付する
Figma のデザイン画像や Web サイトのスクリーンショットを Cursor に添付して、参照情報として使用できます。
6. ファイルを無視する
Cursor は、.gitignoreに記載されたパターンを自動的に無視します。
Git にコミットしているファイルも AI に無視させたい場合は、.cursorignoreファイルを使うことができます。(例: 自動生成ファイルなど)
7. プロジェクトのルールを追加する
⌘+shift+P > New Cursor Rule コマンドでプロジェクトルールを追加できます。
プロジェクト内の作業方法を AI に"教える"のに使用できます。(例: "新しいページを追加する方法", "API エンドポイントを追加する方法"など)
新しいメンバーがチームに参加した際の学習用としても役立ちます。
ルールに設定する内容はプロジェクトによって変わりますが、こちらのリポジトリーは参考になると思います。
こちらの英語の記事もおすすめします:「You are using Cursor AI incorrectly...」
8. MCP ツールを活用する
MCP ツールを追加すると、エージェントに特別な機能を与えることができます。例えば、開発データベースに接続することで、エージェントがデータベースをクエリーできるようになります。
多くの MCP ツールが利用可能です。以下のリストを参考にしてください: https://github.com/punkpeye/awesome-mcp-servers
9. Yolo モード
デフォルトでは、エージェントが MCP ツールやターミナルコマンドを実行する前に確認を求めますが、Cursor の設定で"Yolo モード"を有効にすると、確認なしで実行可能になります。ただし、誤った操作のリスクがあるため、慎重に使用してください。
10. プロジェクトのセットアップを自動化する
プロジェクトの README に明確なセットアップ手順を記載しておくと、新しいメンバーが Cursor のエージェントモードを使用してプロジェクトをセットアップできます。
エージェントは必要なターミナルコマンドを実行し、パッケージのインストールや環境変数の設定を自動化できます。
結論
数ヶ月間 Cursor を使用していますが、とても気に入っています。今回のこの記事で、一つでも新たな発見があったら嬉しいです。
他にも役立つ Tips があれば、ぜひコメントで共有をお願いします!
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