📝
【Linux】cutコマンドについて解説します。
はじめに
以前、以下の記事にてgrepコマンドについてご紹介しました。
今回は、付随する形でcutコマンドについてご紹介したいと思います。
cutコマンドとは?
ファイルの各行から指定した一部分を切り出し、標準出力に表示するコマンドになります。
cutコマンドのオプション
オプション | 説明 | 指定方法 |
---|---|---|
-b | 必要な項目をバイト数で指定する | -b バイト数 |
-c | 切り出す文字数を指定する | -c 文字数 |
-d | 区切り文字を指定する | -d 文字 |
-f | 切り出すフィールド数を指定する | -f フィールド数 |
cutコマンドの使用例
使用例①:文字切り出し
以下、テキストファイルを使用する。
test.txt
aiueo
kakikukeko
test
satton
fajijeafoajfj
aaa
tahiutjhap
test
faja
AIUEO
- 3文字目を切り出す。
コマンド
cut -c 3 test.txt
実行例
[cloudadmin@testlinux01 ~]$ cut -c 3 test.txt
u
k
s
t
j
a
h
s
j
U
[cloudadmin@testlinux01 ~]$
- 3文字目から行末までを切り出す。
コマンド
cut -c 3- test.txt
実行例
[cloudadmin@testlinux01 ~]$ cut -c 3- test.txt
ueo
kikukeko
st
tton
jijeafoajfj
a
hiutjhap
st
ja
UEO
[cloudadmin@testlinux01 ~]$
- 1文字目から3文字目までを切り出す。
コマンド
cut -c 1-3 test.txt
実行例
[cloudadmin@testlinux01 ~]$ cut -c 1-3 test.txt
aiu
kak
tes
sat
faj
aaa
tah
tes
faj
AIU
[cloudadmin@testlinux01 ~]$
使用例②:フィールド抽出
以下、テキストファイルを使用する。
※csvファイルからのデータ抽出等で使用できそうです。
cutdata.txt
1:orange
2:apple
3:apple
4:grape
5:orange
6:grape
- 項番を抽出する。
コマンド
cut -f 1 -d ":" cutdata.txt
実行例
[cloudadmin@testlinux01 ~]$ cut -f 1 -d ":" cutdata.txt
1
2
3
4
5
6
[cloudadmin@testlinux01 ~]$
- 項目名を抽出する。
コマンド
cut -f 2 -d ":" cutdata.txt
実行例
[cloudadmin@testlinux01 ~]$ cut -f 2 -d ":" cutdata.txt
orange
apple
apple
grape
orange
grape
[cloudadmin@testlinux01 ~]$
さいごに
今回はcutコマンドについてご紹介しました。
関連コマンド(uniqコマンドやsortコマンド等)も近々ご紹介したいと思います。
参考記事
cutコマンドについてまとめました 【Linuxコマンド集】
cut - ファイルの各行から一部分を切り出す - Linuxコマンド
Discussion