【AWS】EC2とRDSを組み合わせてWordPressを構築する。
はじめに
久々にAWSの記事となりますが、EC2とRDSを組み合わせてWordPressを構築する手順をアウトプットしていきたいと思います。
今回の構成

前提条件
- AWSに登録済み
- IAMにて作業用ユーザー作成済み
- 東京リージョン内にて作業を実施
- OS/データベースは以下を使用
※今回の記事は本構成を構築することだけにフォーカスしております。
運用面やセキュリティ面は考慮しておりませんので、ご注意下さい。
作業の流れ
構築手順
①仮想ネットワーク作成
②EC2インスタンス作成
③RDSインスタンス作成
④ELB作成
⑤WordPress初期設定
⑥AMI作成
⑦2つ目のEC2インスタンスの作成
⑧RDSインスタンスのマルチAZ配置化
試験・確認手順
①ELBアクセス確認
②EC2インスタンス停止確認
③RDSインスタンスフェールオーバー確認
構築手順
①仮想ネットワーク作成
以下の仮想ネットワークを構築する。

- ネットワーク情報
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| VPC | 10.0.0.0/16 | |
| PublicSubnet#1 | 10.0.31.0/24 | EC2インスタンス用 |
| PublicSubnet#2 | 10.0.32.0/24 | EC2インスタンス用 |
| PrivateSubnet#1 | 10.0.33.0/24 | DB用 |
| PrivateSubnet#2 | 10.0.34.0/24 | DB用 |
VPC作成
1.AWSマネジメントコンソールよりVPCを開く。

2.VPCダッシュボードより「VPCウィザードを起動」を開く。

3.VPC設定ウィザードが表示されるので、そのまま「選択」をクリック。

4.VPC、パブリックサブネットの必要情報を入力する。
| 入力項目 | 内容 |
|---|---|
| IPv4 CIDR ブロック | 10.0.0.0/16 |
| VPC | Web-VPC |
| パブリックサブネットのIPv4 CIDR | 10.0.30.0/24 |
| アベイラビリティーゾーン | ap-northeast-1a |
| サブネット名 | PublicSubnet#1 |
※上記以外は変更する必要なし

5.必要情報記載後、「VPCの作成」をクリック。

クリックすると、VPCが作成される。


サブネット作成
1.左から「サブネット」をクリック。

2.サブネットの画面より「サブネットを作成」をクリック。

3.サブネット作成画面にて、先ほど作成したVPCを選択する。

4.サブネットをそれぞれ作成する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| PublicSubnet#1 | 10.0.31.0/24 | VPC作成の際に作成済み |
| PublicSubnet#2 | 10.0.32.0/24 | 今回作成 |
| PrivateSubnet#1 | 10.0.33.0/24 | 今回作成 |
| PrivateSubnet#2 | 10.0.34.0/24 | 今回作成 |
- PublicSubnet#2

- PrivateSubnet#1

- PrivateSubnet#2

5.サブネット追加設定完了後、「サブネットを作成」をクリック。

6.サブネットが作成されたことを確認。
以下の4つが存在することを確認。

ルートテーブルにサブネット追加
1.サブネット一覧より「PublicSubnet#2」のサブネットIDをクリック。

2.画面下のタブより「ルートテーブル」を選択し、「ルートテーブルの関連付けを編集」をクリック。

3.ルートテーブルの関連付けの編集画面より、対象のルートテーブルIDを選択する。

選択後、そのまま「保存」をクリック。

4.左よりルートテーブルを開き、対象のルートテーブルのサブネットの関連付けが「2サブネット」であることを確認。

5.対象サブネットの詳細画面を開き、下の画面より「サブネットの関連付け」を選択。サブネットの関連付けが問題ないことを確認。

②EC2インスタンス作成

1.AWSマネジメントコンソールより、「EC2」を開く。

2.EC2ダッシュボードより「インスタンスを起動」をクリック。

「インスタンスを起動」をクリックし、「インスタンスを起動」をクリック。

3.「1.AMIの選択」にて「AmazonLinux2」を選択。

4.「2.インスタンスタイプの選択」にて「t2.micro」を選択。

選択後、「次のステップ:インスタンスの詳細の設定」をクリック。

5.「ステップ3:インスタンスの詳細の設定」の画面にて以下を選択。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ネットワーク | Web-VPC | 最初に作成したVPC |
| サブネット | Web-VPC | |
| パブリックサブネットのIPv4 CIDR | 10.0.30.0/24 |

6.下にスクロールし、高度な詳細を設定する。
ユーザーデータの「テキストで」にチェックを入れ、以下のテキストをコピー&ペーストする。
※スクリプト内の構文が間違っていないことを確認して下さい。(間違えた場合、EC2インスタンスの設定が正常に完了しない)
#!/bin/bash
yum -y update
amazon-linux-extras install php7.4 -y
yum -y install mysql httpd php-mbstring php-xml
wget http://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz -P /tmp/
tar zxvf /tmp/latest-ja.tar.gz -C /tmp
cp -r /tmp/wordpress/* /var/www/html/
chown apache:apache -R /var/www/html
systemctl enable httpd.service
systemctl start httpd.service
※WordPress等、必要なパッケージをインストールするスクリプトになります。

7.「ステップ3:インスタンスの詳細の設定」の設定完了後、「次のステップ:ストレージの追加」をクリックする。

8.「ステップ4:ストレージの追加」の画面に遷移後、「次のステップ:タグの追加」をクリックする。


9.「ステップ5:タグの追加」にて「別のタグを追加」をクリックし、以下のように入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| キー | Name | |
| 値 | Web01 | EC2の名前 |

入力完了後、「次のステップ:セキュリティグループの設定」をクリックする。

10.「ステップ6:セキュリティグループの設定」にて以下のように設定する。
- セキュリティグループの割り当て/セキュリティグループ名
| 項目 | 設定 | 備考 |
|---|---|---|
| セキュリティグループの割り当て | 新しいセキュリティグループを作成する | 該当のラジオボタンにチェック |
| セキュリティグループ名 | web-security | |
| 説明 | web-security |

- ルール
| タイプ | プロトコル | ポート範囲 | ソース | IPアドレス | 説明 |
|---|---|---|---|---|---|
| SSH | TCP | 22 | マイIP | PCのIPアドレス ※自動で設定される |
|
| HTTP | TCP | 80 | カスタム | 0.0.0.0/0,::/0 | |
| HTTPS | TCP | 443 | カスタム | 0.0.0.0/0,::/0 |
※HTTPSは使わないが、念のために開ける。
設定完了後、「確認と作成」をクリックする。

11.「ステップ7:インスタンス作成の確認」にて設定に誤りがないか確認。

確認後、「起動」をクリックする。

12.キーペア作成のポップアップが表示されるので、「キーペアのタイプ」を「RSA」とし、キーペアのダウンロードを実施する。(キーペア名は任意)
※こちらのキーペアのダウンロードを逃すと二度とログインできるタイミングがないため、必ずキーペアをダウンロードしておく。

ダウンロード後、「インスタンスの作成」をクリック。
13.インスタンスの作成処理が走るので、少し待つ。

14.インスタンス一覧にて作成したインスタンスのステータスが「実行中」になることを確認。
実行中であることを確認後、パブリックIPv4アドレスをコピーし、ブラウザの別タブのURL欄に入力する。

3.113.13.186
15.以下のようにWordPressの画面が表示されることを確認する。

③RDSインスタンス作成

セキュリティグループ作成
1.EC2ダッシュボードの右より「セキュリティグループ」をクリックする。

2.セキュリティグループ一覧の画面より「セキュリティグループの作成」をクリックする。

3.「セキュリティグループを作成」にて以下のように入力する。
| 項目 | 設定 | 備考 |
|---|---|---|
| セキュリティグループ名 | db-security | |
| 説明 | web-security | セキュリティグループ名と同じ |
| VPC | vpc-06********* | 本手順にて作成したVPC(Web-VPC) |

4.下にスクロールし、インバウンドルールを入力。
| タイプ | プロトコル | ポート範囲 | ソース | IPアドレス | 説明 |
|---|---|---|---|---|---|
| MySQL/Aurora | TCP | 3306 | カスタム | sg-xxxxxx(web-security) ※「②EC2作成」手順にて作成したセキュリティグループを選択 |

5.インバウンドルール入力後、「セキュリティグループを作成」をクリックする。

6.セキュリティグループが作成されたことを確認。

サブネットグループ作成
1.AWSマネジメントコンソールより「RDS」を開く。

2.RDSダッシュボードの左より「サブネットグループ」をクリックする。

3.「DBサブネットグループを作成」をクリックする。

4.「サブネットグループの詳細」にて以下のように入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 名前 | db-subnet | |
| 説明 | RDS for MySQL | |
| VPC | Web-VPC | 本手順にて作成したVPC |

5.「サブネットを追加」にて以下を設定する。
- アベイラビリティゾーンの設定
以下の2つのアベイラビリティゾーンを設定する。
・ap-northeast-1a
・ap-northeast-1c

- サブネット
以下の2つのサブネットを選択する。
・PrivateSubnet#1(10.0.32.0/24)
・PrivateSubnet#2(10.0.33.0/24)

6.「選択したサブネット」の部分を確認し、問題がなければ「作成」をクリックする。

7.サブネットグループが作成されることを確認する。

データベース作成
1.RDSダッシュボードの左より「データベース」をクリックする。

2.「データベースの作成」をクリックする。

3.データベースの作成の画面に遷移する。
- 「データベース作成方法を選択」にて「標準作成」を選択する。

- 「エンジンのオプション」にて「MySQL」を選択する。

- 「エディション」のバージョンは「MySQL 8.0.25」を選択する。

- テンプレートは「無料利用枠」を選択する。

- 設定の部分は以下のように入力する。
| 入力項目 | 内容 |
|---|---|
| DBインスタンス識別子 | Rds01 |
| マスターユーザー名 | admin |
| マスターパスワード | 任意のパスワード |
| パスワードを確認 | マスターパスワードと同じパスワードを入力 |
※「マスターユーザー名」と「マスターパスワード」は後ほど使用するため、メモ帳等に控えておく。

- DBインスタンスクラスはそのままで問題なし。

- ストレージの部分もそのままで問題なし。

- 接続の設定は以下のように入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| Virtual Private Cloud(VPC) | Web-VPC | 本手順で作成したVPC |
| サブネットグループ | db-subnet | 先ほど作成したDBのサブネットグループを選択 |
| パブリックアクセス | なし | 外に向けては公開しない。 |

- VPCセキュリティグループは「既存の選択」にチェックを入れ、以下のように設定する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 既存のVPCセキュリティグループ | db-security | 先ほど作成したDB用のセキュリティグループを選択 |
| アベイラビリティゾーン | ap-northeast-1a |

※セキュリティグループの変更方法
「default」のセキュリティグループを「×」で削除する。

「db-security」を選択する。

「db-security」が選択されていることを確認する。

- 追加設定の部分はデフォルトで問題なし。

- データベース認証の部分は「パスワード認証」に設定する。

- 追加設定の部分を以下のように設定する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 最初のデータベース名 | wordpress | |
| DBパラメータグループ | default.mysql8.0 | |
| オプショングループ | default.mysql8.0 |

- 「バックアップ」「モニタリング」「ログのエクスポート」は以下のようにチェックを外した状態にする。

- メンテナンスの部分はデフォルトで問題なし

- 全て入力完了したら、「データベースの作成」をクリックする。

4.データベースの作成が開始する。

※10分ぐらいかかります。
5.作成したデータベースの詳細画面を確認し、ステータスが「利用可能」になっていることを確認する。

④ELB作成

ターゲットグループ作成
1.AWSマネジメントコンソールより「EC2」をクリックする。

2.EC2ダッシュボードより「ターゲットグループ」をクリックする。

3.ターゲットグループ一覧より「Create target group」をクリックする。

4.「Choose a target type」にて「Instances」を選択する。
※EC2インスタンス単位でロードバランシングするため。

5.下にスクロールし、ターゲットグループ名等を入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| Target group name | web-target | |
| Protocol/Port | HTTP/80 | |
| VPC | Web-VPC | |
| Protocol version | HTTP1 |

6.「Helth checks」にて以下のように入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| Health check protocol | HTTP | |
| Health check path | /wp-includes/images/blank.gif |

7.Interval(間隔)を6秒に変更し、ページ下の「Next」をクリックする。


8.起動しているインスタンスにチェックを入れ、80ポートであることを確認し、「Include as pending below」をクリックする。

9.「Review targets」にて対象のインスタンスが「Pending」になっていることを確認し、「Create target group」をクリックする。

10.ターゲットグループの作成に成功したことを確認する。

セキュリティグループ作成
1.EC2ダッシュボードの左より「セキュリティグループ」をクリックする。

2.「セキュリティグループを作成」をクリックする。

3.セキュリティグループの設定画面に遷移する。
- 基本的な詳細画面を以下のように設定する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| セキュリティグループ名 | elb-security | |
| 説明 | elb-security | セキュリティグループ名と同名 |
| VPC | vpc-xxxxx | 本手順で作成したVPC(Web-VPC) |

- インバウンドルールを以下のように設定する。

- 「セキュリティグループを作成」をクリックする。

4.セキュリティグループが作成できたことを確認する。

ロードバランサー作成
1.EC2ダッシュボードの左メニューより「ロードバランサ」をクリックする。

2.「ロードバランサーの作成」をクリックする。

3.「Application Load Balancer」の部分の「create」ボタンをクリックする。

4.ロードバランサー作成前の設定を実施する。
- ロードバランサー名などを設定
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| Load balaner name | web-elb | ロードバランサー名 |
| Schema | Internet-facing | 外部に接続する ※「Internal」は内部接続 |
| IP address type | IPv4 |

- マッピング設定
以下のように設定する。
ap-northeast-1a:PublicSubnet#1
ap-northeast-1c:PublicSubnet#2

- セキュリティグループ設定
先程作成した、ELB用のセキュリティグループ(elb-security)を設定する。

※セキュリティグループ設定方法
・「default」のセキュリティグループの右の「✖︎」をクリックし、削除する。

・先程作成したELB用のセキュリティグループを選択する。

・ELB用のセキュリティグループが選択されていることを確認する。

- ターゲット選択画面にて先程作成したターゲット(web-target)を選択する。

- 設定に問題がないことを確認し、「Create Load Balancer」をクリックする。

5.ロードバランサーの作成が完了したことを確認。

6.先程のターゲットグループの画面に遷移し、「web-target」の「targets」を確認する。
Health statusが緑表示で「helthy」になっていることを確認する。


⑤WordPress初期設定

1.ブラウザの別タブを開き、先程作成したEC2インスタンス(Web01)のパブリックIPアドレスを入力する。
以下の画面が表示される。

2.データベース情報を入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| データベース名 | wordpress | 「③RDS作成」で設定したデータベース名 |
| ユーザー名 | admin | 「③RDS作成」で設定したデータベースのユーザー名 |
| パスワード | xxxxxxx | 「③RDS作成」で設定したデータベースのパスワード |
| データベースのホスト名 | xxxxx.xxxxxx | 「③RDS作成」で作成したDBのエンドポイント |
※テーブル接頭辞はデフォルトでOK
入力後、「送信」をクリックする。

3.「インストール実行」をクリックする。

4.必要情報を入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| サイトのタイトル | テストページ | 任意のタイトルをつける。 |
| ユーザー名 | admin | WordPressの管理画面にログインするためのユーザー名 |
| パスワード | xxxxxxx | WordPressの管理画面にログインするためのパスワード |
| メールアドレス | 任意のメールアドレス | |
| 検索エンジンでの表示 | チェックを入れる。 |
入力後、「WordPressをインストール」をクリックする。

5.「成功しました」と表示されることを確認し、ログインをクリックする。

6.「4.必要情報を入力する。」にて設定したユーザー名/パスワードを入力し、ログインする。

7.WordPressの管理画面が表示されることを確認する。

⑥AMI作成

1.EC2のインスタンス一覧の画面にアクセスする。
対象のインスタンス(Web01)にチェックを入れ、「アクション」→「イメージとテンプレート」→「イメージを作成」と選択する。

2.「イメージを作成」にて以下のように設定する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| イメージ名 | web-ami | |
| イメージの説明 | web-ami | イメージ名と同様 |
| 再起動しない | チェックを外す | AMI作成時にEC2 インスタンスの再起動が発生する |

3.「イメージの作成」をクリックする。

4.左メニューより「AMI」をクリック。

5.AMIが作成完了するまで待つ。
- 作成中の状態
ステータスが「pending」の状態

- 作成完了の状態
ステータスが「available」の状態

⑦2つ目のEC2インスタンスの作成

1.作成したAMIを右クリックし、「起動」をクリックする。

2.「ステップ2:インスタンスタイプの選択」にて「t2.micro」を選択する。

選択後、次のステップをクリックする。

3.「ステップ3:インスタンスの詳細の設定」にて設定する。
- ネットワークの設定をする。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ネットワーク | Web-VPC | |
| サブネット | PublicSubnet#2 | |
| 自動割り当てパブリックIP | 有効 |

- 「次のステップ」をクリックする。

4.「ステップ4:ストレージの追加」はデフォルトのまま「次のステップ」をクリックする。

5.「ステップ5:タグの追加」にて以下のように入力する。
| 入力項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| キー | Name | |
| 値 | Web02 | EC2の名前 |
入力後、「次のステップ」をクリックする。

6.「ステップ6:セキュリティグループの設定」にて先程作成したセキュリティグループ「web-security」を設定する。設定後、「確認と作成」をクリックする。

7.インスタンス作成前の設定が問題ないことを確認し、「起動」をクリックする。

8.1台目のインスタンス作成時に作成したキーペア「WEB-KEY」を選択し、「インスタンスの作成」をクリックする。

9.インスタンスの作成が開始する。

10.インスタンス作成が完了すると、以下のようになる。

⑧2つ目のEC2インスタンスをELBに登録

1.EC2ダッシュボードの左メニューより「ロードバランサー」をクリックする。

2.対象のロードバランサー「web-elb」にチェックを入れる。

3.下の画面にて「リスナー」タブを選択し、転送先のターゲット「web-target」をクリックする。

4.ターゲットグループの画面に遷移するので、「web-target」をクリックする。

5.「Targets」タブより「Register Targets」をクリックする。

6.2台目のインスタンス(Web02)を選択し、「Include as pending below」をクリックする。

7.Web2が追加されたことを確認し、「Register pending targets」をクリックする。

8.「Targets」にWeb02が追加され、2台とも緑表示で「healthy」になることを確認する。

⑧RDSインスタンスのマルチAZ配置化

1.RDSダッシュボードにてデータベースをクリックし、作成したデータベース「Rds01」をクリックする。

2.「可用性と耐久性」にて「スタンバイインスタンスを作成する」にチェックを入れ、「続行」をクリックする。

3.変更のスケジューリングにて「すぐに適用」にチェックを入れ、「DBインスタンスを変更」をクリックする。

4.しばらく待つと、DBインスタンスの変更が完了する。
※20分程時間がかかります。

完了すると、ステータスが「利用可能」になる。

試験・確認手順
①ELBアクセス確認

ELBアクセス確認
1.EC2ダッシュボードの左メニューより「ロードバランサー」をクリックする。

2.対象のロードバランサ「web-elb」にチェックを入れる。

3.下の説明タブをクリックし、DNS名をコピーする。

4.ブラウザにて別タブを開き、コピーしたDNS名をURL欄にペーストする。
以下のテストページが表示されることを確認。

ログ確認
1.TeraTerm等のターミナルソフトを用意し、作成した2つのEC2インスタンスにSSHログインする。
SSH接続する場合は、以下が必要
・EC2インスタンスのパブリックIPアドレス
・ダウンロードしたキーペア
※ログインする際は、ユーザー名が「ec2-user」でパスワードはなしとなります。
※パブリックIPアドレスは、EC2インスタンスの詳細画面より確認可能

2.SSHログイン後、2つのEC2インスタンスにて以下コマンドを実行する。
sudo tail -f /var/log/httpd/access_log
※コマンドを流した状態にする。
3.「①ELBアクセス確認」にて開いたURLを再度開く。
※開いている場合はページをリロードする。

4.どちらかのEC2インスタンスにて以下のログが出力されることを確認。
10.0.31.194 - - [15/Oct/2021:07:27:16 +0000] "GET / HTTP/1.1" 200 12645 "-" "Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/94.0.4606.81 Safari/537.36"
以下ログはロードバランサーのヘルスチェック時のログになります。
10.0.31.194 - - [15/Oct/2021:07:28:01 +0000] "GET /wp-includes/images/blank.gif HTTP/1.1" 200 43 "-" "ELB-HealthChecker/2.0"
※何回かリロードすると、両方のEC2インスタンスにてアクセスログが出力される。
5.ターミナル画面から抜ける。
「Ctrl+C」にてログ出力を止める。
10.0.30.244 - - [15/Oct/2021:07:29:37 +0000] "GET /wp-includes/images/blank.gif HTTP/1.1" 200 43 "-" "ELB-HealthChecker/2.0"
^C
[ec2-user@ip-10-0-30-190 ~]$
以下コマンドにてターミナル画面から抜ける。
exit
②EC2インスタンス停止確認
1号機停止~起動

1.EC2インスタンス一覧より、1号機(Web01)を右クリックし、「インスタンスを停止 」をクリックする。

2.停止前のポップアップが表示されるため、「停止」をクリックする。

3.1号機(Web01)が停止されたことを確認する。

4.ブラウザにて「①ELBアクセス確認」にて開いたURLが開けるか確認する。
※ロードバランサーのDNS名になります。

5.対象のターゲットグループ(web-target)の詳細画面にて「Targets」タブをクリックし、1号機(Web01)が「unused」になっていることを確認する。

6.EC2インスタンス一覧の画面にて、1号機(Web01)を右クリックし、「インスタンスの開始」をクリックする。

7.1号機(Web01)のステータスが実行中になったことを確認。

8.対象のターゲットグループ(web-target)の詳細画面にて「Targets」タブをクリックし、1号機(Web01)が緑表示で「healthy」になっていることを確認する。

2号機停止~起動

1.EC2インスタンス一覧より、2号機(Web02)を右クリックし、「インスタンスを停止 」をクリックする。

2.停止前のポップアップが表示されるため、「停止」をクリックする。

3.2号機(Web02)が停止されたことを確認する。

4.ブラウザにて「①ELBアクセス確認」にて開いたURLが開けるか確認する。
※ロードバランサーのDNS名になります。

5.対象のターゲットグループ(web-target)の詳細画面にて「Targets」タブをクリックし、2号機(Web02)が「unused」になっていることを確認する。

6.EC2インスタンス一覧の画面にて、2号機(Web02)を右クリックし、「インスタンスの開始」をクリックする。

7.2号機(Web02)のステータスが実行中になったことを確認。

8.対象のターゲットグループ(web-target)の詳細画面にて「Targets」タブをクリックし、2号機(Web02)が緑表示で「healthy」になっていることを確認する。

③RDSインスタンスフェールオーバー確認

1.AWSマネジメントコンソールより「RDS」を開く。

2.左メニューより「データベース」をクリックする。

3.対象のデータベースを選択し、アクションから「再起動」をクリックする。

4.「フェールオーバーで再起動しますか?」にチェックを入れ、「確認」をクリックする。
※「フェールオーバーで再起動しますか?」にチェックを入れない場合は、フェールオーバーせずにそのまま再起動かかる。

5.データベースの再起動が完了するまで待つ。
- 再起動中

- 再起動後

6.ブラウザにて「①ELBアクセス確認」にて開いたURLが開けるか確認する。

7.データベース一覧より対象のデータベース(Rds01)をクリックする。

8.「ログとイベント」タブをクリックする。

9.以下のようなフェールオーバー実行時のログが存在することを確認する。

あとがき
以下の参考サイトを参考にWordPress環境を構築しましたが、非常に勉強になると感じました。
参考サイトを元に構築するのみであれば難しくはないですが、こちらの記事の執筆は3日程かかりました..orz
気になる方は、構築してみると勉強になると思います。
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