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LiteLLMを活用してOllamaをGoogle Colabで効率的に運用する方法

2024/10/29に公開

はじめに

ローカルLLMの運用において、OllamaとLiteLLMの組み合わせは非常に強力なソリューションとなっています。本記事では、Google Colab環境でこれらのツールを効率的に統合する方法を解説します。

Ollamaとは

Ollamaは、ローカル環境でLLM(大規模言語モデル)を簡単に実行できるオープンソースのツールです。主な特徴として:

  • 簡単なコマンドラインインターフェース
  • 効率的なモデル管理
  • 軽量な実行環境
  • APIサーバーとしての機能

LiteLLMを使う利点

LiteLLMを導入することで得られる主なメリット:

  1. 統一されたインターフェース

    • OpenAI
    • Anthropic
    • Ollama
    • その他の主要なLLMプロバイダーに同じコードで接続可能
  2. 容易なプロバイダー切り替え

    • モデルの指定を変更するだけで異なるプロバイダーに切り替え可能
    • 開発環境とプロダクション環境での柔軟な切り替え
  3. 標準化されたエラーハンドリング

    • 各プロバイダー固有のエラーを統一的に処理

実装手順

環境のセットアップ

# Ollamaのインストール
!curl https://ollama.ai/install.sh | sh

# CUDAドライバーのインストール
!echo 'debconf debconf/frontend select Noninteractive' | sudo debconf-set-selections
!sudo apt-get update && sudo apt-get install -y cuda-drivers

サーバーの起動とモデルのダウンロード

# Ollamaサーバーの起動
!nohup ollama serve &

# モデルのダウンロード
!ollama pull llama3:8b-instruct-fp16

LiteLLMを使用したモデル実行

from litellm import completion

response = completion(
    model="ollama/llama3:8b-instruct-fp16", 
    messages=[{ "content": "respond in 20 words. who are you?","role": "user"}], 
    api_base="http://localhost:11434"
)
print(response)

プロバイダーの切り替え例

LiteLLMを使用することで、以下のように簡単に異なるプロバイダーに切り替えることができます:

# OpenAIの場合
response = completion(
    model="gpt-3.5-turbo", 
    messages=[{"content": "Hello!", "role": "user"}]
)

# Anthropicの場合
response = completion(
    model="claude-3-opus-20240229", 
    messages=[{"content": "Hello!", "role": "user"}]
)

# Ollamaの場合(ローカル実行)
response = completion(
    model="ollama/llama3:8b-instruct-fp16", 
    messages=[{"content": "Hello!", "role": "user"}],
    api_base="http://localhost:11434"
)

注意点とベストプラクティス

  1. リソース管理

    • Google Colabの無料枠でも実行可能
    • GPUメモリの使用状況に注意
  2. セッション管理

    • Colabのセッション切断時は再セットアップが必要
    • 長時間の実行にはPro版の使用を推奨

まとめ

OllamaとLiteLLMの組み合わせは、ローカルLLMの運用を大幅に簡素化します。特に:

  • 統一されたインターフェースによる開発効率の向上
  • 異なるプロバイダー間での容易な切り替え
  • Google Colab環境での簡単な実行

これらの利点により、プロトタイピングから本番環境まで、柔軟なLLMの活用が可能となります。

ノートブック

https://colab.research.google.com/drive/1buTPds1Go1NbZOLlpG94VG22GyK-F4GW?usp=sharing

リポジトリ

https://github.com/Sunwood-ai-labs/Llama-finetune-sandbox

参考サイト

https://note.com/masayuki_abe/n/n9640e08492ac

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