【Codex Custom Prompts】ハードリンクを作って簡単に共有・編集できるようにしてみた。
背景
Custom Prompts とは?
Codex には、Custom Promptsという「頻繁に使うプロンプトをカスタムコマンドとして登録しておく機能」があります。
これを利用すると、定期的に同じプロンプトを使って処理させる場合に簡単に指示できるようになります。
Codexの便利機能に関して以下の記事がとても参考になります!
Custom Prompts の現在の課題
しかし、この機能を利用するには少しだけ不便なところがあります。
2025/10/25 現在、Custom Promptsを作成するには、 ~/.codex/prompts/
配下に該当ファイルを置く必要がある、という点です。
この制約により、Custom Promptsの内容追記や修正が難しくなり、かつGit管理ができないので、他の人に共有しにくいという課題がありました。
ハードリンクを用いた課題の解決
そこでハードリンクを使い「今のプロジェクト直下にあるCustom Prompts ファイル」を「~/.codex/prompts/
」からも読み込めるようにすることで、簡単に追記・修正できて、かつGit管理も出来るようにしてみました。
ハードリンクに関しては、下記のサイトがとても参考になります!
検証
~/.codex/prompts
ディレクトリの作成
mkdir -p "$HOME/.codex/prompts"
カスタムプロンプトを作成
ハードリンクを作成
現在のプロジェクトのルートディレクトリで、次のコマンドを実行してください。
PROMPT_DIRECTORY にはカスタムプロンプトを配置しているディレクトリを、
TARGET_PROMPT には作成したプロンプトファイル名を指定してください。
CODEX_PROMPTS_DIRECTORY="$HOME/.codex/prompts"
PROMPT_DIRECTORY="prompts"
TARGET_POMPT="sample-prompt.md"
ln -f "$PROMPT_DIRECTORY/$TARGET_POMPT" "$CODEX_PROMPTS_DIRECTORY/$TARGET_POMPT"
上記の手順が完了したら、Codex を再起動してください。設定やカスタムプロンプトが正しく反映されるようになります。
検証結果
Codex から カスタムコマンドが正常に呼び出されていることを確認できました。
また、Git の管理対象として正しく認識・表示されていることも確認できました。
カスタムプロンプト削除時の注意点
カスタムプロンプトを削除する場合は、プロジェクト直下のファイル と ~/.codex/prompts
内のファイル の両方を削除してください。
ハードリンクは、すべての参照元が削除された時点で初めて実体が消える仕組みになっています。
そのため、プロジェクト直下のファイルだけを削除しても、~/.codex/prompts
ディレクトリ内にはファイルが残り続けます。
削除を完全に反映させたい場合は、両方のファイルを削除するようにしてください。
利用時の注意点 (10/16 追記)
X のコメント欄で~/.codex/prompts
配下のファイルを直接編集した際、ハードリンクされたファイルを誤って編集した場合に、チーム共有ファイルにも影響が出るのではないか?というご指摘をいただきました。
このご指摘は正しいです。
しかしハードリンクを利用する上で、上記のリスクを回避するのは難しいとも考えています...(もしいい意見があれば、教えて頂きたいです!)
もし上記のリスクを懸念される方は、直接~/.codex/prompts
にコピペして編集をして頂ければと思います!
(余談ですが、プロジェクト直下のファイルを、自分の ~/.codex/prompts/ にシンボリックリンクした場合は、正常にコマンドが認識されませんでした。どうやら実体じゃないとダメみたいです...)
まとめ
ハードリンクを使えば、カスタムプロンプトの編集や共有が容易になると思います!
もし、他にいいアイデアや活用方法があれば、ぜひコメントで教えて頂けると嬉しいです!
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