Toranomon Tech Hub 第四回 真夏のIT怪談ナイト 〜ITにまつわる怖い話〜 の個人的な感想シェア
はじめに
昨日、Toranomon Tech Hub 第四回 真夏のIT怪談ナイト 〜ITにまつわる怖い話〜 に参加してきました!
とても学びの多い時間を過ごすことができたので、個人的な感想と気づきをシェアしたいと思います!
Toranomon Tech Hubとは?
「せっかく集まっているのに交流する場が無いのはもったいない!!」 そんな思いを胸に、虎ノ門近辺のエンジニアが集まり交流する場を提供されているコミュニティです!
LT会を実施したり、もくもく会をやったり、Techな話で盛り上がったり、そんな場を提供してくれています!
LT会を聞いて感じた気づき5選
沢山学びがあったのですが、その中でも厳選した5選をシェアします!
今の環境で出来ることを全力で頑張る
「文句を言わずに自分ができることをやる」・「辛かったあの時に比べたら、もっと頑張れる」
前職でベンチャー企業に転職し、残業が多すぎて帰れない日々が続いていた。
そんな中で、VBAとGASを利用して処理を自動化し、残業を減らしていった後、転職に成功した、というお話です。
転職活動時、「自分なりに色々工夫して取り組んだ」という話が、お相手の会社にも認められて転職できた。転職先でも大変なことはありますが、前職と比べれば...と辛い時期も乗り越えられる。
この仕事の姿勢と向き合う気持ちは、どのような業務でも大切なことです。自分の仕事に対する姿勢と向き合う良い機会になりました!!
上手くいかない時こそ、ドキュメント隅々まで見る
「スケールアウトが正常に動作しない」というお話でした。
「ログを根気強く調べ、原因に当たりをつけてさらにログを調べ」の向き合う姿勢が大切であると同時に、「公式ドキュメントは嘘をつかない」から、ログを見て得られたヒントを元に、原因を切り分けていく。
今は、公式のMCPサーバーがあったりするので。AIにヒントをもらうなどで効率化はできますが、「ドキュメントの端っこにある記載」は、AIも見落とす可能性があります。
そのため、自分で一次情報に当たることも大切だと感じました。
動作確認時は、テスト用の環境を必ず作成する
「robocopy」という、ファイルやフォルダーのコピーや同期を行うコマンドラインツールに関する発表でした。
テスト実行を行うため、本番環境のtestディレクトリを新規作成して、そこにコピーしようとした際、誤ってディレクトリ先を入力し、本番環境の別ディレクトリに対して同期を実行、ターゲット先のディレクトリには変化がないのに、本番環境の容量だけ増えていて...というお話です。
この際、「直接本番環境のファイルを触る」と、ミスをした時に取り返しがつかなくなる。そのため「全く同じ仮想環境を作成」し、そこでテストする重要性を再認識しました。
AIを用いたアプリケーション開発でも、同じことが言えます。外部に影響があるコマンドをテストさせたり、自由に実行を許可させるときは、サンドボックス環境を用意する。これは徹底するべきです。
「人はミスをする」という前提で、問題が起きないような仕組みを作る
「人間は、いつかミスをする」
だからこそ、「起きないような仕組み」と「起きてもすぐに対応できる」ことが大切です。
この前提に立って対応方法を考えると、「二重チェックの仕組み」といった「組織レベルでの解決策」という視点を持てるようになります。その結果、個人のミスを責めるのではなく、システムの改善に焦点を当てることができ、組織全体に好循環が生まれると感じました。
アプリケーション開発においても同様に、「AIはミスをする」という前提に立てれば、エラーを防ぐガードレールの実装が大切という話につながります。AIを利用したアプリケーション開発でも、「失敗する前提」で設計・実装することが重要だ感じました。
「人間が単一障害点」である
障害発生の原因の一つに、手動操作時のミスがあります。
そのため、CLIツールの活用など、ミスを防ぐ仕組みが大切です。
この観点から、「CI/CDの重要性」を改めて認識しました。デプロイ手順にミスが生じると、直接本番環境に影響を及ぼします。そのため、「手動操作には必ずミスのリスクが伴う」という前提に立ち、自動化できる業務は、積極的に自動化したほうがいいと感じました。こうした考えから、「SRE」などが生まれたのかな?と個人的に感じます。
同じように、AIに実行を許可しないコマンドを設定するなど、「AIが単一障害点」にならない仕組みも作成する必要があると思います。先述のサンドボックス環境を用意するのは、その一例です。
「今の業務や個人開発での作業も自動化できないか?」を常に考えてみようと思います。
余談: 懇親会での気づき
その後行われた懇親会でも、多くの気づきがあったので、少しだけシェアします!
AIを活用したIaCの作成とデプロイ
インフラエンジニアの方が、kiroを使ってIaCを作成させているという話がありました。設計書を確認すると、セキュリティ面もある程度担保できている、と話されていました。
この時に、IaCを作成すれば、AIがセキュリティ上の危険や落とし穴を検知してくれる可能性があると感じました。
僕は、インフラの専門家では無いからこそ、インフラ構成図をAIにレビューしてもらうことで、見落としている観点や問題を指摘してもらう、という使い方もできるかもしれません。
AIを使えば、自分の専門でないところも、簡単に対応できる
インフラ構成の学習目的で「アプリケーションをデプロイしたい」という場合に、AIを使って素早くデプロイするアプリケーションを作成されていました。
自分の専門外や興味の薄い領域での作業負担を軽減できることは、学習効率を高める上で重要だと思います。
自分が専門でない場合は、他の人より余計に時間がかかる。場合によっては、そこで頓挫する場面も多いと思うので、その負荷を軽減できるのは、AIの魅力だなと感じました。
感想
普段アプリケーションエンジニアとして働いている私にとって、インフラエンジニアの方々の視点や経験談は非常に新鮮で、沢山学ばせていただきました。
今回学んだインフラエンジニアの対応方法や考え方は、個人開発でインフラを扱うときはもちろん、アプリケーション開発にも応用できると思います。
次回もぜひ参加したいと思います、ありがとうございました!
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