Vercelで独自ドメインを設定したい（お名前.com）

Vercel に独自ドメインを設定する手順

仕事でVercelプロジェクトに独自ドメインを追加することに苦戦したので、その方法を記します。
今回はお名前.comを例に行いますが、Namecheap や Google Domains など他のドメインサービスでも基本は同じだそうです。

ここでは、ドメイン取得元のネームサーバーを活用します。代替案としては、Vercel側のネームサーバー(Vercel DNS)を活用するやり方があります。

1. 独自ドメインを取得しておく

まずは 独自ドメインを所有しましょう。
例: sugarchan.com

取得先の例：

• お名前.com
• Google Domains
• Namecheap

2. Vercel にドメインを追加

1. Vercel Dashboard
   → 該当プロジェクト → Settings → Domains → + Add
2. 所有している独自ドメイン（例: sugarchan.com）を入力
3. Vercel が表示する A レコード（@） と CNAME レコード（www） を控えておく

デフォルト設定では、
www → Production に紐付け、@ → www へリダイレクトとなるため、特に変更は不要です。

3. ドメイン取得元で DNS 設定

お名前.com の場合：

1. DNSレコード設定画面（「DNSレコードを変更する」）を開く
2. Vercel で表示された Aレコード と CNAMEレコード を追加
3. TTL（Time To Live）はデフォルトの 3600（1時間）でOK

TTL とは、この DNS 情報をキャッシュとして保持する時間（秒単位）のことです。

お名前.com の注意点

お名前.com 標準ネームサーバー でないと DNS レコード設定ができません。なので、レンタルサーバー（RSプランなど）利用中の場合は、ネームサーバー(NS)を切り替える必要があります。

NSの切り替えはその影響を把握した上で慎重に行ってください！（わたしが言われた）

お名前.com 標準 NS

01.dnsv.jp
02.dnsv.jp
03.dnsv.jp
04.dnsv.jp

レンタルサーバー（RSプランなど）

ns-rs1.gmoserver.jp
ns-rs2.gmoserver.jp

4. TXT レコードでの代替認証

もし A / CNAME レコードの設定が難しい場合は、TXT レコードを使った認証も可能です。

手順

1. Vercel のドメイン追加画面でView DNS Records & More for sugarchan.com →の案内をクリックする

2. SSL Certificatesのセクションで提示された TXT レコードの名前（Host） と 値（Value） を控える

3. ドメイン取得元の DNS レコード設定画面 で以下を追加

   • 種別: TXT
   • 名前（Host）: Vercel が指定したもの（例: _vercel または空欄で @）
   • 値（Value）: Vercel が指定した文字列（例: vercel-site-verification=xxxxxx）

4. 保存後、Vercel 側で Verify をクリック

TXT レコードは Web の通信経路には影響せず、所有権確認のみ に使われます。

5. 反映を待つ

DNS 設定が反映され、Valid Configurationのステータスになるまで数分〜最大 48 時間かかります。

良好な回線環境では、おそらくすぐにGenerating SSL Certificate と反映されるので、Invalid Configurationが続く場合は設定ミスの可能性があります。

6. 不安な時の確認ツール

DNS Checker：A / CNAME / TXT レコードの認識状況や IP アドレスを確認可能

https://dnschecker.org/#A/sugarchan.com

上記のサイトから、DNS 設定が世界中でどのように認識されているか確認できます。各レコードのIPアドレスが表示されるので登録したものと一致しているか確認するといいと思います。

検索し、多くの国で作用していれば大丈夫だそうです。
（まだ反映されていない場所も、時間経過とともに反映されるみたいです。）