Minecraft Education の使い方
はじめに
Minecraft Education は、プレイを通じてクリエイティブで包括的な学習を促すゲームベースのプラットフォームです。Minecraft のブロック状の世界を探索しながら、あらゆる主題や課題に取り組むことができます。プログラミング教育や情報教育などの教材としても使えます。
※ ↑の説明は ChatGPT で作成しました。
Minecraft に全然詳しくないのですが、ちょっと Education Edition に興味あったので、使い始めてみました。
参考ドキュメント
参考としたのはこちらです。
ライセンスの準備
基本的には Minecraft ライセンス が含まれる Office 365 Education が必要なので、学校や教育機関が使用することを想定しているようです。学校などの教育組織ではない場合、Minecraft Education for Commercial を購入する必要があります。
試用版も提供しており、職場または学校アカウント(M365/O365 アカウント) があれば、ライセンス取得や割り当てなしで教師として 25 回の無料ログイン、学生として 10 回の無料ログインが可能となっているようです。なおログイン結果はアプリに保存されるため、意図的にログアウトしない限りはしばらくの期間は使えそうです。(教師として、学生として、の区分はよく分からず)
インストール
対応デバイスは、Windows, Mac, Chrome Book/Android, iPhone/iPad です。通常の Minecraft が動く xbox では使えません。
Microsoft Store や各スマホアプリのストアからも可能です。
サインイン & 初期設定
Minecraft Education アプリを開き、ライセンスが割り当てられている M365 アカウントでログインします。 (試用版として利用する場合はライセンス割り当て不要)
左下のハンガーマークでスキン (キャラクターの外見) の選択ができます。
[設定] ボタンで各種設定できます。
Build a Simple House チャレンジ
はじめに Minecraft の操作方法のトレーニングでシンプルな家を作ります。各生徒が個別の世界でプレイします。
[遊ぶ] > [ライブラリを表示] > [遊び方] > [追加チュートリアル] > [シンプルな家を建てよう] > [世界を作成] をクリックします。
教師側で [リンクを共有] からリンクを取得して生徒に送付、そこをクリックして直接開くことも可能です。
PC であればキーボード + マウス操作、スマホ・タブレットであればタッチ操作です。キーボード + マウス操作では [H] キーでヘルプが確認可能です。マウス操作をアプリから抜けて PC 側に戻す場合は [Esc] キーをクリックします。
複数人で世界に参加
教師側
まず複数人で参加する世界を選択し、招待する準備します。
[遊ぶ] > [作成した世界を表示] > 世界を選択 > [ホスト] をクリックします。
世界に参加後、[Esc] キーをクリックし、参加コードをメモします。
生徒側
[遊ぶ] > [世界に参加] をクリックし、参加コードの絵柄を入力、[確認] をクリックします。
教師側
世界に参加した生徒が表示されるようになります。
[Esc] キーで参加メンバーを管理、マークをクリックすると権限を選択可能です。コマンド実行や MakeCode を使いたい場合はオペレーターに変更します。
教師から何かしら連絡したい場合、 [T] キーもしくは [Enter] キーでチャットとコマンドを開き、/w でチャットを送信ができます。
ボード
Minecraft Education には Minecraft にはない機能がいくつかあるようです。まずは、教師から生徒側に指示を出す用の黒板です。
インベントリで [ボード]、[ポスター]、[スレート] をホットバーに指定します。
右クリックで置いて編集ができます。日本語で入力することも可能です。教師側からは編集・破壊できます。ロックすれば生徒側からは Read-Only にでき、ロック解除すれば生徒側からも編集ができます。
カメラ
次はカメラです。インベントリで [カメラ] をホットバーに指定します。
右クリックで置いて、もう一度右クリックをして自撮りするか、ホットバーで選択した状態で右クリックして撮影できます。
本と羽ペンで記録
本と羽ペンでは活動の記録が可能です。インベントリで [本と羽ペン] をホットバーに指定します。
ホットバーで選択して右クリックで [書き込み] ができます。
編集マークをクリックすると、文字入力や先ほどのカメラで撮った写真が挿入可能です。
[署名] をクリックしてタイトルをつけると編集不可になります。
署名した本をホットバーで選択した状態で右クリックすると内容を確認でき、pdf でエクスポートが可能です。これで課題を提出させることができます。残念ながら、日本語は文字化けします。
MakeCode
Minecraft では各種操作をコードで実行できる機能が備わっています。こちらは Education Edition だけではなく、通常の Minecraft でも PC 版であれば使えるようです。こちらを使用すれば、Minecraft の世界でプログラミングの学習が可能です。
PC であれば [c] キーを押すとエディター選択画面が表示されます。(チャットで /code
コマンドでも可)
一番上の Microsoft MakeCode を選択します。
まずはチュートリアルの [Chicken Rain] > [ブロック] を選択します。
ステップに沿って、フローを作成します。
チャットで「chicken」を入力し実行すると、ニワトリが降ってくる動作を確認できます。
チュートリアルが終了すると、通常のプロジェクト画面に戻ります。様々なパーツが使用可能であることを確認できます。
コードを選択することで JavaScript や Python で表示させることも可能です。
この場合もいろいろパーツが使用できます。
Classroom Mode
教師側で集約してコントロールするためのツールとして Classroom Mode というが提供されています。別アプリになるので、こちらのリンクからダウンロード・インストールが必要です。
こちらも同様に M365 アカウントでログインします。
Minecraft 側で指定のコマンドを実行してアプリを接続します。
このような形で各参加者の場所が確認できます。
一時停止や天気の固定などの強制が可能です。
強制的にレポートさせることやチャットが可能です。
まとめ
今回は Minecraft Education の基本的な使い方や機能について紹介しました。Minecraft Education ではプログラミングだけではなく、数学や化学などの学習科目や環境問題など、様々なテーマで学習を進めることできるようなので、学習プラットフォームとして非常に奥が深いと感じました。生徒側にとっても楽しみながら学習できるツールだと思うので、ぜひ普及が進めばいいなと思います。
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