Atomの代わりを探して。

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はじめに

最近、コードを書いているときにふと気になったことがありました。
それは何かというとatom editorどうなったんだろうということです。
少し前までは、vscode派とatom派がいたほどの人気だったのに、最近は誰もがVSCodeのみを使っているのでとても気になりました。
そこで、今回は消えたAtom Editorと現在の活動を調べてみます。
学校ではわからない。PCの勉強を始めましょう。

まずAtom Editorとは?

Atomとはなんだったかおさらいしましょう。
GitHubの共同創業者であるクリス・ワンストラスによって2008年に作られたエディタです。
MITライセンスでソースコードが提供されていました。
その後も、開発協力者が増えてきました。
これにより、高機能化や軽量化が両歩進むことになりまた、制作者がGitHub共同経営者であるためgitとの相性が最初からよく多くの開発者に親しまれてきました。

衰退の原因?

ですが、2018年MicrosoftのGitHub買収が完了したことによりAtomコミュニティに暗雲が立ち込めるようになります。
まず最初の変化としては、Atomの更新が遅れてくるようになりました。
以降、GitHub内でAtomの開発をしていたエンジニア達がVS Codeの開発を主流として行うことでAtomの方にはバグが多く残るようになってきました。
そして、2022年Atomの開発が終了することによって、Atomは完全に使われなくなりました。

VS Code一強の中で新しいエディターを探す

ということで以前の章では、Atomの衰退の歴史を伝えてきました。
VS Code自体は本当によくできているエディタであると思います。
様々な言語に対して拡張機能で対応したり、現在ではプロファイル管理によって同じVS Code内に複数の環境を構築して拡張機能の棲み分けなど多くのことが可能になりました。
ですが、私含め一部のプログラマーは思うことがあるはずです。
シンプルなあの時の操作感や誰がみてもすぐに書ける環境であるべきだという考え方です。
また、GitHub Copilotなどの機能をただ単につけていくMicrosoftの考え方も私からすると違和感を感じるところです。
そこで、私は新たなエディターを探すことにしました。

実質的な後継ソフト? Zed Editor

こちらは、Atomを作っていた開発者がつくった新たなエディターです。
そのため、設計思想が似ていて開発にRustなどのプログラミング言語を使用することでとても高速で動くことを目標として作られています。
また、vim互換などの機能をサポートしている点も一部のプログラマーを虜にしている点であると思います。
もちろん、Atomの時から評価されていたネイティブでのgitサポートなども健在です。
さらに、Geminiを使ったコード生成などにも対応しています。
https://zed.dev/

純粋なAtomプロジェクトを継承!? Pulsar Editor

こちらも、元Atom使用者には人気のエディターです。
こちらは、Atomを安定して使えるようにしている印象です。
エディタとしては素晴らしくAtomの備えていた機能をほとんど搭載しているのですが、良くも悪くもAtomの時から進化をしていないようなイメージが個人的にあるソフトです。
https://pulsar-edit.dev/

どちらを使うべきなのか

これに関しては完全な考え方の違いでしかないので難しい点です。
私的にはシンプルにAtomの開発者がいるZed Editorをお勧めします。
Atomの主要機能をサポートしながらも、Atomがあのまま継続していたら搭載していたであろう機能をそのまま搭載することに成功しているからです。
しかし、あの時のシンプルさを重視している人にとってはAIというものが迷惑に感じるかもしれません。
特に、動的型付け言語を使っている人などからすればAIはよくわからないコードを書く確率が上がるなどの問題点もあるでしょう。
そのような方にはシンプルにPulsar Editorをお勧めします。

さいごに

一時期はかなりのシェアを持っていたAtom
現在では、確かにAtom自体は無くなってしまいましたが、後継ソフトがまだまだその意志を継いで開発されていることがわかりました。
皆さんも一度Atomの後継ソフトを使ってみてください。おそらく、VS Codeとは異なる思考と同等速度で動くEditorに感動すると思います。
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