【XRPL】DEXでBotを動かす 第1回
概要
XRPL上のDEXでBotを動かして、流動性を提供するまでの過程を数回に分けて解説していきます。
最終的にできたBotを「私が考える最強のBot」に作り替えて遊んでみてください。
最終目的
XRPL上のDEXでBotを動かして流動性を供給する
第1回の目的
XRPLやXRP,DEXに関して知ろう。
(実際に手を動かくのは第2回からになります)
XRPL(XRP Ledger)
XRPLは、オープンソースの分散型ブロックチェーン技術です。DEX(CLOB,AMM)やPayment(XRP送金,クロスカレンシー支払い),トークン(NFT,トークン発行),といった様々な機能をプロトコルネイティブに利用できます。
XRP
XRPとは
XRPはXRPLのネイティブ通貨として、トランザクション手数料の支払いやRipple社のクロスボーダー決済ソリューションのブリッジ通貨として利用されます。
XRPの誤解
日本の多くの取引所やブログでXRPのことをリップルと紹介がされていますが、XRPはエックスアールピーです。また、Ripple社はXRPを発行していません。2012年2月にXRPL(旧Ripple Consensus Ledger)が誕生し、4ヶ月後の6月にXRPL創設者によって1000憶のXNS(現在のXRP)が発行されています。その後創設者たちからRipple社に譲渡されたという歴史があります。
事実とは異なる記事が多く存在しますので、誤った情報に惑わされないことが大事です。
DEX
DEXとは
DEXは「Decentralized Exchange」の略で、分散型取引所になります。これは中央集権型の取引所(CEX:Centralized Exchange)と対照的に、ブロックチェーン技術を活用し、ユーザ間で直接資産の交換が行えるプラットフォームになります。DEXでは、取引情報がブロックチェーン上で管理され透明性が保たれています。
XRPLのDEX
XRPLのDEXと他のDEXの大きな違いは、XRPL上にプロトコルネイティブにDEX機能が組み込まれているため、セキュリティのリスクがとても低いことです。また取引時の手数料が非常に安く(0.001円程度)、高速なトランザクション処理能力によって、取引は数秒以内に完了します。
DEXの1つの機能として、XRP以外の2種類の通貨を交換するオファーがあった場合に、オーダーブックを合成しXRPが中間通貨として使用するオートブリッジングが存在します。通貨を直接交換するよりも安く済む場合はXRPを使用して、様々な通貨ペアの流動性を向上させる役割となっています。
最後に
次回の第2回はBotを動かすために必要なテストアカウントの作成や設定などを行い、Botを実際に動かします。
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