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サブスクラインでのGoogle広告コンバージョンAPI連携

2024/06/13に公開

Google

Google 広告

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主旨

この度LINEマーケティングCRM『サブスクライン』の機能アップデートにて、LINEを経由したコンバージョン情報をGoogle広告コンバージョンAPIに連携することが可能になりました。

この記事では、サブスクラインがGoogle広告連携においてオフラインコンバージョン方式を選択した理由とそのメリットについて詳しく説明します。また、サブスクラインの多様なトラッキング機能や、Google広告とサブスクライン(LINE)の連携による利点についても触れます。

こちらの記事は、主にアド系マーケターやエンジニアを対象としています。

サブスクラインについて

『サブスクライン』は、ストック型ビジネスを軸にユーザーのLTVを最大化するプラットフォームです。
導入コストゼロでLINE上で手軽にサブスク・ECサイトを構築できます。

他にも、LINE内での決済管理、広告トラッキング、CRM、AIチャットなど複数の機能を1つにまとめたオールインワンプラットフォームです。

詳細情報

サブスクラインのトラッキング機能

サブスクラインでは、様々なイベントに対してポストバックURLを設定することができ、各種広告ツール等に連携することが可能です。

多様なアクションのトラッキング
- LINE友だち追加、特定のメッセージ受信、会員登録、商品購入、予約申込などのトラッキング
多様なコンバージョン通知が可能
- トラッキング対象の行動毎に、複数指定できるポストバック設定をカスタマイズすることで細かく通知を設定可能

Google広告とLINEの連携によるメリット

正確なコンバージョン計測
Google広告とLINEの連携により、LINE友達追加やその後の成果アクションによるコンバージョンを正確に計測できます。これにより、広告効果を正確に把握し、適切な入札戦略を設定することが可能になります。
機械学習の精度向上
正確なコンバージョンデータを利用することで、Google広告の機械学習モデルの精度が向上し、ターゲティングの精度が高まります。これにより、広告の効果が向上し、CPA（顧客獲得単価）が改善されます。
ROASの改善
広告の費用対効果（ROAS）が大幅に改善されます。具体的には、LINEと連携することで、広告の成約情報を各広告媒体にフィードバックし、媒体側の機械学習を最適化することができます。
PDCAサイクルの最適化
LINE追加による成果を明確に把握できるため、PDCAサイクルを効果的に回すことができます。これにより、広告の改善点を迅速に特定し、予算の最適化を図れます。
新規案件の獲得
LINE計測に関する新規案件を獲得しやすくなります。特に代理店としての対応範囲が広がり、提案できるクライアントの数が増加します。

Google広告にコンバージョンを連携する方法の選定

Google Ads APIを使用する方法

Google Ads API - Google広告ヘルプ

pros: リアルタイムにコンバージョンアップロードが可能
- イベント発生時にAPIを呼び出し、即時コンバージョンの情報をアップロード可能
- データベース等にコンバージョンの情報を保持する必要がない
cons: Google認証/GoogleAdsAPIの対応
- 認証関連の実装
- アクセストークン等を保持しておく必要がある
- Google認証・GoogleAdsAPIの両方で、本番環境での使用に動画の提出等を含む審査が必要となる

オフラインコンバージョンのインポート機能を使用する方法

オフラインコンバージョンのインポートについて - Google広告ヘルプ

pros: 構成がシンプル
- サブスクライン側ではコンバージョン情報を保持し、HTTPS経由でCSVとして提供するのみ
- Google広告側で手動のコンバージョンアップロードや、スケジューリングの設定が容易に行える
pros: Google認証やMCCアカウントなどの連携が不要
- 導入いただいているクライアント様側で、Google認証、それに伴うGoogle広告のデータに対する外部からのアクセスへの懸念を払拭し、簡便に利用できる
cons: スケジューリング対応が必要
- リアルタイムにはアップロードされない
- CSV生成のため、コンバージョンの記録を数日間データベース等に保持しておく必要がある

結果

大きく分けて2種類を検討し、上記のメリット・デメリットを比較した結果、サブスクラインでは「オフラインコンバージョンのインポート機能」を使用して実装することにしました。

具体的な実装内容やサブスクラインでの利用方法

Google広告経由でページに遷移した際、"gclid"というパラメーターが付与されます。
サブスクラインでは、LINE友だち追加時に導線となった流入元URL からクエリパラメーターをデータベースに保管しているので、各種イベント時に、ユーザー登録時の導線を確認してコンバージョンを各種サービスに連携しています。

実装内容

コンバージョンを溜め込むAPIの作成
a. クライアント毎にgclid, コンバージョン名, コンバージョン時刻をデータベースに保存する
コンバージョンを指定形式のCSVとして吐き出すエンドポイントを作成
a. 指定クライアントの7日間のコンバージョン情報を指定形式のCSVとして書き出し
b. Basic認証設定
Google広告連携の有効化・無効化・CSVに対するBasic認証情報の発行等を行う管理画面用APIの作成
Google広告連携用の管理画面ページ作成

利用方法

1. 管理画面からGoogle広告のコンバージョン連携有効化

2. 「連携用情報」と「ポストバック設定」の確認

3. Google広告からコンバージョンの連携設定 (スケジューリングにより1日1回の同期を推奨)

4. Google広告でコンバージョンアクション作成

5. サブスクライン管理画面でポストバック設定

「設定」ページから得た「ポストバック設定」のURLを使用して設定します。

.../google-ads/cv/proxy?gclid={referer.gclid}&name=##コンバージョンアクション名##

上記の手順で、登録時の流入元情報(リファラー情報)にgclidが含まれていたユーザーのコンバージョンを計測することができます。
より詳細な利用方法は、Zendeskにドキュメントがありますのでご興味があればご確認ください。

まとめ

サブスクラインのGoogle広告コンバージョンAPI対応により、広告運用の効果が大幅に向上します。正確なコンバージョン計測と機械学習の精度向上により、ターゲティングの精度が高まり、CPA（顧客獲得単価）の改善が可能となります。さらに、ROASの改善やPDCAサイクルの最適化により、広告戦略の効率化と最適化が実現します。また、新規案件の獲得により、代理店としての対応範囲が広がり、クライアントに対する提案力が強化されます。

サブスクラインを利用することで、LINE上での多様なアクションのトラッキングが可能となり、広告効果を最大化できます。これにより、マーケティング戦略の全体的な最適化が図られ、より高いROI（投資対効果）を達成できます。