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みすてむずアドベントカレンダー 17日目 代表3種以外の独自ドメインは海外ドメイン業者がおすすめ

2023/12/17に公開

はじめに

これはみすてむず いず みすきーしすてむず (4) Advent Calendar 2023の17日目の記事です。
昨日はuiroさんのぼくのかんがえた さいきょうの 串カツ田中打線|uiroでした。串カツおいしそう。
テーマは特に決まっていないということで、最近いろいろと調べたドメイン関係について書いていきます。
主に独自ドメイン取得するなら海外のドメイン業者もいいぞ、とPUSHする内容になっています。

なお、この記事において、暗黙的に以下2点のように記述いたしますので、ご了承ください。

  • ドメインとは、インターネットにおけるドメイン名のことをさします
  • 「ドメインとは」や、特に例外の旨記載のある場合を除き、ドメイン取得サービスへの言及で「ドメイン」という場合、利便性のため、取得可能なセカンド(場合によってはサード)レベルドメインをさす意味で使用いたします。
    • 例えば、「.jpドメイン」や「.jpのドメイン」と書いた場合、「.jpのセカンドレベルドメイン」という意味になります。

みすてむずとは?

ITに関わる人のサーバーにしたい。話題はテーマフリーです。晩ごはんから仕事の話(NDAには注意)まで。
(サーバー紹介文より)

以上のようなコンセプトの、技術系の人が集まるMisskeyサーバーです。

書いた人

いわゆる「工学系の進路しか向いていなかったオタク女子」です。
できることも、好きなことも、得意教科も工学系だったのでその方向に進学し、職業もエンジニアです。
なので旧Twitterのあれこれにともないみすてむずに移住し、そのままそこで住んでいます。

想定する読者

  • サイトドメインが何かだいたい知ってる人
  • 近々自分用の独自ドメインを購入しようと思っている人
  • ドメインまわりの事情を知っておきたい人

早めに結論

まず結論は以下の通りになります。

  • .com、.net、.orgは日本国内在住なら日本のサービスで
  • 変わったドメインがちょっと高いなと思ったら海外レジストラ(ドメイン取得サービス)の値段を確認
  • .moeは為替次第
  • Cloudflareとの結びつきを重視するならCloudflare Registrarで
  • 海外レジストラもいいぞ

ドメインとは

一応、ドメインまわりの前提知識を軽くまとめております。
独自ドメインについてだいたい知っている人は飛ばしていただいて大丈夫です。
ドメインの解説については、既に説明されているサイト(下にリンクしたものも含む)がありますので、そちらを参考にどうぞ。
https://e-words.jp/w/ドメイン.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/ドメイン名
ざっくり言えば、ドメインとは、例えばZennのURLでいうとzenn.devの部分をさすもの、と思っていただければ…。

ドメイン取得サービスについて

このドメインについて、所謂jp, com, net等のトップレベルドメイン(たとえば.comではcomの部分、一番上の階層をさす)の取得はとりあえず一般の会社・人ではほぼ不可能です。[1]
ですが、既に国や企業、国際的な機関が管理しているそれらのトップドメインの下層となる、セカンドレベルドメイン・サードレベルドメインであれば取得可能なドメインはあります。
それらを取得するためのサービスがドメイン取得サービス(ドメインレジストラ)です。

このサービスを通すことで、例えば.jp, .com, .net等、そのサービスが対応しているトップレベルドメイン(或いはトップレベルドメインの代用となる.co.jp等のセカンドレベルドメイン)について、

【何らかの英数文字列】.jp
【何らかの英数文字列】.com
【何らかの英数文字列】.net

という形でセカンド(場合によってはサード)レベルのドメインが空いていれば取得することが可能です。

新規取得と更新料金

国内でも海外でも同じですが、ドメインを新規取得するのと、それを維持するために更新するのだと料金が変わってくる場合が結構あります。
ドメインの維持費用はキャンペーンで1年目は安くても、2年目・3年目の維持費用はそれより高くなる、といったことは結構多いです。
これは、新規取得は正確には「1年間使用する権利を買った」ようなものだからです。
ちなみに新規取得時に数年間まとめて契約することで更新料金にも割引を適用するサービスもあります。
これはそもそものマージンを乗せないドメイン原価がそのドメインによって決まってくるので、最初に安い値段で取得しやすいようにしておいて、更新でその原価を回収するような仕組みになっているためだと思われます。
ですので、独自ドメインを買う場合、使い捨てるドメインなどでなければ、ドメインを選ぶ際は新規取得料金だけでなく、更新料金についても留意することをお勧めします。

Whois Privacy

WHOISとは、ざっくり言うとドメインの割当先の情報を探れるツールです。詳しくは以下の情報をどうぞ。
https://www.nic.ad.jp/ja/whois/

Whoisを使うとドメインの所有者の情報を辿れるのですが、WHOISを代理公開するなどしてドメインを購入したユーザのプライバシーを守るのがWhois Privacyサービスです。
ドメイン購入時などにうっかりこのオプションを付け忘れたり、つけられないまま購入してしまうと、所有するドメインに誰かがWhoisした場合に、下手をすると自分の氏名・住所まで参照できる状態になってしまいますので、ドメイン購入時は十分ご留意ください。
以下のリンクで分かりやすく解説されています。JPNICさんありがとうございます。
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/whois-privacy-proxy.html

ちなみに、昔はこのWhois Privacy、有料のところも結構ありました。今は殆どのドメイン取得サービスでは無料ですが、サービスによっては有料のところもあるので、そのあたりも注意が必要だったりします。

ドメインについて書く背景

最近ドメインを新しく取得しようと思いたち、ドメイン取得サービスについて色々調べていました。
すると、意外と.com等の一般的なドメインが日本でも安く、かつ思っていたよりちょっと変わったドメインが日本ではどうも高いということを知りました。
ついでCloudflare Registrarを勧める記事などもあり、
「なんとなくそういう傾向があるのは知っていたけれども、もしかして円安(1ドル=150円程度、2023年9,10月ごろ)の今でも外国の方が日本より安いとかあったりする…?」
と思って外国のドメイン取得サービスを調べたら、思っていたより安かったし便利そうだったので、そこから色々調べて、そのサービスを使って色々ドメインを買ったりしました。概ねサービスの質など適正で満足です。
ただ、そのように便利であるにもかかわらず、日本国内ではそんなに海外のドメイン取得サービスが紹介もされていないようでしたので、アドベントカレンダーに参加しつつ、その補完もかねて、このお題で書くことにしました。
そこそこ長くなりますが、読んでいただけましたら幸いです。

日本国内のドメイン取得サービスについて

まず、日本国内のドメイン取得サービスについてとりあげます。
知名度的にはお名前ドットコムが大きいでしょうか。
他にもXserver Domain(オススメ!)、ムームードメイン等のサービスが存在します。
玉石は少し混交しがちですが、英語を利用するのをためらうのであれば、ほどほどに良い選択肢となります。

ドメイン取得サービスの筆者的おすすめ

色々調べた結果としましては、比較的知名度があり、また信頼できそうなドメイン取得サービスはいろいろありますが、私的オススメはXserver Domainになります。
ドメイン取得料金もお安めで、また素直にドメイン取得料金が国際的な事情で上がっても普通に値上げで対応してくれています(※)。
また、Xserverの長年の運用実績があること、コントロールパネルがわかりやすいことなどから、私としてはおすすめだと思います。
同じ系列らしいスタードメインもなかなかいいとは思いますが、安心感と価格的にはXserver Domainかと。
特に、Xserverをレンタルしている場合はドメイン(どのトップレベルドメイン下かは限られますが)が1つ無料になるサービスもありますので、連携の面でも既存で使っている方にはお勧めです。

com, .net, .orgは(Xserver Domainぐらいの相場であれば)おおよそ適正の値段なので日本で買ってかまわない

肝心のドメインのお値段ですが、代表的な3つのトップレベルドメインである、

  • .com
  • .net
  • .org

をもつドメインの値段(更新料金を基準に考えています)は、日本と海外の値段の差はそんなに大きくありません。
日本の国別トップレベルドメインである.jpドメインに関してもそうです(おそらくですが、そもそも.jpのドメインを扱っているのは国内だけだと思われます)。
Xserver Domainの料金程度の相場であれば、おおよそ適性の値段ですので、日本語のサポートのことまで考えると、日本国内のサービスで買ってしまって構わないでしょう。
ただし、これはレンタルサーバー選びなどでも言えることですが、購入の際はサービス名を検索するなどして、実績や評判をチェックすることをお忘れなく。
特に.com, .net等のドメイン名の更新料金が、キャンペーンでもないのに他のサイトより安い場合は、信用できるサービスかどうか、それなりに警戒した方がよいです。

レンタルサーバーのおまけで購入できる場合もある

レンタルサーバー業者がドメイン事業に関しても信用できそうであれば、レンタルサーバーをレンタルすればドメインが0円!みたいなサービスを使うのもありです。
どのドメインに対応しているかはサーバーによりますが、だいたい.com, .net, .orgは対応している印象です。
レンタルするサーバーの変更予定などがないのであれば、良い選択肢になります。

(売るのでなければ)お名前ドットコムはやめておいたほうがいいと思う

よく広告などで名前を見かけるのがお名前ドットコムです。
筆者としては、ドメインを後々売ることを考えないのであれば、お名前ドットコムはやめておいた方がいいと思います。
キャンペーンで取得料金が0円等、よく見かけることの多いお名前ドットコムなのですが、

  • 更新料金はサービス維持調整費を加えるとほかのサービスに劣ることがある
  • 管理画面が使いにくいともっぱらの評判
  • 上記2点を含め、良い評判を聞かない

といった難があります。
そのかわりなのか、オークションやドメイン名の予約システムなど、ドメイン売買に向いた機能は備えています。
逆に言えば、そういった機能を使う予定がない場合は使わない方が筆者的にはいいのではないかと考えています。

海外のドメイン取得サービスについて

海外にも勿論ドメイン取得サービスはあります。
日本で有名なのは、原価でドメインを販売してくれるCloudflare Registrarや、以前であればGoogle Domains(提供終了)でしょうか。
とはいえ、日本ではそこまで知られていないだけで、TLD-List(各TLDをもつドメインの価格比較サイト)のレジストラ一覧等を見ていただければ分かるように、数多くのドメイン取得サービスが存在します。
結論から言うと、英語のサイトを利用することを許容するのであれば、海外のドメイン取得サービスも結構いいです。

英語について

海外といっても、すべての国で英語が第一言語であるわけではないので、海外のドメイン取得サービスにおいては、サイト内の文言は難しいものは少ないです。
だいたいGoogle翻訳・Web辞書などで調べながらサイトの内容を把握することができます。
長い文章などは、お金がかかる問題ですから、意訳の可能性があるDeepL等での翻訳はやめておき、直訳系のサイトに文章を入れて翻訳し、原文と見比べながら把握していけば、案外読み込めます。

.com, .net, .org以外のだいたいのドメインが日本に比べて安い

見出しにも書いた通り、海外のドメイン取得サービスの多くについて言えるのが、日本のドメイン取得サービスで取得できるドメインであっても、.com/.net/.orgの3種類以外は円安でも海外の方が安いドメインが多い、ということです。

例: .meドメイン

例えば.meドメインについての新規取得・更新価格は以下のようになります。

新規 更新 備考
国内 768円 3003円 Xserver Domain、2023/12/13参照
海外 2266.5円(15.11ドル) 2227.5円(14.85ドル) Porkbun、2023/12/13参照

※決済手数料などを考え、1ドル150円で計算しています

新規取得は国内の方が安そうに見えますが、実のところ2266.5円(15.11ドル)はPorkbunの通常価格です。
つまり、国内の業者と同じくセールがあれば安くなり、現在も2023/12/19までのセールで新規登録は267円(1.78ドル)となっています。
そして、更新料金は最近の円安基準で計算しても500円以上の差があります。
1~2年の運用であれば場合によっては国内購入の方が安価ですが、長く使えば使うほど海外の方がかかる費用が少なくなります。

.meだけではなく、後述する.topドメインのように、海外のドメイン取得サービスで調べてみると国内と海外の価格差がそれなりにあるドメインは結構ある印象です。

.moeは円安によりだいたい同じ値段

ちなみに日本発の.moeドメインについては、円安によりだいたい国内の安いところと同じ値段になっています。
ですので円高にでもならない限り、国内外特に考えずに信用できそうで使い慣れているところで買えばいいかと。

おすすめサービス3つ

海外レジストラは日本よりさらに玉石混交ですが、その中でも評価の高い(と思われる)3サービスをご紹介します。
ちなみに、下記の記事でもおすすめレジストラとしてあげられていました。
https://gigazine.net/news/20230930-domain-registrar-recommend/
https://gigazine.net/news/20230930-domain-registrar-recommend/

原価提供・CloudFlare Registrar

CloudFlare Registrarは、CDNで有名なCloudFlareが提供するドメインレジストラサービスです。
昔は他のところからの移管・更新だけでしたが、今はドメインの取得もできるようになっています。
その特色は、なんといっても*「原価(レジストリからの卸値)そのままの料金」*。
セールなどがない代わりに、ドメインが原価そのままで提供されています。
APIを叩くだけだから特に管理費とかの上乗せはいらない、といくつかの記事でCloudFlareの中の人が仰っているのを見かけたのですが、そのAPIを叩くシステム構築料金は…いいの…? と思わずにいられません。
また、UIは勿論CloudFlareサービスの一つとして構築されているUIなので、慣れている人には便利だと思われます。
CloudFlareつよい…。

そんな強いサービスの欠点は、以下の2つです。

  • ネームサーバーはCloudFlareのネームサーバーしか使用できない
  • 対応しているドメインが比較的少ない

1つ目については、元々CloudFlareのユーザーであればダッシュボードで他のサービスとひとまとめにできますし、元々CloudFlareのネームサーバーを使用しているのであれば問題はないでしょう。
2つ目については対応枠も広がるのを期待するしかない状態です。とはいえ、だいたいのメジャードメインはもちろん対応しておりますから、そのようなドメインを使用したいのであればこちらもほとんど問題にはならないでしょう。

長年の信頼・Namecheap

Namecheapは、名前にcheapこそ入っているものの、2000年創業の所謂老舗に入るサービスです。

長所としては以下が挙げられます。

  • ドメインが安い(Porkbunよりは少し高い)
  • 対応ドメインが多い
  • 老舗(UIも相まって安心感がある模様)

まずドメインについては、紹介するPorkbunより割高のドメインが多いという欠点はあるものの、それでも日本国内より安く買えるドメインは結構あり、さらに対応しているドメインが多いことが特長です。

また老舗であるため、安定感があります。UIやサイトの雰囲気はそこそこ古めのようですが、だからといって問題のある所を改修せず放置、というような評判も見かけません。

珍しいドメインを買い求めたり、老舗による信頼性や安心感を求める場合は良い選択肢だと思います。
ちなみに、特に原価卸売ではない分、時々ドメイン料金の割引セールもやっていますから、セールや割引を選べば新規登録だけだとCloudFlareより安い場合もあります。

なお、Webホスティングサービスも提供していますが、料金と内容的にはわりと普通、また海外のサーバーサービスなので、特に日本から契約して使用する利点はないかな…という感じです。

便利さと安さ(とかわいさ)・Porkbun

Porkbunは、割と新興の部類に入るサービスです。
とはいえ別に真新しいサービスではなく、2015年から開始されており、それなりの実績は重ねられています。

特長としては、以下の3つが挙げられます。

  • ドメインが安い(原価+1ドル以内、セールもあり)
  • UIが分かりやすい(デザインも新しい)
  • 全体的にカラーリングとマスコットがかわいい

まずドメインは原価+1ドル以内の価格設定になっています。私がみたところ、namecheapよりは安い印象。また、だいぶ頻繁に、というか間断なく対象のドメインを変えながらセールもしている印象があります。.meの価格比較でも書きましたが、2023年12月17日現在も、勿論セール(ホリデードメインセール)中です。

UIについては、新興の部類のサービスだけあって、見やすく、特に古めかしい印象も受けません。ユーザーの欲目かもしれませんが、とても使いやすいです。

またUIにもからみますが、デザインが全体的にちょうどいいピンク(Porkbunなのでそりゃそうだ感がありますが)で、マスコットのブタちゃんもドメイン毎にいろいろな格好をしているものが用意されていて、見ていて楽しいです。

短所としては、サポートは基本チャットで、電話対応はなさそうということぐらいでしょうか。
また、24時間サポートではないので、チャットで送ったらお返事のメールを待つことになる場合がたまにあります。
まあその辺は己の語学力に期待という感じ。

尚、Porkbunはサーバーサービスも展開していますが、やはりこちらも日本からわざわざ使うほどではないかな、という感じです。
メールホスティングサービスをPorkbunでとったドメインから価格度外視で使用したい場合とかぐらいでしょうか。そのあたりは利便性とのトレードオフですね。

筆者の好みはPorkbun

さて、ここまでの内容でお察しかと思いますが、私の好みはPorkbunです。
ドメインごとに描かれている豚のイラストがかわいくて…。あと絶妙なピンクで構成された見やすいUIが好感触です。
また、ドメインをあまりにも原価で提供されると不安になる性分としては、原価から+1ドル以内で更新価格を提供し、また特に新規取得の価格についてはセールをしてくれるのが安心します。
というかセールしてるドメインを見るのが結構楽しいのもあります。視覚的にちょうどよく楽しく色々さがして遊べるのはいいですね。
というわけで、おそらくこれからも.com/.net/.org以外のPorkbunで買えるドメイン(Whois PrivacyにPorkbunで対応していないものについては除きます)については、ここを使い続けると思います。

TLD-List

安いドメインを探すのに便利なのが、TLD-Listです。
要するにドメイン版価格コムみたいなもので、様々なTLDについて、その(セカンドレベル・サードレベルの)ドメインに対する様々なドメイン取得サービスの新規・更新料金・提供されているオプションを見比べることができます。
また、プロモーションコードもついていたりします。Porkbunのプロモコードもあって、私はちょっとお安くドメインを買うことができました。
ただし、このTLD-Listでの価格が安くても、そのドメイン取得サービスが信用できるかは、これも価格コムと同じくまた別問題です。
そのため、TLD-List内にあるユーザーからの評価システムのレビューを読むか、TrustPilotで調査してから判断することをお勧めします。

余談: GoDaddyについて

おすすめのサービス3つの根拠にした記事ですが、先述した当の3サービスの人気があるにも関わらず、実際のシェアはGodaddyが唯一10%以上のシェアを持っており圧倒的である、というデータがありました。
それについて、ドメインまわりを調べていて思ったことがあるので書いておきます。

結論から言うと、Godaddyはドメインのオークション機能と、そこに連携する機能が強いのが原因で、シェアが大きいのではないかと推測しています。

海外サービスでドメインを探しているとAfterMarket表記を見かけるなどして、ドメイン売買を意識することになります。
それで色々調べていたのですが、どうやらGodaddyはドメインオークションをするサイトとしてわりと代表格のようなのです。
価格推定ツールからそのままドメインを買えるようにもなっているようでして、そこまで探って、それと記事のGodaddyのシェアってもしや、と推測したわけです。
つまり、その連携機能つながりで、ドメインを売る目的でここでドメイン登録をする人が多いのではないかなと。
なんだか海外のお名前.comみたいだなとちょっと思ったりもしました。シェアが大きいためか、お名前ドットコムほどアレな広告は見かけませんけれど。
とりあえず私のGodaddyについての印象はそんな感じです。

おまけ: 特に安いドメイン

おまけとして特に安いドメインを3つご紹介します。
ちなみに他にもいろいろ安いドメインはありますが、TLDのセカンドレベルドメインではなく、.my.idとかのセカンドレベルドメインをTLD扱いしてその下層ドメインを…というちょっとややこしいやつだったりしますので、とりあえずぱっと思いつくTLD系を紹介しています。
TLD-Listでソートして遊んでみるとこのほかにもいろいろ安いドメインを見つけられることでしょう。

.ovh

OVH Cloudが所有するトップレベルドメイン、ovhドメインのセカンドレベルドメインはかなり安いです。
その価格は驚きの新規取得2.15ドル、更新料金が3.49ドル(2023年12月7日時点)です。
ただし、このように価格を確定して書けることからもわかるように、ovhのドメイン取得サービスでしか購入できません
ついでに馴染みも薄いですし、あまり見かけないドメインです。本当に「独自ドメインが欲しい」という場合には有効ですが、逆に言えばそれ以外は、という、ニッチなドメインとなります。
ちなみに私はふうせんさん経由で知りました。

.top

.topドメインのセカンドレベルドメインも格安です。Porkbunだと常に新規取得も更新も5ドルしない程度のお値段。
国別ドメインではなく汎用のドメインですので、whois privacyも設定できます。
ただその言葉故若干使い道が限られそうなところが困りもの。
また、国内だと更新料金が2千5百円ほど(お名前ドットコム)しますので、低価格で購入するにはレジストラを選ぶ必要があります。

.in系

インドの国別ドメインである.inや、.co.inも安いですし、汎用性が高いです。
ただし、基本Whois Provacyなしで使用することになる(一部サービスでは可能らしいですが…)ので、WHOISを公開してもいいのであればよい選択肢になる、といった具合になっています。

さいごに

つらつらといろいろ書いてみましたが、結論は最初の方に書いた通り、以下のようにになります。

  • .com、.net、.orgは日本国内在住なら日本のサービスで
  • 変わったドメインがちょっと高いなと思ったら海外レジストラ(ドメイン取得サービス)の値段を確認
  • .moeは為替次第
  • Cloudflareとの結びつきを重視するならCloudflare Registrarで
  • 海外レジストラもいいぞ

というわけで、どうしても言語の壁というのはありますが、幸い英語は義務教育ですから、使うと決めると案外簡単だと思います。
海外レジストラ、みんなも使うとたのしいよ…と沼に引きずり込めればいいなと願いつつ、長い文章をお読みいただきまして、ありがとうございました。

明日18日はウユミナさんの「とある会社のネットワークで管理者ごと閉め出して全ネットワークを停止させたお話をします」だそうです。字面からして迫力満点だあ…。

脚注
  1. 本題ではないので省略しますが、国際組織とか規格とか上位レジストラとかいろいろ絡んでくるので、それこそGoogleとかAmazonとかのかなり大きな会社でないと実質無理です。 ↩︎

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