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「自走できるエンジニア」とは

2023/10/28に公開

最近、「自走できるエンジニア」といった言葉を聞く。
自走できるエンジニアとは、自走できるエンジニアは何が良いのかについて考える。

「自走」とは

Googleで「自走」を調べる

《名》
他から牽引(けんいん)されなくても、それ自体に走る装置を備えること。
「―砲」

《名・ス自》
自分で動いて移動すること。
 「車椅子で―する」

他の人に引かれない状態で走れるといった意味。

「自走できるエンジニア」の「自走」は「走る」の意味ではなく、「勉強」の意味で利用されているので「自走できるエンジニア」は「他の人に指示されなくても、自ら勉強できるエンジニア」の意味になりそう。

※ここでの「自走」については、他に人に教えてもらうことも意味していて、自ら研究し答えを見つけるのではない。

自走できるエンジニアとは

他の人に指示されなくても、自ら勉強するためには

  1. 自分の能力を把握や課題を発見する
  2. 何を勉強すべきか、解決するためにはどうするべきかを決める
  3. 自分で決めた内容を実際に行動する

のステップを踏み、これを繰り返す必要がある。
勉強する内容は、自分に足りない知識や単純に興味のある技術などがあげられる。

内発的動機づけと外発的動機づけ

自ら勉強する際の動機は、大きく二つに分けられるといわれている。内発的動機づけ外発的動機づけである。

内発的動機づけ

内発的動機づけとは、好奇心や興味、探求心、向上心など、本人の内部要因から発生した動機のこと。行動自体が目的のため、行動することによって更に上を目指そうとモチベーションがわきやすくなる。

外発的動機づけ

外発的動機づけとは、行動そのものではなく、評価、成果に対する報酬、逆にできなかったときの懲罰など、外部要因から発生する動機づけのこと。評価や報酬などの目標を達すると動機がなくなり、モチベーションの維持が難しくなる。

「外発的動機づけ」は長期的に維持することが難しく、「内発的動機づけ」の方が多くの場合にとって良い。短期的に資格などを取得し勉強しても、長期的に勉強を続けられるかは別の話である。

内発的動機づけは、自らの意思によるものなので、他の人から簡単に変えられるものではない。

自走できるエンジニアの良い点

①自ら勉強し、技術を身に着けたエンジニア
②他の人から指示され、技術を身に着けたエンジニア

この両者がいるとき、身に着けた技術が同レベルの場合、大きな差は無いように思える。しかし、ここには大きな壁があると考える。
それは、②のエンジニアは、指示者に依存していることにある。指示によって、技術の内容、レベルが変わってしまう。指示者が有能であれば、大きく成長するが、無能であれば、成長できないことになる。また、指示を出すための負担を他人に強いている。

①のエンジニアは、短期的には勉強の効率が悪いこともあるかもしれない。しかし長期的に見れば、軌道修正しながら安定的に成長することが期待できる。

まとめ

  • 「自走できるエンジニア」は、自分で課題の発見・解決を自分で行うことができ、長期的に安定して成長していくことが期待できる。
  • 「自走できるエンジニア」は、内発的動機づけによって自ら勉強しているエンジニアである。

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