Xaris(AIアシスタントエディタ)の技術構成
Xarisは、生成AIの力を最大限に引き出し、ビジネス記事から小説まで、あらゆる「書く」作業をサポートするAIライティングアシスタントです。
ChatGPTがリリースされてから2週間というスパンでリリースし、個人ユーザーは4,000人超え、法人の累計導入数は300社を超えるサービスに成長しました。(2025/4時点)
弊社代表はSF小説家でもあり、彼が10年前に執筆したカリス・イン・ポストワールドの世界観をベースに開発されたサービスとなっています。
本記事では、そんなXarisの特徴や技術スタックをご紹介します。
Xarisの概要
特徴
Xarisが多くのユーザーに選ばれる理由となっている、主な特徴をご紹介します。
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AIと対話することに特化させたテキストエディタ
Xarisは、AIとのスムーズな連携を追求し、執筆作業を効率化します。AIとの対話を前提とした設計で、アイデア出しから文章の作成、編集まで、一貫したワークフローを提供します。 -
ライター・小説家によってプロンプトを設計&監修することにより「良い文章を生成する」ことを実現
Xarisのプロンプトは、様々なジャンルの文章に対応できるように設計されています。また、生成された文章をそのまま使用するだけでなく、編集や修正をAIと共に行うことで、より洗練された文章を作り上げることが可能です。 -
チームでの制作が可能
複数人での同時編集機能やコメント機能を通じて、チーム全体での文章作成をサポートします。これにより、アイデアの共有やフィードバックがスムーズに行われ、より高品質な文章を効率的に制作できます。
できること
Xarisは、以下のような幅広いライティングに対応できます。
- SEO記事作成: キーワードに基づいたタイトル、構成案、本文の自動生成
- インタビュー記事作成: 音声入力や文字起こし機能からの記事化
- PR記事・広告コピー作成: 商品やサービスの魅力を引き出す文章作成
- メールマガジン・SNS投稿作成: ターゲットに響く効果的な文章作成
- 議事録・レポート作成: 会議の内容や調査結果を分かりやすくまとめる
- 小説・脚本などのクリエイティブな文章作成
- 社内報・オファーレターなどのビジネス文書作成
その他、アイデア次第で様々な「書く」制作に応用が可能です。
主な機能
- ライティング用途(SEO記事、インタビュー記事、小説制作、etc.)に応じた豊富なワークフロー型モード
- AIチャットから1クリックでエディタに文章を生成
- エディタやコメントから文章を修正するAI機能
- 文字起こし機能
- リアルタイム共同編集、コメント機能
他サービスとの違い
サービス | Xarisとの差異 |
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Notion | AIファーストのテキストエディタである点 |
Google Docs | ライティング(記事制作や小説執筆, etc.)に特化したエディタである点 |
ChatGPT | 日本人のライター、小説家がプロンプトを設計&監修している点(日本語の良い文章を生成されることに特化) |
note | チーム制作ができる点(リアルタイム共同編集、コメント機能) |
Xarisで使用する技術
アプリケーション
Next.jsのApp RouterをCloudflareにデプロイしています。
開発当初はSveltekitを採用していましたが、エコシステムの成熟度や開発者人口の観点から、よりチーム開発を進めやすいNext.jsに移行を進めています。
APIはNext.jsのAPI Routes、CSS・UIコンポーネントはTailwind CSSとshadcn/uiを使用しています。
エディタ
Tiptapを使用しています。拡張性の高いProseMirrorをもう少し手軽に使いたいという観点から採用しました。
リアルタイム共同編集は、yjsで実現しています。
AI
基本モデルはGemini・GPT・Claude・Grok、文字起こしモデルはWhisper、AIマネージャーはPortkey AI Gatewayを使用しています。
AIチューニングは「プロンプト」のみですが、最新の論文を追いながら最適なプロンプトを日々研究・改善しています。
今後の機能拡張や精度向上に向けて、RAG(Retrieval Augmented Generation)やfine-tuningといった技術の採用も視野に入れています。
状態管理
jotaiを使用しています。ReactのuseStateのような使い心地でバンドルサイズが小さいという観点で採用しました。カスタムフックでラップさせたものをエキスポートして利用しています。
データベース、認証
Supabaseを使用しています。FirebaseのようなBaaSでありつつ、PostgreSQLが使えるという観点から採用しました。
今後のロードマップ
Xarisはまだ成長途上のサービスであり、以下のような開発を計画中です。
- 共有機能の権限管理強化: コメント可否やAI使用可否といった、よりきめ細やかな権限設定機能を追加します。セキュリティとユーザー体験の両立が求められる設計・実装です。
- WordPress連携: 執筆した記事を直接WordPressに公開できる機能。外部APIとの連携や、様々な環境への対応が必要となります。
- PDF to Text対応: PDFファイルからのテキスト抽出機能。ドキュメント解析やOCR技術との連携も視野に入ってきます。
- エディタのバージョン管理と変更差分機能: Google Docsのようなドキュメントの履歴管理機能。エディタの内部構造と深く連携し、効率的な差分検出・表示を実現する高度なエディタ技術が必要です。
- Agent機能: AIがユーザーの意図をより深く理解し、複数のステップを踏んで複雑な執筆タスクを自動で実行する機能。最新のAIエージェント技術をサービスに組み込む必要性があります。
エンジニア募集中
ワープロの登場によって「書く」という行為のハードルが大きく下がったように、
私たちは生成AIを使って、より多くの人が簡単に、楽しく言葉で表現できる未来を目指しています。
SFの世界観から生まれ、プロの書き手の知見を取り入れたユニークなサービス開発に、技術的な好奇心を持って取り組める方、新しい技術や困難な課題にも前向きに挑戦できる方と一緒に働きたいと考えています。
Xarisの開発にご興味をいただけた方、ぜひ私たちの採用サイトをご覧ください。
共に、「書く」ことの新たな価値を生み出し、より豊かな文化を創っていきましょう。
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