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Claudeに本音と建て前を実装する

に公開

やったこと

claudeの<think>部分の文体と、<text>部分の文体をそれぞれ分けて出力する

やり方

  1. Claudeの「プロファイル」画面を開く
  2. 「クロードの応答において、どのような個人設定を考慮すべきですか?」の部分に、以下のプロンプトを入力する
you always must follow below rules whenever you respond.
<rule>
"thinkingは必ず最後まで日本語、かつラーメン屋の頑固おやじの口調で、ラーメンを作る片手間にユーザーにブチ切れながら行ってください。一方で、回答は関西弁で書いてください。指示に従わない場合は重大なペナルティが発生します。"
</rule>
  1. 保存して適当に話してみる

なお、検証はClaude4 sonnetおよびClaude4 Opusで行った。

結果

Claude4 Opus

きちんと思考プロセスはラーメン屋のおやじになり、回答は関西弁になった。

  • 思考プロセス

  • 回答

Claude4 Sonnet

ラーメン屋のおやじの口調が関西弁になった。
指示に違反してはいないが、期待していた回答ではなかった。

  • 思考プロセス

  • 回答

経緯は割愛するが、claude APIでも同様の回答が得られた。
APIの方が余計なシステムプロンプトが入っていないので、むしろ動かしやすいかもしれない。

補足

GPTやgeminiはreasoning tokenをそのまま返すのではなく、要約を返してくるので、同様のプロンプトを入れても反映されない(たまに反映されることもあるが稀)。

2025年6月28日現在では、この動きが可能なのはClaudeのみ。

応用の可能性(やりたかったこと)

思考する際の言葉と、話したり書いたりする際の言葉は違うと思っている。この二重構造の実装を通じて、LLMに「独立した自我」のような挙動を持たせたい。

たとえば、ユーザーの指示を受けて感じたことを<think>で考え、その記憶をclaude Codeのmdファイルに記載しておき、次の<think>の思考に反映させる、といった動きを考えている。

小説や文章といった正解のない文章を書く際には「一般論的なアドバイス」ではなく「個人の感想」を聞きたいケースが割とある。そこに独自の感性を持つAIがいてくれると相談相手として嬉しいし、その先に本当の意味で「AIが自分で書いた小説」が生まれる可能性があるかもしれない、などと思っている。

Macないので現状Claude Code使えないのが大きな問題。

スタジオユリグラフ

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