Quasar CLIの使い方
はじめに
Quasar framework が提供している Quasar CLI の使い方をまとめます。Quasar framework は Nuxt などの有名フレームワークの Vue3 対応が遅れる中、いの一番に Vue3 対応を果たしたフレームワークです。デフォルトでマルチプラットフォームに対応するために capacitor や electron などのプラットフォームに対応しています。また、UI コンポーネントも豊富に用意されています。ただし、日本語のドキュメントが少ないためか、国内だと使用している人はそれほどいません。
ここでは、Quasar を使用する上で必要な Quasar CLI の使い方を簡単にですがまとめます。
Quasar CLI とは
Quasar framework で提供されている CLI ツールです。基本的には Nuxt や vue/cli と同じようなものです。Quasar はよく UI コンポーネントとして紹介されますが、実際は Nuxt などと似たようなフレームワークです。そこに高機能 UI コンポーネントがくっついているというのが正しいです。
コマンド一覧
$ quasar
Example usage
$ quasar <command> <options>
Help for a command
$ quasar <command> --help
$ quasar <command> -h
Options
--version, -v Print Quasar App CLI version バージョン表示
Commands
dev, d Start a dev server for your App 開発サーバー起動
build, b Build your app for production ビルド
clean, c Clean all build artifacts クリーン
new, n Quickly scaffold page/layout/component/... vue file 色々なファイルを作成
mode, m Add/remove Quasar Modes for your App モードの追加・削除
inspect Inspect Vite/esbuild configs used under the hood Vite/esbuild の設定を確認
- keeps into account your quasar.config.js and your installed App Extensions quasar.config.js とインストールされている App Extensions を考慮
ext, e Manage Quasar App Extensions. App Extension の管理
run, r Run specific command provided by an installed Quasar App Extension App Extension で提供されるコマンドの実行
describe Describe a Quasar API (component) Quasar API (component) の説明
test, t Run @quasar/testing App Extension command
- requires @quasar/testing App Extension to be installed @quasar/testing App Extension がインストールされている必要があります
- this is an alias command for convenience purposes 便利なエイリアスコマンドです
info, i Display info about your machine and your App 環境情報表示
help, h Displays this message ヘルプ表示
If the specified command is not found, then "quasar run" will be executed with the provided arguments. 指定されたコマンドが見つからない場合は、指定された引数で "quasar run" が実行されます。
Commands supplied by @quasar/cli global installation( @quasar/cli グローバルインストールで提供されるコマンド ):
upgrade Check (and optionally) upgrade Quasar packages from a Quasar project folder Quasar パッケージのアップグレード
serve Create an ad-hoc server on App's distributables 作成したアプリの配布用ファイルをサーバー起動
インストール・プロジェクト作成
以下のコマンドでインストール・プロジェクト作成できます。
また、インストールには以下の要件があります。
- Node 12+ は Webpack 用の Quasar CLI に、Node 14+ は Vite 用の Quasar CLI に必要です。
- Yarn v1 (強く推奨)、PNPM、または NPM が必要です。
yarn global add @quasar/cli
yarn create quasar
# or:
npm i -g @quasar/cli
npm init quasar
# or:
pnpm add -g @quasar/cli # experimental support
pnpm create quasar # experimental support
ビルド・ローカル起動
以下のコマンドでプロジェクトをローカル起動できます。
quasar build # ビルド
quasar dev # ローカル起動
また、ビルドコマンドでは、以下のオプションがあります。デフォルトでは SPA モードでビルドされます。
quasar build -m pwa # PWA モードでビルド
quasar build -m spa # SPA モードでビルド
quasar build -m ssr # SSR モードでビルド
quasar build -m capacitor -T [ios|android] # Capacitor モードでビルド ios or android
quasar build -m electron # Electron モードでビルド
サーバ起動
以下のコマンドで、本番環境でも使用可能なサーバが起動します。
quasar serve
何も考えたくない場合は以下の通り
# --port <port_number> でポート番号を指定できます
# --cors で 全てのオリジンを許可します。
quasar serve --port <port_number> --cors
拡張機能
Quasar の拡張機能を追加するには以下のコマンドを使用すると便利です。
以下はテスト用の拡張機能を追加する例です。
quasar ext add @quasar/testing
削除は以下の通り。
quasar ext remove @quasar/testing
拡張機能は以下の URL で確認できます。
リソース追加
自分はあまり使用しませんが、以下のコマンドにて、リソースを追加できます。
quasar new <p|page> [-f <option>] <page_file_name> # ページを追加
quasar new <l|layout> [-f <option>] <layout_file_name> # レイアウトを追加
quasar new <c|component> [-f <option>] <component_file_name> # コンポーネントを追加
quasar new <b|boot> [-f ts] <boot_name> # ブートファイル(ライブラリ初期化用ファイル)を追加
quasar new <s|store> [-f ts] <store_module_name> # ストアモジュールを追加
quasar new ssrmiddleware [-f ts] <middleware_name> # SSR ミドルウェアを追加
おわりに
以上、Quasar CLI の紹介でした。個人的に好きなフレームワークなので、使用してくれる人が増えると嬉しいです。
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