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動画生成AI「Runway」(Gen-4含む)の料金プランと機能のまとめ

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はじめに

最近では、生成AIが静的なものだけでなく動的なものも作り出す時代になってきました。中でも注目を集めているのが、Webブラウザ上で動画を生成・編集できるAI「Runway」です。この記事では、Runwayの公式ドキュメントをもとに、主要なモデルや機能、料金プランを整理して紹介します。2025年10月時点では日本語対応がされていませんが、ソフトをインストールせずに利用できる点や、画像・テキストから動画を生成・編集できる点が大きな特徴です。

1.料金プラン

Runwayの料金プランについては、こちらの公式ページに案内があります。Runwayでは、生成・編集の処理に応じて「クレジット」と呼ばれる仮想通貨的な単位を消費します。無料プランには初回限定125クレジットが付与され、有効期限はありません。Standard・Pro・Unlimitedプランでは、毎月一定のクレジットが付与されますが、翌月への繰り越しは不可です。年間契約を選ぶと月額料金が20%割引になります。

プラン名 月額料金
(1ユーザーあたり・
年間契約払い時)
月間クレジット
(目安)
主な特徴/機能
Free $0 125 クレジット
(初回のみ)
試用・体験用。ウォーターマーク付き出力、
解像度・機能制限あり。
Standard $12/月 約 625
クレジット
Freeプランの機能に加え、1080p出力
対応、ウォーターマーク除去、より高速・
高品質生成が可能。
Pro $28/月 約 2,250
クレジット
Standardの上位版。4K出力、優先キュー、
カスタム音声作成機能などプロ向け
機能あり。
Unlimited $76/月 約 2,250
クレジット
「Explore Mode」による事実上の無制限
生成(ただし生成時間・同時実行数の制限
あり)を備えた大規模・高頻度利用向け。
Enterprise カスタム料金
(見積り制)
カスタマイズ
内容に依る
大規模組織・チーム向け。専用SLA、
チーム管理、API統合、カスタム環境など。

2.モデル・機能

Runwayで使用できるモデルは大きく「Gen-3」と「Gen-4」の2種類があります。Gen-3でもテキストや画像から動画を生成することができますが、Gen-4では「同じキャラクターが複数カットをまたいで出る」「シーンがつながる」などの一貫性が向上しています。

また、「Gen-3」にも「Gen-4」にも「Turbo版」と「標準版」があります。まずはTurbo版で生成を試し、その結果が期待に達しない場合に 標準版に切り替えることを推奨されています。Turbo版は、クレジット消費が少なく、生成速度が速いため、アイデアを素早く反復して試すのに適しています。一方、標準版は、より高いクレジット消費ですが、品質・動き・スタイルの再現・制御性で優れている可能性があります。

2-1.Gen-4系モデル・機能

2-1-1.動画生成モデル・機能

モデル・機能 目的・用途 入力 消費クレジット数
(1秒あたり)
Gen‑4 Video
(標準版)
画像+テキストから新規動画を
生成し、キャラクターや環境の
一貫性を向上させるモデル。
参照画像+テキスト
プロンプト
12 クレジット
Gen-4 Video
(Turbo版)
Gen-4 Video の高速・低コスト版。
検証・素早い反復用途向きのモデル。
参照画像+テキスト
プロンプト
5 クレジット
Gen‑4 Aleph 既存の動画素材を編集(オブジェ
クト追加・削除、視点変更、環境
変化など)するためモデル。
動画(+テキスト
プロンプト・参照画像)
15 クレジット
Act‑Two キャラクター(静止画像または
動画)に対して、別動画の動きを
転写し、動き・表情を付与する機能。
動画 + キャラクター
(画像または動画)
5 クレジット
(最低3秒=15
クレジット)

2-1-2.画像・その他生成モデル・機能

モデル・機能 目的・用途 入力 消費クレジット数
(1秒あたり)
Gen‑4 Image テキスト(+参照画像)から
静止画を生成するモデル。
テキストプロンプト
(+場合により参照画像)
標準版:5~8
クレジット
(解像度による)。
Turbo版
:2クレジット。
Gen‑4 Image
References
参照画像を用いて、“世界観の
一貫性” を保つための機能。
1~複数枚の参照画像
+テキストプロンプト
5~8クレジット
(解像度による)
Gen‑4
Chat Mode
モデルとのチャット形式の
インターフェースを使って
創作支援(プロンプト設計など)
を行う機能。
テキスト会話
(+必要に応じて画像)
不明

2-2.Gen-3系モデル・機能

モデル・機能 目的・用途 入力 消費クレジット数
(1秒あたり)
Gen‑3 Alpha テキスト・画像・動画入力から
動画生成が可能な旧モデル。
画像または動画
+テキスト
プロンプト
10 クレジット
Gen‑3 Alpha Turbo Gen-3 Alphaの高速・低コスト
版の反復・テスト用モデル。
画像+テキスト
プロンプト
5 クレジット
Act‑One
on Gen-3 Alpha
キャラクター画像を元に演技を
付与する旧機能
(Act-Two の前身)。
演技動画
+キャラクター
画像
不明
Keyframes
on Gen-3
動画生成時に「開始・中間・
終了フレーム」を指定し、動き
や変化を制御するための機能。
画像(1~3枚)
+テキスト
プロンプト
Turbo版:
5 クレジット
通常版:
10クレジット
Camera Control
on Gen-3 Alpha Turbo
カメラの移動・ズームなどを
指定して動画生成を制御
する機能。
画像+テキスト
プロンプト+
カメラ動作設定
Turbo版:
5 クレジット
Expand Video
on Gen-3 Alpha Turbo
既存動画を枠の外側まで
拡張し、異なるアスペクト比
や構図へ変換する機能。
動画 入力5秒以下
=25クレジット
5秒超10秒
=50クレジット
Video to Video
on Gen-3 Alpha or Turbo
既存動画のスタイル変更・
動きの変化・変換を行う機能。
動画
+テキスト
プロンプト・
スタイル設定
Turbo版:
5クレジット
通常版:
10クレジット

2-3. その他機能

モデル・機能 目的・用途 入力 消費クレジット数
Lip Sync 静止画または動画の顔を
話しているように動かす機能。
画像または動画
+音声または
テキスト
スクリプト
50文字あたり:
1クレジット
3秒の音声生成:
1クレジット
Generate Speech テキスト入力を音声に変換する機能。 テキスト
スクリプト
50文字あたり:
1 クレジット
Custom Voice 自分または許可を得た他人の声を
トレーニングして、テキスト入力から
その声で音声生成できる機能。
録音された音声
サンプル(2〜
5分)+名前付け
トレーニングに
300 クレジット
Voice Verification カスタム音声を作成・使用するために、
その声の所有・同意があるか
確認する検証機能。
録音(スクリ
プト読み上げ)
不明

おわりに

動画生成AIといえばSoraが話題ですが、Runwayは「生成+編集+カスタマイズ」が一体化している点が特徴です。素材作成から仕上げまでWebブラウザだけで完結できる手軽さは、クリエイターにとって大きな強みです。今後、日本語対応やAPI連携が進めば、映像制作の常識をさらに変えていくかもしれません。

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