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Snowflake ダッシュボードは結構良いぞ...!

2024/07/02に公開

こんにちは! スターフェスティバルの@koonagiです。

最近、Snowflakeのダッシュボードを使い始めました。ユースケースによっては非常に便利だったので、紹介します。

Snowflakeダッシュボードとは

はじめに、Snowflakeダッシュボードとは、Snowflake上でチャートを使ってクエリ結果を視覚化・共有できる機能となります。2024年7月時点で下記のようなチャートを利用可能です。機能自体はかなりシンプルな作りになっていて、Y軸を固定するなどのあまり細かい調整などはできません。

  • ライン
  • バー
  • 散布図
  • ヒートグリッド
  • スコアカード

※イメージ図

ワークシート上でクエリ結果をチャートで視覚化できるのですが、ダッシュボードはそれをまとめるような機能ですね。

機能の詳細が気になる方は、Truestarさんのブログがわかりやすいのでぜひご参照ください。
【Snowflake】Snowsightのダッシュボードを使ってみた

ダッシュボードの利用シーン

弊社ではLookerやTableauを使ってモニタリングや分析を行っていますが、、「他チームからの分析依頼の結果共有」にSnowflakeダッシュボードをBIとして利用して便利だと感じ、最近良く使っています。

これまで分析依頼が来た際は、結果をスプレッドシートに添付して渡したり、Looker Studioで可視化して渡したりしていました。しかし、再度おなじような依頼が来た際に実行条件を調べる手間がかかったり、BIツールのセットアップに時間がかかっていました。

分析結果を共有するのにSnowflakeダッシュボードを使い始めてからは以下のような理由でかなり業務効率が良くなったように感じています。

  • 抽出条件の履歴が残る ため、再度依頼が来た際にも過去の条件をすぐに確認できる。
  • Snowflake上で可視化するため、データの可視化が迅速に行えるため楽。
  • 別のチームへ分析結果の共有が容易

抽出条件の履歴が残る

データ抽出や分析は様々なチームから依頼が来るため、どの条件で抽出したかを思い出したり、メモを探すのが大変です。しかし、ダッシュボード化しておくことで、SQLを確認でき、過去の依頼条件をすぐに把握できます。これにより、条件を探す手間が省けます。

さらに、依頼元のチームにエンジニアやSQLを読めるPdMがいる場合、そのSQLを使って自分たちで条件を変更できるため、情報共有の工数も削減できます。

SQLはチャート右上のボタンから「クエリを編集」から見ることができます。

ダッシュボードを管理する

別のチームへ分析結果の共有が容易

ここは使ってみて後から気がついたことなのですが、ダッシュボード化しておくことで、Snowflakeを利用している他のチームにも分析結果を簡単に共有できます。各チームが顧客を理解したり現状をモニタリングするために様々な数値を見ていますが、他のチームの分析結果を閲覧することで新たな気づきを得られることがあります。同様の分析や抽出依頼があった際に「参考になりそうな数値がすでにXXチームで分析していますので、こちらご確認ください」とダッシュボードの権限を渡すことができるため、これも大きなメリットです。

共有はダッシュボード右上の「共有」から実施可能です。データ可視化するには、テーブルの参照権限が必要なので、あらかじめロールにテーブルの参照権限を付与してください。

ダッシュボードを共有する

さいごに

チームで継続的にKPIをモニタリングする用途には、BIとしての機能がシンプルなため対応が難しい場合がありますが、分析結果の共有のようなライフサイクルの短い用途では、履歴が保存できたり、分析結果を簡単に図式化できるため非常に便利だと感じました。

Streamlitもリリースされたので、Snowflakeダッシュボードを利用されている方は少ないかもしれませんが、実際に使ってみると活かせるユースケースがあるので一度触ってみてはいかがでしょうか。

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