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Looker Studioで描画を高速化して、快適なダッシュボードを作る

2024/12/03に公開

こんにちは。
スターフェスティバルの山崎です🐈

今回はゆるめなTipsの記事です。

今期から弊社主要サービスのごちクルの取扱高や注文数、WEBの数値など各種数値を全社で見れるようにLooker Studioのダッシュボードを使って整備しました。

はじめに作ったダッシュボードだと描画がめちゃくちゃ遅く、パッと数値を把握したいという利用者の気持ちからは、かけ離れている状況でこれは利用が進まなそう、、、という状況でした。

色々調べてみるとLooker Studioのデータ抽出機能を使えば早くなるとわかり、実際に使ってみるととても快適なダッシュボードになったので機能紹介をします!!
データ抽出機能めっちゃいいぞ...!!!

データ抽出とは

Looker Studioの「データ抽出」機能は、データソースから特定のフィールドや期間のデータを事前に抽出し、Looker Studio内に保存することで、レポートのパフォーマンスを向上させる機能です。
Amazon Quicksightの機能でいうとSPICEがイメージ近いと思います。

パフォーマンス向上のためにデータを抽出する

■ 通常のデータソースの場合

通常、Looker Studioはレポート表示時にキャッシュを確認し、キャッシュが存在しない場合はデータソースにクエリを実行します。クエリが重い場合やキャッシュが無効になっている場合、結果が表示されるまで時間がかかってしまいます。

参考: データの更新頻度を管理する

■ データ抽出の場合

データ抽出機能を利用すると、キャッシュが無効でもデータソースに再度アクセスせず、抽出済みデータからレポートを描画します。そのため、毎回爆速でレポートが表示されます。ただ、データソースが更新された場合、その変更はデータ抽出を手動または自動で更新したタイミングで反映されるため、データの鮮度は通常のデータソースと比較して低下するので注意してください。

機能比較

特徴 通常のデータソース データ抽出
データ取得方法 ライブ接続 事前に抽出して保存
パフォーマンス クエリ内容に依存 高速(抽出済みデータを使用)
データの鮮度 常に最新 更新タイミングに依存
データ更新の手間 特になし 手動または自動更新の設定が必要
データサイズの制限 なし 最大100MB

データ抽出機能利用の注意点

  • データ量の上限が100MBまで
    • データ量が多い場合は、データ抽出を分ける必要があります
  • 自動更新に頻度が最短で1日に1回まで
    • 1日1回以上の頻度で更新したい場合は、データ抽出は使えなさそう..?
    • 複数のデータ抽出に分けるとか考えたけど、ダッシュボード側のデータソースを動的に変えるって現実的に難しそうだなと。
  • 弊社環境だけかもですが、たまに一部のデータのロードが失敗してデータが読み込めなくなることがある。
    • データ抽出を手動実行して再ロードすると殆どの場合治ります。同じような状況があれば、まず再ロードしてみてください!

(参考)設定方法

※ 更新頻度は日時、週次、月次が選べます。
※ 手動更新する場合は、保存して抽出をしてください。設定変更をしていなくても、再度データ抽出が走ります。

最後に

Google Workspaceをご利用の方の中には、Looker StudioをBIツールとして活用されている方も多いかと思いますが、爆速になるのでまだ使ってない方はデータ抽出機能使ってみてください。私はこの機能のお陰で、Looker Studioがかなり好きになりました。

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