スクラムフェス大阪2024に参加しました
はじめに
今年からスクラムマスターをさせてもらってます、かずおです。
スクラムフェス大阪2024に聴講のみで現地参加させていただきました。
参加の目的
今までは本で読んだ内容や日々の経験からスクラムを運営してきました。イベントに現地参加することで先駆者からヒントを得られ、チームに良いフィードバックができるのではと思い参加しました。
参加記
1日目
イケマン カンファレンスホールという大阪市のイベント会場で開催されました。
イケマン カンファレンスホールのあるビル
スポンサーさんたち
受け付けを済ませるとネームカードを書きました。
ネームカード、たこ焼きが浮いてる
オンラインとオフラインのハイブリッド開催ということで、現地会場は思っていたよりもコンパクトな会場でした。今回はスクラムフェス大阪として開催されていますが、各地のスクラムコミュニティでも会場を設け、各地の人たちはそこに集まって講演を聞いたり、そこから発表したりされていました。
スクラムフェス大阪用のDiscordサーバーに事前に入れていただいてました。そこで事務連絡や、全国各地の会場の発表が見れるZoomURLが発行されているという感じでした。発表中はDiscordのチャットがワイワイ盛り上がっていました。
僕は名古屋から大阪で現地参加したのですが、三河会場もあったようなので、そこからオンライン参加という選択肢も取れたかもなと思ったりしました。
オフラインとオンラインのハイブリッド開催
1日目は16:30からイベントが始まり、オープニングとKeynote以外の講演は2日目というイベントスケジュールでした。
Minoru YOKOMICHI - Keynote: 「出世」を目指そう、 もとい、マネジングアップしよう
05:15 - 06:15 PM JST
「マネジングアップ」というキーワードを軸に講演されたKeynoteでした。
仕事で発生する上司と部下のコミュニケーションにおいて、部下から率先して情報を共有すべきシーンは少なくありません。「マネージング・アップ(managing up)」とは、そのような部下から上司への積極的な働きかけを指します。
決して上司に媚を売ることではなく、上司の立場や性格、求められていることなどを理解した上で、部下から働きかけることにより、お互いが信頼できる良好な関係を目指します。
チームで仕事をする中で横同士のサポートは普段やっていますが、「マネジングアップ」はあまり意識されていないと思います。昨今はなんでもパワハラになってしまうので、部下から上司に働きかけができる人は、上司にとってめちゃくちゃありがたいんだろうなと改めて気づかせてくれる講演でした。
僕はスクラムマスターとして、「マネジメントアップ」が自然に行われるように促せると今よりももっといいチームになって、成果も最大化する方向に向かうんだろうなと気づくことができました。
Networking Party
大阪会場ではすぐ近くの中華で懇親会が行われました。全国各地の会場でもそれぞれで飲み会が行われていたようです。
ぼっち参加だったので全員初対面でしたが、スクラム何年もやってるよって方、新卒3ヶ月目ですって方、同世代でバリバリスクラムマスターやってる方とかとかとお話しできました。
新米スクラムマスターとしていろいろ質問させてもらいましたが、端的にまとめると「スクラムガイド全然読んでないでしょ?まずはあれを読み込んだ方がいいよ。あれが聖書だから。」と同世代でバリバリスクラムマスターをやっている方にズバッと言われました。図星だったので胸が痛くなりました、、、精進します、、、
あとスクラムメンバーでスクラムガイド輪読するのもおすすめしてもらったので、近いうちにやろうと思いました!あとあと、スクラム何年もやってるよって方からスクラムチーム用セルフチェックリストなるものをおすすめしてもらったので、これも試しにやってみたいと思いました。
2日目
2日目はたくさんの発表が並列でされるので、どの発表を聞くか事前に選んでおきました。当日見たかった発表がたくさんありましたが、いずれかアーカイブで見れるようなので後日視聴しようと思います。
Takahito Hirakawa / Daisuke Kasuya / Kazunori Morita / Minoru YOKOMICHI - プロダクトオーナーとその支援者による座談会
10:00 - 10:45 AM JST
なぜ聴講したのか
せっかく大阪現地参加しているので、午前中は会場で聞ける座談会に参加しました。
メモ
様々な業界の経験がある方達が話されていたので、ゲーム開発大変そうだなとか、規模めちゃくちゃ大きいなとか、普通に楽しく聞いてました。
話の途中で「スクラムってよく考えられてるよね。スクラムチームに専任でスクラムマスターっていう客観視できる人がいるのいいね」と話題になっていて、僕は現在開発とスクラムマスターの兼任をしちゃってるなーと思いました。
そこで座談会後に直接質問したところ、「客観的な視点を持つために、スプリントイベントの際にはスクラムマスターっていうタスキをつける(半分冗談)。複数スクラムチームなら別のチームのスクラムマスターになる」等、具体的なアドバイスをいただきました。現地で話を聞いてみると意外と開発とスクラムマスター兼任のところは多く、各社工夫されているのがわかりました。
Junki Kosaka - スクラムマスターの「真のリーダー」について考える
01:00 - 01:45 PM JST
午後はオンラインで全国各地の講演を聞きました。
なぜ聴講したのか
社外のスクラムマスターの方はどんな考えでスクラムマスターという役割に取り組んでいるのかを知りたくて聴講しました。
メモ
発表者の考えるスクラムマスターの定義を知ることで、スクラムガイドを超えたそれぞれのスクラムマスターの解釈に触れることができました。スクラムチームの成功だけでなく、その上の組織、企業が成功するまでを視野に入れて行動するという考えに共感しました。
また、ブルーロックというサッカー漫画の絵心甚八というキャラクターがめっちゃスクラムマスターだよね、という話をスライドの各所で紹介されていたので、アニメを数話見て勉強しました。
Keisuke Wada - 感情知性を高めて、達人アジャイルコーチ・スクラムマスターになろう!
02:00 - 02:45 PM JST
なぜ聴講したのか
スクラムマスターとして成長するため、将来的に複数スクラムチームになった時に社内のアジャイルコーチとして、どのように成長してばいいかのヒントになるかと思い聴講させていただきました。
メモ
Agile Coaching Growth Wheel(ACGW)というアジャイルコーチに求められる能力・行動特性をまとめたモデルと、そのコアである感情知性の高め方について学ぶことができました。感情知性を高めることは後天的にも可能で、その能力を使って自分自身もチームメンバーもポジティブな感情を引き出すことが、アジャイルコーチ、スクラムマスターに求められる重要なスキルと理解できました。
講演を通して思いやりのコーチングに興味を持ったので勉強して、仕事とプライベートに生かしたいと思いました。
Makoto Arata - スタートアップ企業が実践する「身の丈スクラム」の現在地
03:00 - 03:45 PM JST
なぜ聴講したのか
企業規模は違えど、スタートアップでWeb開発でスクラムを実践している、かつ僕たちも「スクラムガイドどおりに実践ができている」とは言えない状態なので、どのようにスクラムを実践しているのか気になり聴講させていただきました。
メモ
共感できる内容もたくさんありましたが、スライドで問題として取り上げられていることを僕たちチームでは問題と認識していなかったというところもあったり、非常に参考になる講演でした。迷った時にしっかりとスクラムガイドに立ち返って、その上で改善案を出しているのは参考にできそうだと思ったので実践したいと思います。
最後にすごく面白そうなイベントの宣伝がありましたが、地方なので参加できなさそうなのと、そもそももう定員オーバーなのだそうで残念です。資料が公開されたら見たいなと思っています。
Yusuke Amano - Columinity (旧Scrum Team Survey) を使ってチームの継続的な改善活動を始めるためのワークショップ
03:25 - 04:55 PM JST
なぜ聴講したのか
最後に駆け込みで時間が被っていましたが、天野さんの講演を一部拝見させていただきました。天野さんは弊社の親会社の株式会社スタメンのアジャイルコーチをされていた方で、一方的に認知していたので拝見させていただきました。
メモ
途中から参加したのですが、発表内容はワークショップではなくツールの紹介でした。チームの状態を可視化することができるらしく、この手のツールは今のチームで使ったことがないので試してみるとみんな楽しめるかもなと思いました。
まとめ
Webエンジニアとしてカンファレンスに参加するのは初めてでしたが、熱量のある方々や似た状況の人たちからヒントを得られるいい機会でした。
今回学んだ内容をチームに還元して、より良いチーム開発ができるように努めていきます。
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