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【読書感想】ノンデザイナーズ・デザインブック

2023/10/05に公開

はじめに

「ノンデザイナーズ・デザインブック」を読んだ

なぜこの本を選んだのか

同僚が推薦してくれた
私は元組込みエンジニアで、一年ほど前からモバイルエンジニアとしてアプリ開発に携わっています。前職では制御に関するコードを書くことがほとんどで、デザインとは無縁でした。

現職はモバイルアプリをstylingする上で、基本的にはMaterial Designに則っています。
ですがそれ以前に、「そもそも『見やすい』『わかりやすい』とされるデザインってどういったものを指すんだろう?🤔」という状態だったときに、職場の同僚がオススメしてくれたのが本書でした。

おすすめポイント

本書はデザインについての基本的な原則から実用的なテクニックまで、わかりやすく説明されています。なので、デザインの入門書を探している方や視覚的な例を交えて学びたい方は本書がピッタリだと思います。

印象に残ったポイント

本書はPartが3つに分かれており、Part3は演習パートのため、Part1,2から印象に残った箇所を抜粋します

Part1

デザインの基本原則である「近接」「整列」「反復」「コントラスト」について詳しく解説されています。以下、ざっくり4つの基本原則のまとめ。

近接

関連する項目はまとめてグループ化しようね。関連しない情報同士は近付けないでね。

整列

ページ上の全ての要素は他の要素と視覚的なつながりを持つようにしようね。

反復

デザイン全体を通して視覚的要素を反復すると一体化されて視覚的なおもしろさが加わるよ。

コントラスト

ページにおもしろみを作り出すよ。また、情報の組織化を支援して読者の焦点を明確化してくれるよ。

Part1では上記の原則がそれぞれ豊富な例を交えて解説されています。近接などは普段からなんとなく意識している(つもり)ですが、「なんとなく」の部分が理論的に解説されていて、腑に落ちまくりでした。それぞれの原則の悪い例と良い例を視覚的に見比べると改めて原則の重要さがわかります。とくに整列あたりは守れていない自覚が大いにあるので自戒になりました。。。

Part2

活字でのデザインについて解説されてます。欧文タイポグラフィの基本から、特殊文字や記号、フォントの紹介もありました。こちらのPartも普段から意識しているものもあれば、本書では良しとされていない記法を用いていたものもあって驚きました。例えば、私は下線をたまに使うのですが、下線の解説項目にいきなり「下線を使わないこと。絶対に。」と書かれていました。理由として、下線はもともとイタリック体で印刷したい箇所を植字工に指示するための視覚的な目印だったそう。今はあなた自身が植字工なので不要でしょう、とのこと。なるほど確かに・・・。今後は強調したい場合は太字にするなど、他の方法を取ろうと思います。

まとめ

「デザイン基本書」の名の通り、図が多用されていて視覚的にも楽しめました。解説文も端的で読みやすく、専門用語を知らなくても詰まることなく理解できると思います。良いこと・悪いことをハッキリ書いてくれているので、ちょっとびっくりするところもありましたが、総じて学びが多かったです。タイトル通り非デザイナーでも楽しめる内容なので、今後も困ったときは辞書感覚でお世話になろうと思います。

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