Jamf Proで構成プロファイルを使ってmacOSにNTPサーバの設定を配布する
一般的なmacOSのNTP設定方法
GUIの場合
GUIの場合はシステム設定の
一般 > 日付と時刻 > タイムサーバー
から設定できます
CLIやスクリプトの場合
/usr/sbin/systemsetup -setnetworktimeserver "ntp.nict.jp"
で設定できます(ターミナルで実行する場合はsudoが必要です)。ntpサーバのアドレスは必要に応じて変更して下さい。
NTP設定を強制したい場合
何かしらの理由でNTPサーバを強制する必要があり、ユーザーによる変更も禁止したい場合は、構成プロファイルのアプリケーションとカスタム設定
から設定することができます。
やりかたその1 plistをアップロードする
Jamf Proで構成プロファイルのアプリケーションとカスタム設定
ペイロードからアップロード
を選択し+追加
をクリックします
環境設定ドメインにcom.apple.MCX
、プロパティリストに
<dict>
<key>timeServer</key>
<!-- ntpサーバのアドレスは必要に応じて変更して下さい -->
<string>ntp.nict.jp</string>
</dict>
を入力して配布します。
この構成プロファイルが配信されると、システム設定のUIはグレーアウトされ操作が出来なくなります。
ユーザーが管理者権限を持っている場合は、コマンドラインから変更しようとするとエラーは出ますが見た目上は変更できてしまっているように見えます。
ただ再起動すると配布した設定に戻っているので、概ね期待通りの挙動かと思います。
あと、この設定を行うと何故か一般 > 日付と時刻
から24時間表示と12時間表示の切り替えが出来なくなるようなのですが、この設定はコントロールセンター > 時計 > 時計のオプション
から変更することができます。
やりかたその2 JSON Schemaを使う
Jamf Proで構成プロファイルのアプリケーションとカスタム設定
ペイロードから、外部アプリケーション
を選択し+追加
をクリックします。
ソース
でカスタムスキーマ
を選択し、環境設定ドメインにcom.apple.MCX
を入力します。
スキーマを編集
をクリックして、カスタムスキーマに下記リンク先のJSONをペーストして保存します。
スキーマ編集画面を閉じると環境設定ドメインのプロパティ
という項目が表示されます。
Time Server Address(es)
でConfigured
を選択するとテキストフィールドが表示されるので、NTPサーバを入力し、保存して配布します。
タイムゾーンは必要がなければNot Configured
のままで大丈夫です。Plistのプレビューを確認すると、NTPサーバの設定のみになっている事がわかります。
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