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java11で作成されたGradleプロジェクトを2025年版のEclipseで利用する際、初期設定ファイルのSSLの設定が原因で詰まった
症状
Eclipse 2025-06(Pleiades 同梱版)で Gradle プロジェクトをインポートすると、
org.gradle.tooling.BuildException: タイプ 'GradleBuild' の connection to Gradle distribution 'https://services.gradle.org/distributions/gradle-6.7.1-bin.zip' を使用したモデルが取り出せませんでした。
at org.gradle.tooling.internal.consumer.ConnectionExceptionTransformer.transform(ConnectionExceptionTransformer.java:53)
at
が発生し、Gradle のビルドが失敗する。
※Gradleビルドの設定内のJAVA_HOMEはjava11を利用するように設定
原因
結論としては下記の修正が必要でした。
C:\pleiades\2025-06\eclipse\eclipse.iniの以下の記載を削除
-Djavax.net.ssl.trustStoreType=Windows-ROOT
-Djavax.net.ssl.trustStore=NONE
詳細
Pleiades 2025-06 の eclipse.ini には2022版には存在しなかった上記のプロパティが追加されていました。(いつから追加されたかまでは追えてないです。)
これらが設定された状態で古いバージョンのGradleに内蔵されている Buildship(Gradle Tooling API)が HTTPS で Maven Central にアクセスすると、Apache HttpClient が javax.net.ssl.trustStore で指定されたファイルを探しに行きますが、
NONE は実在しないパスのため、HTTP クライアント初期化が SSLInitializationException: NONE (指定されたファイルが見つかりません) で失敗。
プラグインのダウンロードが中断され、二次的に「プラグインが見つからない」例外が投げられます(URLを直接指定した場合にはダウンロードができることからも存在することは確認できる)
同じ現象に悩まされる方がいるかどうかはわかりませんが、備忘録として残しておきます。
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